この保険の弱点はここだ!オリックス生命「がん保険 Force(フォース)」

提供会社:オリックス生命

商品名:がん保険 Force(フォース)

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。

 

オリックス生命が販売するがん保険。

オリックス生命では「定期タイプ(更新タイプ)」である本商品と「終身タイプ」のBeliveの2種類を販売している。

終身タイプの「Believe(ビリーブ)」の解説はコチラ

さて、この商品は、終身タイプ「Believe(ビリーブ)」の販売から3年後の2013年4月より販売開始された商品である。

従来の一生涯保険料が変わらない「終身タイプ」ではなく、一定期間(10年、20年、30年、35年から選択)の保障を提供する「定期タイプ」とすることで保険料を抑えている。

そのかわり、更新ごとに保険料が上がる。

また、Beliveや他社の商品に多い「日額給付金(入院1日あたり1万円など)」をなくし、保障内容を

「診断一時金」
「通院」
「死亡」
「先進医療」

の4つに絞ったパッケージ商品となっている。

筆者が思う弱点は以下の4つ。

 

参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい

他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ




弱点1 定期タイプのため、保険料が高くなる。

定期タイプのため、保険期間が10年、20年、30年、35年から選択する。

それが終了した場合、「更新」となり、その時点の年齢の保険料が適用されるため、毎回、高くなることは覚悟しなくてはいけない。

しかし、「若いうちだけの保障」と、割り切って入るなら、安くて良い。

定期タイプのがん保険はそもそも商品数が少ないが、オリックスのほか、アクサ生命などにも取り扱いがある。

保険料は以下の通り。

定期タイプに更新はつき物なので、別段、「弱点」と言うほどのものではないが、一応注意喚起として挙げさせて頂いた。




弱点2 パッケージ化されており、オプションが少ない

シンプルにしている分、選択肢が少ない。

選択できるのは、「先進医療特約のみ」となっている。

また、先進医療特約が「パッケージ」されているが、これとは別に加入している医療保険などでも先進医療特約が付いている場合がある。

医療保険の先進医療特約でも、がんの治療に関するものがカバーされているので、同じような保障を2つ入ることになり、保険料のムダ。

弱点3 診断一時金の受け取れる限度が2年に1度

何度でも受け取れるがん治療給付金の限度額が2年に1度。

現状、「2年に1度」はがん保険では標準的な条件であるが、近年は「1年に1度」という商品も出てきている。

がんの再発、転移は早ければ1年以内に発生することもあるので、2年に1回よりは1年に1回の方が安心ではある。

また、同じオリックスの医療保険「新Cure」のがん一時金特約では、既に「1年に1度」となっており、がん専用のがん保険より、医療保険のオプションに過ぎない「がん一時金特約」の方が条件が良いことになる。

終身タイプの「新Cure(キュア)」の解説はコチラ

もちろん、Forceには一時金以外の他の保障を含まれているので一概には比較出来ないが、一時金だけに限ればCureのオプションとしての「がん一時金診断」の方が優れている。

そんな「矛盾」も含め、弱点とした。

この弱点が気になるなら・・・がん診断一時金、各社の支払回数一覧で他社をチェック!!

弱点4 先進医療特約の保険料が他社比較で割高

先進医療の特約料金はどこも100円程度(毎月)で、「年齢による差」がないところが多い。

30歳でも、50歳でも「100円」ということ。

しかし、近年、先進医療の給付金請求は増加しており、

「そろそろ100円じゃ無理だろう」

という意見が多かった。

最近オリックスが他社に先がけて先進医療特約の保険料を見直したのだが、その結果、年齢ごとのばらつきが大きくなった。

本商品でも、30歳で10年更新であれば20円弱と相当安いが、高齢になると300円台になり、以前よりだいぶ上がった。

そもそも、今まで「年齢に関わらず保険料が一緒」というのがおかしかったので、正しい姿になった。とも言えるが、これから加入をする契約者にとっては良い話ではない。

先進医療特約だけにフォーカスすれば、本商品は高いということになってしまう。

暫くすれば他社も同じような料金体系になるだろうが、現時点では一時的に「弱点」となってしまった。

 

参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。




商品の構成について

加入年齢は、15歳~75歳まで

基本給付金額を10,000円~30,000円の範囲で設定。

基本給付金額は各給付金の「基礎」となる金額。

保障内容は以下の4つから構成されている。

なお、受け取れる金額については、基本給付金額10,000円に設定した場合で表記している。

がん診断治療給付金

初めてがんと「診断」されたときに一時金100万円が受け取れる。
※基本給付額の100倍(1万円×100倍)

弱点3でもあげたように、何度でも受け取れるが、2年に1回が限度。

弱点3でも挙げたが、他社では「1年に1度」という商品も出てきている。更に同じオリックスの医療保険「新Cure」のがん一時金特約では、すでに「1年に1度」となっている。




がん通院特約

がんで下記に該当する通院をした場合に1日につき10,000円が受け取れる。
※基本給付金額×通院日数

・手術、放射線照射、温熱療法、抗がん剤治療のための通院
※支払日数に上限はない。

・がんで入院し、退院後1年間で治療を目的とした通院
※支払日数は、1年間で60日が限度

ないよりはあった方が良いが、「1回1万円」というのはちょっと少ない。

がんの通院治療には二通りあって、「働きながらでも通院できるもの」と、「とても働けないもの」

前者は手術後に「念のため」行う放射線や抗がん剤などで、数日間休めばよい程度であるため、収入は減らない。

1回1万円はお小遣い感覚で受け取ればよい。

しかし、難しい部位のがんや、再発、転移などで外科的手術が出来ず「抗がん剤治療しかない」という状況になると、毎月、もしくは数ヶ月に1回、抗がん剤を受ける必要があり、原則的には働けない。

傷病手当(休職して1.5年間は給与の2/3が補償される制度)などがあるうちは良いが、これが切れてしまうと大幅な収入減となり、相当苦しい。

こんな時に「1回1万円」を受け取っても、焼け石に水で、大した役には立たないだろう。

他社では「抗がん剤治療特約」というようなものも出てきていて、これは治療を行った月ごとに10万円を受け取れるので、「ずっと抗がん剤治療」というような状況でも生活費の足しになるだろう。

もしくは、がんだけに限らず「病気や怪我で働けない」という状況は起こりえるので、しっかりと就労不能保険に加入した方が良い。

通院特約というのは「帯に短し、タスキに長し」という印象て、筆者としてはあまり必要性を感じていない。




がん死亡保険金

がんにより死亡した場合に、死亡保険金100万円が受け取れる。

また、がんで余命6ヶ月以内と判断された場合は、保険金を生前に受け取ることができる。

がん先進医療特約

がんを直接の原因として先進医療による療養を受けたときに、

・がん先進医療給付金
先進医療にかかる技術料と同額(通算2,000万円が限度)

・がん先進医療一時金
がん先進医療給付金の10%(1回の療養につき50万円が限度)

が受け取れる。

弱点4でも解説したが、他社に比べ割高になっている。

また、本商品は定期タイプのため、更新ごとに保険料が上がっていくこととなる。

30歳男性で、保険期間10年の場合、19円と安いが、40歳男性で33円、50歳男性で113円、60歳男性で342円と増えていく。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

今後、より一層の値上がりが予測される先進医療特約は出来れば、安いうちに「終身(保険料が変わらない)」で入ってしまいたい。

そもそも、本商品は「定期型(更新型)」なので、この商品で終身型に入ることは出来ない。

別で入っている医療保険などで先進医療特約を付けておくのが得策だろう。

参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい

他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ




比較した方が良い商品

10年更新のがん保険は、あまり販売されていないが、下記の保険会社では取り扱いがある。

アクサ生命 アクサの治療保障のがん保険 マイ・セラピー ★★★☆☆

 

参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい

他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ