この保険の弱点はここだ!オリックス生命 Keep

提供会社:オリックス生命

商品名:keep

 

基本商品の競争力

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

 

オリックス生命の「keep」は収入保障型の保険。

収入保障型の保険は生保各社から数多く販売されているが、オリックス生命の特徴は

「タバコを吸っている場合、他社に比べ保険料が安い」

ということ。

他社では、

・非喫煙割引(タバコを吸わない人向けの割引)

・健康体割引(身長、体重のバランスであるBMIや血圧などが正常)

など様々な割引制度があり、これらの組合せで保険料が変わってくる。

これらの割引、特に非喫煙が適用されるのであれば、他社の方が良い。

しかし、タバコを吸っている場合にはこれらの割引が使えず、オリックス生命のkeepがかなり有力な選択肢になる。

保険料ランキング 収入保障 「一切割引なし」

どの年代でも1位はアクサダイレクト生命だが、ほぼ僅差で2位につけている。

アクサダイレクトはネット生保なので、全ての手続きを自分でやらねばならず、更には細かい設定が出来ないというデメリットがある。




実際のところ、営業の現場でも「タバコを吸う」と言われると、ほぼ自動的に「じゃあ、オリックスですね」となる。

しかし、2018年の8月にFWD富士が一気に保険料を下げてきて、事情が変わる。

FWD富士には「非喫煙割引」と「健康体割引」の2つがあり、この「健康体割引」だけでも適用できるとオリックスより1割程度安い保険料となる。

保険料ランキング 収入保障 「健康体割引のみ」

なお、健康体割引は身長と体重のバランスのBMIが18から27以内、更に血圧に異常がないこと、健康診断などで明確な指摘がないことが条件。

これをクリア出来れば、オリックスよりFWD富士の方が安いことになる。

今までの「喫煙者=オリックス」という構図を崩す新しい勢力である。

しかし、「FWD富士って何?」と思われる方も多いだろう。

詳細は以下の商品分析の記事を参照して欲しいが、この会社は2017年にFWDという香港資本の企業が、AIGから富士生命を買収して出来た新しい会社。

FWD富士生命 FWD収入保障 ★★★★☆

健康体割引が適用されるなら有力な選択肢になるだろう。

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ




特約(オプション)について

-年金月額上乗特約

収入保障タイプの商品は、万が一の時の保障が一定のものが多い。

例えば、「死亡時に60歳20万円」という契約をしていれば、万が一の時には20万円が60歳まで支払われる。

つまり受け取れる金額が「一定」ということ。

しかし、この特約は「期間限定で、『上乗せ』する」ことが出来る。

ベースの契約を60歳 20万円としておいて、子供が大学に通うと想定される時期だけ「+5万円/月」というような内容。

そうなると、その期間だけ25万円を受け取れる。

なかなか面白い特約だが、別途、特約保険料が必要になる。

であるならば、そもそものベースの契約の月額を上げても良い。

先ほどの例で言えば、

① 毎月20万円

② 毎月20万円+50歳から55歳まで+5万円(子の大学の時期)

となると、②の方が特約保険料がつくため高くなる。

だったら、その分の保険料で「毎月22万円」にしておいて、毎月2万円を貯金しておいても、同じことである。年齢や設定にもよるが、この2つを比べた場合、保険料もそれほど変わらない。

※35歳男性 60歳まで
20万円 保険料5,000円
22万円 保険料5,280円
20万円+特約:18歳から5年間 5万円 保険料5,400円(特約分+400円)

むしろ期間を限定すれば、別の事情でお金が必要なのに、その時期まで待たねばならない可能性もあるため、同じ保険料を負担するのなら、

「早いうちに受け取る」

方が良い気もする。

なお、この商品は、対面とネット申込のどちらも行うことができるが、ネット申込の場合は、年金月額上乗特約をつけることはできない。




-特定疾病保険料払込免除特則

以下の条件に該当した場合に、保険料の払込が免除となる。

悪性新生物(がん) … 診断されたとき

急性心筋梗塞 … 60日以上の労働制限または手術を受けたとき

脳卒中 … 60日以上の後遺症継続または手術を受けたとき

こちらも、年金月額上乗特約と同じく、ネット申込の場合は、特定疾病払込免除特則をつけることはできない。

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ




本商品の弱点・デメリット

弱点1 『一部一括受取』が出来ない

かなり細かい話になるが、いざ保険金を受け取る時には重要な話なので、しっかり理解して欲しい。

そもそも『一部一括受取』とは何か?

まず、保険金の「受け取り方」から説明する。

収入保障保険は、死亡すると毎月〇〇万円を〇〇歳まで、「毎月、お給料」のように保険金を受け取れる保険だが、これを

「一度にまとめて」

受け取れることも出来る。

これが「一括受取」

例えば、

「35歳で死亡 毎月10万円を60歳までの保障」

の場合、10万円×12ヶ月×25年(35歳から60歳まで)=3000万円の保険金が「合計」で受け取れるが、これを「1度に全額受け取りたい」と要望した場合、将来受け取るべき分も「今」受け取ることが出来る。

しかし、丸々3000万円を受け取れるわけではなく、1割程度は目減りする。(2700万円程度)

これは、

「将来支払う予定のお金を『今』支払うので、その分ディスカウントします」

という保険会社側の事情である。

この「一括受取」と元々の「月々受け取る」スタイルを組み合わせたものが

「一部一括受取」

例えば、死亡時に葬儀費用やお墓代が必要なので、500万円は一括で、残りは月々払って欲しい。

こんな場合、前述のような「10万円60歳」の契約だと

・一括金 500万円

・月々 8万円を60歳まで(月々の金額が減る)

というようになる。

実際の支払いの現場では、この制度を使う方は結構多い。

前述のような葬儀、お墓だけでなく、子供の入学金や、家のリフォームなど、まとまったお金が必要な場面があり、その都度、

「100万円を一括で欲しい」

などと言われる。

あまりやり過ぎると、月々のお金が大きく減ってしまうので要注意だが、意外と便利な機能だ。

しかし、オリックス生命はこれが出来ない。

加入する時には説明すらされない細かいポイントだが、実際に保険金を受け取る場面では意外と困るかもしれない。




弱点2 払込免除の条件が「ちょっとだけ」厳しい

がん、急性心筋梗塞、脳卒中になった際に、以後の保険料が免除される「特定疾病保険料払込免除特則」

これの条件が他社と比較して、「ちょっとだけ厳しい」かな?という印象。

がんに関しては「診断」

つまり「がんです」と言われればOKなので、これは他社と同じ。

ただ、急性心筋梗塞、脳卒中に関して、本商品では

手術 or 60日の労働制限(働けない)

となっている。

この「60日の労働制限」というのは、わりと古いタイプの保険で見られるもので、最近では、急性心筋梗塞も脳卒中も

手術 or 入院

で免除されるものも出てきている。

脳卒中も急性心筋梗塞も軽度であれば、手術をせずに薬だけで症状が緩和されることも結構多い。

そうなると、本商品では「手術もしていないし、60日の労働制限もない」ので免除にならないが、他社では「入院はしたので、免除」となる可能性もある。

但し、そのように条件が良くなればなるほど、払込免除の特約の保険料(オプション料)が高くなる。

保険会社や年齢、性別によっても変わるが、だいたい全体の保険料に+7~10%程度のオプション料が上乗せされるイメージ。

その点、本商品の払込免除は全体の保険料に+4~5%程度の上乗せで済むので、条件では他社に劣るが、その分安い。ということになる。

個人的には、手術もせずに数日の入院で済んだのであれば、その後、普通に働けるだろうし、月々数千円程度の保険料が免除にならなくても、何も困らないだろう。とは思う。

つまり、他社の払込免除の方が「オーバースペック」であり、そこまで手厚くする必要もない。

むしろ本商品の条件(手術をしたり、60日間働けないなどの重症)に当てはまった時こそ「保険料免除」してあげるべきではあるが、単純に両者の保障内容を比較すると「劣ってはいる」ので、ここでは弱点として挙げさせて頂いた。

参考コラム:
払込免除特約について悩まれている方は・・・
『保険に「払込免除特約」は必要か?』
をご覧いただきたい。




比較した方が良い他社商品は?

前述の通り、非喫煙(タバコ)割引や、健康体割引が適用できるのであればオリックス生命を選ぶ理由はないが、そうだったとしても、同じ内容で

「もっと安い保険会社」

もある。詳細は、各社の比較資料を参照(コチラ

アクサダイレクト生命 収入保障2 ★★★★☆

まず、どの年齢のでもアクサダイレクト生命の『収入保障2』の方がオリックス生命よりわずかに安い。

但し、アクサダイレクト生命はネット生保であるため、全ての手続きがネット上で行われる。

対してオリックスの場合、ネット経由で入れないこともないが、原則としては「対面販売」であり、担当者と面談をしながら申込書に記入することになる。

どちらが良いかは、人それぞれだが、

「少しでも安い方が良い」

「担当者なんていらない」

と割り切れるのであれば、アクサダイレクトの方がメリットがあると言える。また、前述のオリックス生命の弱点である「一部一括受取」もアクサダイレクトでは対応している。

しかし、筆者自身もアクサダイレクト生命に加入していたことがあるが、ネット上の手続きには少々不満がある。

特に『告知』という、自分自身の健康状態を報告する部分は、素人には分かりにくいのではないか?と感じる。

結果、本来は言わないといけない病気について、

「まっ、いっか」

と軽く考えて、報告を怠り、その結果、何かあった時に

「告知義務違反(ウソの告知をしたことによる保険金が支払われない)」

というようなことが起こるのでは?と心配になる。

このあたりは、もし疑問点があったらサポートセンターに連絡し、電話をしながらネット上の手続きをすすめた方が良いだろう。

もしくは、このような手続きに不安を覚える、または、何となくネット生保は心配だ、というような方はオリックス生命で担当者に手続きをしてもらった方が無難。

また、ネット生保は嫌だけど、オリックスの一部一括が出来ないのも嫌、というような場合には、

SOMPOひまわり生命 じぶんと家族のお守り ★★★☆☆

T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい収入保障 ★★★★☆

が選択肢になる。

こちらはオリックス生命より、わずかに高いが、一部一括にも対応している。

また、年齢が高い(45歳以降)の場合には、オリックスより安くなることもあるので、比較検討の価値があるだろう。




改定履歴

・2018年4月2日
保険料の改定

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ