この保険の弱点はここだ!SOMPOひまわり生命「先進医療保険リンククロスコインズ」

提供会社:SOMPOひまわり生命

商品名: Link X  coins(リンククロスコインズ)

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。

なかなか面白い商品だと思う。

通常は医療保険にセットされている先進医療特約。

それを切り出して、「先進医療保険」として一つの商品に仕上げている。

ネット専用商品でもあるので、爆発的に売れそうな感じもしないが、一定数のニーズはあるのではないか?

商品構成としては、先進医療と臓器移植をセットにしており、以下の条件で給付される。

・先進医療を受けた場合 実費を2,000万円まで
・その治療ががんを原因とする治療の場合 実費に+10万円
 その他の治療の場合 実費に+5万円
・臓器移植を受けた場合 1,000万円

保険料は年齢、性別に関係なく一律 500円/月。

臓器移植などは、ほとんどの人が無縁だろうから、この保障はあくまで「オマケ」のようなものであり、メインは先進医療だと言って良いだろう。

とは言っても、大半の方は医療保険の特約(オプション)などで先進医療を付けているだろうから、この商品に入る必要はない。

本商品がハマる人は、以下の2つだと思われる。

1 先進医療特約だけで良いと思っている方

2 既に医療保険に入っているが、その契約に先進医療特約が付けられない




1については、少数派ではあるが、こういう方もいる。

かなり「合理的」な考え方をしており、原則「医療保険は不要」だと思っている。

そもそも日本は社会保険制度も充実しているので、高額療養費制度、傷病手当などを使えば、さしてお金などかからない。

だから、別に毎月数千円を支払うくらいなら、そのお金を貯めておいて、いざという時には貯金で賄えば良い。という考え方。

例えば毎月2,000円程度の保険料でも、年間では2.4万円、30年払えば72万円、40年払えば100万円近い出費になる。

であれば「自分で貯めておいても良い」という考え方になる。

これはこれで間違ってはいない。

しかし、唯一困ることがある。

それが、先進医療。

これを受けないと治癒しないような病気になってしまった時、例えばがんで重粒子線治療などを受けた場合、300万円、400万円という費用がかかってくるし、それを複数回利用しないといけないケースもある。

流石にこのクラスの出費は痛い。

たかだか数百円程度の保険料で済む先進医療の保険に入っておけば、このような「最悪のケース」の時に最大2,000万円の保障を受けられるので、

「リターンが大きい」

のである。

筆者の顧客でも「本当は先進医療だけで良いのだが、それが出来ないので仕方なく医療保険に入っている」という方が何人かいるが、それらの方々は

「自分の力ではどうしようも出来ない時のために保険に入る」
(逆に言えば、入院程度のリスクであれば自分で何とかなる。という考え)

という保険の本質を良く理解されている。

そのような方にとっては、本商品は望み通り「先進医療だけ」に入れるので、良い選択肢となるだろう。

次に2。

既に医療保険に入っているが、その契約に先進医療特約が付けられない

という場合。




これも結構いるのではないだろうか?

随分昔、若い時分に医療保険に入った。

保険料も安いので、これからも続けていきたいが、一方、保険会社の方ではその商品の販売を停止しており、新しい特約などを追加することが出来ない。
(昔の商品には最新の特約が付けられないことの方が多い。)

前述の通り、先進医療を受けるとかなりの出費になるので、ちゃんと付けておきたいのだが、それをしたいなら

「新しい商品に入りなおして下さい」

と言われてしまう。そうなると年齢が上がっている分、保険料が高くなってしまう。

うーん、どうしよう。という場合だ。

そのような方にも本商品は良い。

先進医療だけで入れるので、足りない「穴」を埋めてくれる効果がある。

その点、先進医療だけを商品化した本商品は「ハマる人にはハマる」

ニーズが合致する方にとっては、極めて良い商品だと言える。

保険の商品はどんどん細分化されているが、その最たる例と言えるものだ。

コンセプトもなかなか面白いが、弱点がないわけでもない。

では、その解説に移る。

弱点1 保険料が高い&不公平

本商品の保険料は月500円で、男女、年齢は関係ない。

一律で500円。

先進医療特約などは、他社ではだいたい月に100円前後で提供しているので、500円とは言え、その内容を考えると

相当高い

と言える。

他社  先進医療特約          100円/月前後
本商品 先進医療+臓器移植 500円/月

保険料と保障内容を並べるとこんな感じになる。

つまり、差額の400円で受けられる保障は「臓器移植で1,000万円」だが、発生リスクは相当低く、この保障が400円もするか?という感じ。

保障内容からすれば500円はかなり高いと、言わざるを得ない。




また、本商品は年齢性別に関係なく一律。

どの保険でもそうだが、高齢者になればなるほど保険の給付を受ける可能性は高い。

そういう意味では、この商品は若い人には不利で、年齢が上がるほど有利ということになる。

弱点2 1年更新のため、保険料が高くなる可能性も

そもそも500円という保険料がかなり高いので、今後値上がりの可能性は低いと思うが、契約上は保険会社側はいつでも更新時に保険料を上げることが出来る。

前述した通り、先進医療は現状では他社では100円程度で提供されており、これはつまり、

「保険会社が100円でもやっていけるから」

ということ。

先進医療を使う人は、まだそこまで多くはないので、保険会社への請求も少なく、その分、給付も少ない。

支払うお金が少ないでの、契約者から集めるお金も月に100円程度で大丈夫なのである。

しかし、今後は違う。

日本の社会保障制度はひっ迫しており、今後出てくる新しい治療方法の全てを保険適用にすることは出来ない。

そのため新しい考え方、新しい技術に基づいた治療は、まずは先進医療に認定して、保険適用外となるだろう。

要は「お金持ち(もしくは保険に入っている)しか受けられない」ということ。

歯科のインプラントのようなイメージで、これからは色々な病気で

・保険適用のエコノミーコース

・先進医療などを含めた自費のプレミアムコース

の2つが提示される時代になると予想される。




そうなってくると、必然的に先進医療の利用も増えるので、保険会社の給付を多くなる。

100円ではやっていけない。

ということになるだろう。

そのため、現在、他の保険会社でも先進医療特約の保険用を見直す動きがあり、徐々にではあるが値上がりしてきている。

このあたりの事情は以下のコラムに詳しいので、宜しければご一読頂きたい。

参考コラム:先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

本商品は始めから「かなり高めの500円」を取っているので、近々に値上がりすることもないだろうが、さらに将来ではどうなるか分からない。

商品の構成について

保険期間は1年。

一度加入すれば、その後は健康状態に関わらず自動的に更新される。

保険料は、年齢、性別関係なく月々500円(2020年8月現在)

以下の3つが保障内容。

先進医療給付金

先進医療による療養を受けたとき、先進医療の技術料と同額を通算2,000万円まで保障されます。

先進医療一時金

上記の先進医療給付金が支払われるときに一時金が上乗せされる。

受取れる一時金額は、「がん」か「そうでないか」で変わる。

・がんを原因とする療養のとき、1回につき10万円
・がん以外を原因とする療養のとき、1回につき5万円

臓器移植医療給付金

所定の臓器移植を受けた時、1,000万円が受け取れる。

臓器移植は、心臓・肺・肝臓・膵臓・小腸・腎臓の移植術が対象。

更新前後の保険期間を通じて1回が限度。

なお、自分が「提供された(受容者)」場合が対象で、「提供した」場合は対象外。




比較検討をした方が良い商品は?

他社で類似商品はないが、若い方であればこれに500円を払うのであれば、保険料の安さを売りにしている保険会社で

給付日額3,000円+先進医療特約

などの、最安値構成にしておいても良いかもしれない。

保険料が安い商品をいくつか列挙する。

FWD富士生命 さいふにやさしい医療保険 ★★★☆☆

チューリッヒ生命 終身医療保険 プレミアムDX ★★★☆☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ