この保険の弱点はここだ!アクサダイレクト生命「はいりやすい定期」

提供会社:アクサダイレクト生命

商品名:はいりやすい定期

この保険の弱点はここだ!!

持病や過去に病気をしている方向けの定期保険(死亡保障)で、この分野の商品を

緩和型定期保険

と言う。

この分野のマーケットは小さく、2019年12月現在、商品を提供しているのは、アクサダイレクト生命、オリックス生命、楽天生命の3社しかない。

そのため、比較は容易検討は容易。

その3つを比べると、本商品には以下のような特徴がある

・30代、40代、50代くらいまでは他社に比べ保険料が安い

・しかし60代になると高く、また69歳までしか契約出来ない

・告知項目が少ないが、入りずらい(詳細は弱点3で解説)

弱点1 高齢者の保険料が高い&69歳までしか入れない

以下の3社の比較資料を見れば一目瞭然。

死亡保険金 500万円 10年定期の保険料比較

30代、40代、50代あたりでは他社より安いが、60歳に入ると逆に他社より高い。

また、69歳までしか保険に入れない仕様になっているが、他社では70歳以降も引き受けている。

このような商品は高齢者が

「子供に迷惑をかけないよう、せめて葬式代だけでも」

という願いで加入することが多い。

しかし、本商品は高齢者には冷たい印象。

とは言え、この商品を販売するアクサダイレクトはネット生保。

高齢者がネット経由で申し込みをするとは考えにくく、そもそもその層は重視していないのかもしれない。




弱点2 加入1年以内は50%の削減がある

加入1年以内に死亡した時には、保険金が50%に削減される。

例えば、500万円の死亡保障に入っていても、加入してから6ヶ月(1年以内)に亡くなった場合、保険金は250万円に減額される。

要は、

「通常の方より死亡リスクが高いので、1年間は様子見させて下さい」

ということ。

このルールを適用しているのは、先の3社のうちアクサダイレクトと楽天。オリックスは1年目から満額支払う。

一昔前までは、緩和型の保険と言えば死亡保障でも医療保険でも「加入1年以内は50%削減」が当たり前だったが、最近では削減なしを謳う商品も増えてきている。

その点、本商品は古いタイプの商品と言える。

とは言え、これはそこまで気にする必要もないかもしれない。

50%削減のA社(アクサダイレクト)と、削減なしのB社(オリックス)。

保険料が同じであれば、当然、削減がないB社の方が良いが、保険料が違うのであれば「1年間はガマンして」A社にするのも手。

先の保険料比較を見ても、50代まではアクサダイレクトの方が断然安い。

流石に加入して1年以内に亡くなる可能性は相当低いので、保険料が安いのであれば目をつぶっても良い弱点かもしれない。

が、この弱点について筆者が思うのは別のこと。

サイトを見ると、50%削減のことにほとんど触れられていない。

サイトの中央部の「注意点」に小さな文字で、以下のような一文があるだけ

「この保険には支払削減期間が設定されており、契約日からその日を含めて1年以内に死亡保険金のお支払事由に該当した場合、支払われる死亡保険金額は、基本保険金額の50%に削減されます。」

かなりの確率で読み飛ばす。

もちろん、実際の申込画面にすすめば、もっとはっきりと注意喚起するのかもしれないが、

1年以内に死亡したら50%削減

ということはかなり重要な事柄だ。

当初1年間は死亡保険金が半分になるイメージ図などを使って説明するなり、サイト上にもっとはっきりと明記するべき。

何となく姑息さを感じる。




弱点3 意外と加入しずらい

質問が2つしかない。ということを売りにしており、一見、誰でも加入できるイメージを持つが、実はこの商品は

緩和型定期3社の中で一番ハードルが高い

下記に3社の質問項目をまとめてみた。

確かに2つしか質問がないが、問題は2番目

過去5年以内に、下記の病気で医師の診察・検査・ 治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか?

という質問自体は3社すべてに共通しているが、その対象となる病気がアクサダイレクトだけ異様に多い。

上の赤字のところの「対象となる病気」の詳細を見てみよう。

入れない病気がものすごく多い。

脳系の病気(脳梗塞など)や、指定難病、躁鬱もダメ。

「結構ハードル高いな・・・」

という印象を持つ。

これらの病気に関してオリックス、楽天であれば「告知対象」ではないので、加入できる可能性がある。

但し、上皮内がん(上皮内新生物)については、アクサダイレクトはOK(上皮内がんは除く、と書いてあるので)だが、他2社はNG。

従って、3社の比較においては、保険料や削減の有無などのポイントより、

「自分の病歴の場合、どこだったら入れるのか?」

という点も考慮しないといけないだろう。

先の上皮内がんのように、アクサダイレクトの方が診査が緩い場合もあるものの、全体的には厳しめ。

特約 Good & Bad!!

リビングニーズ(余命宣告された場合に保険金を生前に受け取れる)しか用意されていない。

無料なので、付けておいた方が無難。

比較した方が良い商品

オリックス生命 定期保険 FINE Surpport Plus ★★★☆☆

楽天生命 スーパーたよれる定期保険 ★★★☆☆

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