この保険の弱点はここだ!アクサ生命「ライフプロデュース」

提供会社:アクサ生命

商品名:ライフプロデュース

この保険の弱点はここだ!!

この世界が長い筆者のようなプロの目から見れば、

「面白い商品出すなー」

というのが率直な感想。

一言で言えば、貯蓄型の変額保険と、掛け捨ての収入保障を組み合わせたような保険。

変額保険というのは、主に運用に重きを置いた商品で、死亡保障については弱い。

具体的に言うと、

「支払った保険料のわり(結構高いわり)に、死亡保険金がそれほど多くない」

ということ。

例えば同じアクサ生命が販売している変額保険

「アクサの資産形成の変額保険 ユニット・リンク」

では、30歳 男性が毎月2万円を30年間支払っても(総支払保険料720万円)死亡時の保険金は901万円しかない。

もちろん「変額」なので、運用成績次第ではこの901万円が増えるのだが、ベースとなる死亡保険金は901万円しかない。

720万円支払って、万が一の時の保険金が901万円だから、実際のところ

「保険金の大部分は自分で貯めているようなもの」

とも言える。

変額保険 = 支払う保険料のわりに死亡保険金が少ない(保障が弱い)

というのは変額保険という商品が持つ弱みと言うか、特性ともいえる。

一方、収入保障保険は、万が一の時、ご遺族が

毎月〇〇万円を〇〇歳まで受け取れる
(例:毎月15万円を65歳まで)

という保障内容で、まさに亡くなった後の「収入」を「保障」するもの。

一般的に販売されている収入保障保険は掛け捨てであるので、その保険料は安く、そのわりに保障が大きい。

まとめると、こんな感じ。

 

 

 

 

つまり、両者は「まったく正反対」の性質を持つ保険。

お互いのデメリットを補い合う関係にあるこの2つの組み合わせは、ありそうでなかったもので、目の付け所は斬新。

アクサの商品は「ちょっとひねった」ものが多いが、本商品はその典型とも言える。

だが、同時にこうも思う。

「これ、セットにする必要あるかね?」

と。

カップラーメンに〇〇を入れると旨い!!

というようなもので、確かに一瞬旨くは感じるかもしれないが、1回試してみれば十分。という感じ。

要は毎月支払っている保険料を、

・掛け捨て部分(収入保障保険)
・運用部分(変額保険)

に分けて、それぞれのサービスを提供しているだけで、通常の収入保障保険と、これまた通常の変額保険に入っても同じ効果が得られるので、セットにしてメリットがあるかどうかは、他の商品で同じような構成を作ってみて、それと比較して保険料が安いのか?というところにつきる。

では具体的な弱点を見ていこう。

 

参考:積立・貯蓄・資産運用にかかわる商品について
他社の終身保険の☆評価一覧は、コチラ
他社の外貨建終身保険の☆評価一覧は、コチラ
他社の積立・年金保険の☆評価一覧は、コチラ
他社の変額保険の☆評価一覧は、コチラ




弱点1 複雑すぎる

一言で言えばこれに尽きる。

プロの目から見れば、商品の発想そのものは面白いと思うが、これを普通の人がちゃんと理解出来るのか?という素朴な疑問が残る。

要は毎月決まった金額(例:毎月2万円など)を入れ、その時、その時に状況に応じて

・収入保障保険(保障重視)
・変額保険(貯蓄、運用重視)

の割合を変えられるイメージで、例えば、子供が産まれたら、保険料の収入保障保険部分を大きくして、暫くは大きな保障を得る。

それが一段落したら、その予算を再び変額部分に振り分けて運用にまわす。

こんなことが出来るので、何となく良さそうな気もするが、

・掛け捨て(収入保障保険部分)にいくら支払っているのか?

・運用(変額保険部分)にいくら支払っているのか?

というものが見えにくい。

なお、収入保障に関しては、どこの保険会社で力を入れていて、各社しのぎを削っている。

タバコを吸わないと保険料を割引、健康なら保険料を割引、などのメニューを用意している会社も多く、過去に比べ保険料は全般的に安くなっている。

本商品の場合、収入保障保険の部分に関しては、毎月の保険料から「危険保険料」という名目で控除される(引かれる)が、各社の収入保障保険に対して、それが安いのか、高いのかの比較が難しい。

「ごちゃ混ぜ」にして分かりづらくする必要もないのでは?と思う。

各社を比較して一番安い収入保障保険で大きな保障を得る。

変額保険がやりたいなら、それも各社を比べて、一番良さそうなものに入る。

機能を分けた方が良いだろう。

発想としては面白い商品だが、「ちょっと凝りすぎ」かな、とも思う。




弱点2 変額は同社の別の商品の方が良さそう

同社には同じ変額保険として、

「アクサの資産形成の変額保険 ユニット・リンク(以下、ユニット・リンク)」 

というものがある。

変額の商品としては、こちらの方が良さそうな気がする。

まず、ユニット・リンクの方が投資先の選択肢が多い。

また、その中には世界株式プラス型という、10年程度でその価値を3倍程度に増やしたファンド(ユニット)もある。

ユニット・リンクの解説(リンクはコチラ)の中でも述べているが、そもそも筆者は変額保険に懐疑的で、

どうせなら自分で投資信託でも買えば良いのに・・・

と思っている。

しかし、それでもどうしても変額保険をやりたいのであれば、「まだ」ユニット・リンクの方をお勧めする。




弱点3 変額を始めるには良いタイミングではない

今(2019年11月時点)は変額保険を始めるには良いタイミングとは言えない。

理由は株高。

何だか良く分からないくらい高い。

こんな時に投資するのは、わざわざ「高いものを買っている」ようなもの。

次の経済危機(株安)がどのようなもので、いつ株が下がるのかは分からないが、少なくとももう少し株の値段が落ち着いてからやるべきだろう。

このあたりの詳細は「ユニット・リンク」の解説ページ




弱点4 解約控除「10年間」&手数料が色々・・・

解約控除とは、解約時の手数料のようなもの。

変額保険には原則、これがある。

そして本商品ではその期間が10年間に設定されている。

つまり10年以内に解約をすると、その分手数料が取られるということで、この間の解約には慎重にならざるを得ない。

変額保険自体、腰を据えてじっくりと運用するタイプの商品なので、始めた以上、少なくとも10年くらいはやるべきなのだが、それでも

解約に手数料がかかる

のは嫌なもの。

また余談だが、本商品には以下のように色々な手数料の項目がある。

・危険保険料
・保険契約管理費(保険料比例部分)
・保険契約管理費(定額部分)
・保険契約管理費(危険保険金額比例部分)
・保険契約管理費(積立金額比例部分)

一般的に変額保険には手数料が付き物で、各社、様々な名目で手数料を取るのだが、その中でも本商品は

やたらと色んな項目があるね・・・

という印象。

とは言え、別に何も意味なく取っているわけではなく、各項目ごとの徴収理由も、その割合も妥当ではある。

むしろ、手数料についてブラックボックスにせず、各項目ごとに細かく説明しようとする意気込みすら感じられるのだが、反面、項目が多くなり過ぎて、

良く分からないけど、色々取られるね・・・

という印象を与えてしまう。

このあたりは変額という「投資商品」を扱う難しさだろう。

なお、先に述べた通り、他社の商品の手数料と比較して、内容もパーセンテージも高いわけではないが、それはあくまで「変額保険としては」ということ。

投資信託や、手数料のないETF(上場投資信託)などに比べるとバカ高い。

解約控除にせよ、手数料にせよ、契約者の負担となる。

本商品の弱点と言うよりは、「変額保険全体」の弱点と言える。

比較した方が良い商品

似たような商品は他社にはないが、収入保障保険と変額保険を別々に検討するなら、以下を参照

他社の収入保障保険の☆評価一覧は、コチラ

他社の変額保険の☆評価一覧は、コチラ