この保険の弱点はここだ!楽天生命「生活習慣病保険」

提供会社:楽天生命

商品名:生活習慣病保険

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

筆者はこの商品、嫌いではない。

本ブログでも頻繁に言っているが、入院のリスクはずばり「長期入院」である。

はっきり言って短期入院なんて、さほどの金もかからない。

そして短期で退院できるということは、症状も軽いということ。

無論、本人にとっては痛い、辛い、などなど、決して楽なことではないが、それでも生きる死ぬの病気・ケガではないことが多いだろう。




そういう意味では、1,2週間くらいの入院なら、極端な話、医療保険など入っていなくても何とかなる。

だが、数ヶ月を要する長期入院の場合、経済的なダメージはデカい。

もちろん日本の医療は3割負担だし、高額療養費制度などもあるので、実質的な負担は「思ったほどではない」のだが、入院が数ヶ月にもなると傷病手当(給与の2/3を補償)を貰っていたとしても収入も減る。

一方出ていくお金は医療費だけではない。

病院に何ヶ月もいいるからと言って、賃貸を解約するわけにもいかないし、家族がいれば、その生活費もある。

つまり、10万、20万円単位で赤字が積み上がっていく。

これも1ヶ月であれば、まだ何とかなるが、3ヵ月、半年、1年ともなると

「貯金がなくなっちゃった」

なんていうこともあり得るわけだ。

このような場面で、医療保険からしっかり給付されて、月15万円、20万円程度が入ってくれば助かる。

何よりも精神的な安定感を得ることが出来るだろう。

本商品は、そんな長期入院にフォーカスしたもの。

がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患の7つ。

いわゆる生活習慣病で入院した時には1回の入院あたり1,095日(約3年間)まで対象となる。

また、入院が180日を超えた場合には、180日目、210日目、240日目、270日目、300日目、330日目に「上乗せボーナス(長期入院給付金)」が受け取れる。

このボーナスは日額(1日入院したらいくら)の30日分なので、例えば日額5,000円のプランであれば15万円ということ。

日額5,000円ということは、1日病院にいれば5,000円受け取れるので1ヶ月で約15万円になる。

つまり、180日(約半年)経過後は、毎月、日額の給付15万円とは別にボーナス15万円が給付されるので、「ほぼ倍」になると言うこと。

本当にこの状況になった場合、こんなありがたいことはないだろう。

筆者のお客さんでも、がんや白血病で180日を超える入院をした方がいるが、経済的にも本当に大変そうだった。

病気だけでも相当な心労なのに、更に金のことまで考えないといけないという状況は辛い。

本商品はそのような「最悪なケース」を想定したものであり、

リスクとは何ぞや?

ということをちゃんと理解した人が作った骨太な商品だと感じる。




楽天生命は、こんな硬派なものを出している一方、あんしんプラスシリーズという、何ともくだらない「小粒」な商品も販売しており、振れ幅が凄い。

商品開発部に「チーム骨太」と「チーム小粒」の2つの部隊があるのでは?と思うくらいの温度差で、この統制の取れていない感じが楽天生命の魅力と言えなくもない。

なお、楽天生命には、本商品と似たようなコンセプトで医療保険1095αという商品もある。

商品解説はコチラ 楽天生命 医療保険1095α ★★★★☆

本商品は、1095αを「より生活習慣病寄り」にフォーカスしたようなイメージ。

ちなみに医療保険1095αは★4つと、このブログではほぼ最高評価(★5つは、「完璧な商品などない」というポリシーのもと、今までに付けたことがない)なのだが、本商品は★2つとなっている。

そのあたりは弱点で解説したい。

弱点1 生活習慣病のみ

生活習慣病保険と銘打っているくらいだから、当たり前の話なのだが、本商品は先に挙げた7つの病気だけが対象。

冒頭でも述べた通り、保障内容としては素晴らしいと思う。

しかし、当然ながら病気はこの7つだけではない。

他にも長期入院する可能性がある病気は数えきれない。

また怪我で入院することももあるだろう。

特に交通事故などで複雑骨折や、脊椎、頚椎などを傷めてしまうと入院が長くなることもあるので、それらのリスクは無視できない。

本商品は「7つの病気」だけに限れば良いのだが、他がノンフォローで、そうなると

もう一つ別の医療保険に入らないといけない

ということになる。

要は、「本商品だけ」では済まないのである。

これは痛い。




本商品は保険料もそれなりにするので、他の医療保険と「ダブル加入」は結構な負担になるだろう。

それらを軽減するための解決策として、本商品には「10年定期タイプ」もある。

こちらを選べば、とりあえず若いうちは安い保険料で済むのだが、それを10年ごとに更新していくと、50代、60代には結構な保険料となってしまう。

生活習慣病が表面化するのは、多くの場合50代後半から60代、70代なので、やはりこの保険はそこまでは必要だろう。

そうなると、この保険だけでも結構な保険料となり、更には「もう1本」医療保険を持たないといけないのはキツイ。

この点、全ての病気、ケガをカバーする医療保険1095αの方が「それだけで済む」のでバランスが良い。

うーん、保障内容が良いだけでに惜しい。

何か特約(オプション)などで、他の病気やケガなどもフォロー(生活習慣病ほどでないにせよ)してくれる仕組みがあれば良かったと思う。

普通の医療保険に入った上で、この商品に入れば、かなり安心ではあるものの、保険料負担は重くなるので、そこまで決断出来る人は多くないだろう。

筆者がセールスするとしても、そこまで医療保険にお金をかけさせることには抵抗を感じる。

弱点2 支払限度が2年に1回+条件が厳しい+通算10回まで

これは明確な弱点。

本商品では、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3つの病気になった時に一時金が受け取れるのだが、その条件が他社に比べて厳しい。

ざっと比較してみよう。

・本商品
がん     診断(がんです。と言われただけで対象)
急性心筋梗塞 20日以上の入院
脳卒中    20日以上の入院

・他社(三大疾病一時金などと言うことが多い)
がん     診断(がんです。と言われただけで対象)
急性心筋梗塞 手術 or 7日以上の入院など
脳卒中    手術 or 7日以上の入院など

がんについては、本商品も他社も「診断のみ」ということで一緒だが、急性心筋梗塞、脳卒中に関しては、この商品では20日以上入院しないとダメ。

しかし他社は手術を受けるか、20日以下の入院でも受け取れる。

特に急性心筋梗塞などは、手術をしてしまえば回復が早いので、20日も入院しないことが多い。

そのようなケースでは、「他社では貰えるのに、この商品では対象外」ということになる。

また、待ち期間、回数も他社に劣る。

・本商品
2年に1回 10回まで

・他社(三大疾病一時金などと言うことが多い)
1年に1回 無制限

回数に関しては10回もあれば十分なので、実質的には無制限と大差ないが、待ち期間の違いは大きい。

例えばがんで再発、転移などをした場合、他社では前回の給付から1年以上経過していれば、お金が貰える。

しかし、本商品では2年待たないといけない。

もちろん1年以内に再発したり転移してしまった場合は、1年ルールの方でも対象外にはなってしまうのだが、それでも、それらの「待ち期間」は短い方が良いだろう。

三大疾病時の一時金については、他社のスペックに比べて劣っている。




弱点3 先進医療特約がない

保険契約の約款というものは、どれも読みにくいのだが、楽天生命のそれは一際よみにくい。

全ての商品がごちゃ混ぜになっており、どことどこがリンクしているのが極めて難解である。

誰も読まないとは言え、もう少し整理した方が良いと思うのだが、その約款を読む限り本商品には先進医療特約が付けられない。

先進医療特約は保険適用外の先進医療を受けた際に、その実費を補償してくれるものだが、例えばがんの治療で重粒子線治療などを行えば、数百万円のお金がかるので、先進医療特約に入っていない場合、一部の金持ちしか治療を受けられないことになる。

先進医療を受けることは稀ではあるものの、もしそのような場面になれば、先進医療特約に入っているか、否かで命が選別されかねない事態となる。

そのような重大なものであるにも関わらず、保険料は毎月100円程度で済むので、大抵の人が入っている。

しかし、本商品にはその先進医療特約が付けられない。

これを持っても弱点1で挙げたように「この保険だけではダメ」で「他の医療保険」が必要ということになる。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
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他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

特約はなく、パッケージタイプとなっている。

生活習慣病入院給付金

所定の生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患)で入院した場合に、5,000円×日数分の給付金が受け取れる。

1入院あたりの支払限度は1,095日となっているため、長期の入院でも安心できる。

長期入院給付金

1回の入院が180日以上となった時に、一時金15万円(日額の30倍)が受け取れる。

なお、一時金は、180日以後、30日毎に最大6回まで。

生活習慣病手術給付金

生活習慣病の手術を受けた時に、手術の種類に応じて、1回につき5・10・20万円が受け取れる。

手術給付金は、日額の10・20・40倍となっている。

特定疾病治療給付金

がんで入院
急性心筋梗塞、脳卒中で20日以上入院
した場合に、一時金50万円(日額の100倍)が受取れる。

支払限度は、2年に1回を限度に通算10回まで受け取れる。詳細は弱点2を参照。





保険料例

男性            女性
10年   終身      10年  終身
20歳    730 2,230  20歳    730 2,605
30歳    920 3,065  30歳    920 3,570
40歳 1,580 4,335  40歳 1,580 5,010
50歳 2,965 6,190  50歳 2,965 7,045
60歳 5,520 8,855  60歳 5,515 9,875

比較した方がいい他社商品

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

アフラック 医療保険EVERプラス ★★★★☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

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