この保険の弱点はここだ!楽天生命「スーパーたよれる医療保険」

提供会社:楽天生命

商品名:スーパーたよれる医療保険

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』

年齢・性別毎の保険料が気になる方は、
『緩和型医療保険 各社の保険料比較!!』
をご覧いただきたい。

 

楽天生命の緩和型医療保険「スーパーたよれる医療保険」

ちょっと不思議な保険料体系をとっており、

・基本パッケージ(入院+手術)だけだと他社よりちょっと高い

のだが、

・8疾病入院支払限度拡大特則を付けると魅力的な保険料になる

という特徴がある。

つまり、「8疾病入院支払限度拡大特則」を付けるなら、良い選択肢になりえる。

逆にこれを付けないなら、商品としては平凡。

では、この商品の特徴でもある「8疾病入院支払限度拡大特則」について解説する。

通常、医療保険には「1入院あたりの上限日数」というものがあり、この商品の場合60日。

そのため、60日を超えた入院の場合、「超えた分」は支払い対象外となる。

しかし、8疾病入院支払限度拡大特則を付けることで、

・がん、心疾患、脳血管疾患で入院した場合 60日→無制限

・糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、すい疾患、腎疾患 60日→120日

となる。

脳系の病気や、内臓(肝臓、すい臓、腎臓など)の入院は長い時は長い。

「本当に困った時のために保険が必要」

という保険の大原則からすれば、長期入院がまさしくそれに当てはまり、このような時に入院日数が無制限、もしくは120日の延長されるのは心強い

また、他社では、「三大疾病無制限」としているところが多く、無制限になるのは、がん、心臓、脳の3つだけだが、本商品では無制限ではないものの、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、すい疾患、腎疾患に関しても120日としているので、その点は他社より優れている。

しかし、弱点も結構ある。

具体的に見ていこう。




弱点1 1年以内50%削減ルール

明確な弱点。

「1年以内50%削減ルール」とは、加入してから1年以内の入院、手術、先進医療に関しては、本来給付するべき金額の50%しか支払わないというもの。

例えば、日額5,000円で20日入院した場合、普通なら10万円(5,000円×20日)が給付されるが、加入1年以内だと半分の5万円しか受け取れない。

一昔前(3,4年前)には、このルールは緩和型医療保険の代名詞のようなもので、どの商品も1年以内は50%給付だった。

なお、この50%削減ルールは、主契約(メイン部分)だけでなく、先進医療特約や、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の際の一時金、通院など、全てに適用される。

しかし、ここ1,2年で急に情勢が変わり、各社が

入院、手術共に始めから満額(但し、先進医療だけは50%削減のところが多い)

というところが増えてきた。

本商品と比較されることが多いであろう、ネオファーストメットライフアクサダイレクトなどは全て「初めから満額」としている。

その点、本商品は古いタイプの商品に分類される。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点2 先進医療特約が10年更新

今やほとんどの医療保険に標準的にセットされることが多い先進医療特約だが、会社によって

・10年更新

・終身型

の2種類がある。

10年更新は10年ごとに値段が上がり、終身型は加入時の保険料がずっと続く。

契約者からすれば、終身型の方が良いだろう。

しかし、本商品の先進医療特約は10年更新。

こちらも分かりやすい弱点と言える。

先進医療は今後、利用者が増加することが見込まれており、そうなると保険会社の支払いも増える。

現時点では緩和型医療保険の先進医療特約は200円~300円/月程度で提供されているが、将来は500円、1,000円と値上がりする可能性もある。

先進医療特約だけに限れば、終身型の方が良いだろう。

詳細は以下の記事にもまとめてあるのでご参照頂きたい。
『先進医療特約は終身型を選びなさい』




弱点3 「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が加入2年間は先進医療特約の支払い対象外

「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」とは、主に白内障の治療に用いられる手術で、先進医療の対象である。

だいたい50万円程度で受けられるのだが、先進医療特約の請求件数の中でもダントツに多い手術である。

本商品では「先進医療特約」を付けて加入しても、この手術に関しては「2年間」は支払い対象外となっている。
注:あくまで先進医療特約として「実費」の給付部分のみ。手術給付金(日額の10倍)は支払い対象となる。

このルールは他社の商品でもわりと見かける。

その理由は、白内障の症状が進んだ高齢者が

「そろそろ手術をしないといけない」

というタイミングで、先進医療特約で手術費を出してもらためだけに、

白内障であることを隠して加入するケース

が結構あるから。

結局、嘘がバレて保険会社は給付金を払わないのだが、そこで揉めることが多いそうだ。

嘘をついているのだから払わないのは当然で、それで「揉める」というのも良く分からないが、厄介なジジイ、ババアが多いのだろう。

そのような人をあらかじめシャットアウトするために、「2年は払わないよ」と宣言しているのだと思う。

なお、この「多焦点眼内レンズ」は2020年4月を境に大きく状況が変わる。

そもそもこの手術が2020年4月より、先進医療(国が決めている)から外れ「選定療養」となる。

選定療養とは、例えば、歯医者さんの虫歯治療の際の「被せもの」を想像すると分かりやすい。

保険適用されるのは原則「銀歯」だが、これだと見た目も悪い。

より良い材料(周りの歯の色に近いクリーム色のもの、など)を使う場合、銀歯との「差額」を支払うのだが、これが選定療養の考え方。

そのため、今後、多焦点眼内レンズを使う場合は、患者が「差額」を支払うことになる。

なお、2020年4月以降は「先進医療」ではなくなるので、当然、医療保険の先進医療特約の支払い対象ではなくなる。

今から加入するのであれば、どのみち先進医療特約からは給付されないので、「2年間は対象外」というルールも実質的には意味がなくなる。

あまり気にしなくても良いデメリットだが、他社よりは「余計なハードルがある」という点で弱点として挙げておく。

 

弱点4 180日ルール(退院後180日以内の入院に関する取り決め)

少々分かりにくい話なので、実例を挙げて説明する。

例えば、肺炎で40日間入院したとする。高齢者などに多い。

無事、退院。

しかし、その3ヵ月後、今度は骨折で30日間入院。

こんな例を思い浮かべて欲しい。

他社の通常の医療保険であれば、この2つの入院は別々のものとして扱う。

医療保険には支払限度日数というものがあり、商品ごとに1回の入院での限度日数が決まっている。

60日タイプであれば、「60日まで」ということで、それを超えると支払対象外となる。

普通の医療保険であれば、

・肺炎 40日 → 60日以内なので満額給付
・骨折 30日 → 60日以内なので満額給付

となる。

しかし、楽天生命の場合、この2つは「同一の入院」としてみなすので、肺炎で40日を消費しているので、残りは20日分しかない。

そのため、骨折では20日分しか給付されず、オーバーした10日分に関しては「支払対象外」となる。

他社では払うのに、楽天では払わない。

明確な弱点(デメリット)と言える。

また、このルールは楽天だけでなく、メディケア、ネオファースト、ライフネットなどの「新興勢力」がよく導入している。

保険会社からすれば支払リスクを減らす効果があるが、契約者にとっては足枷でしかない。

注:通常の医療保険でも「同じ病気(例えば、肺炎のあと再び肺炎など)」での180日以内の再入院、などでは前回の入院から「継続」したものとして見なす。
上記は「違う病気なのに」同一の入院期間に含まれてしまうため、弱点としている。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』

年齢・性別毎の保険料が気になる方は、
『緩和型医療保険 各社の保険料比較!!』
をご覧いただきたい。




特約 Good & Bad!!

Good:8疾病入院支払限度拡大特則

冒頭で述べた通り、これを付けると、他社の保険料に対して競争力が出る。

また、保障の範囲も広い。

この特則は付けた方が良い。と言うか、この特則を付けない場合、本商品の「ベース部分(何もオプションを付けない状態)」は他社より高く、この商品を選ぶ理由はない。

Good がん特約、急性心筋梗塞・脳卒中特約

通常の医療保険では、各社色々な特約(オプション)が用意されていて、それぞれの契約者のニーズを満たせるようになっているのだが、緩和型医療保険は全体的に特約が少ないことが多い。

持病を持っている人を対象にした保険であるが故、保険会社からしても

「どの程度支払うことになるか?」

というリスクの算定が難しく、あまり多種多様な特約(オプション)を用意できないという事情があるのだろう。

そのため、普通の医療保険では一般的な、がん診断給金や、三大疾病一時金などが緩和型医療保険では用意していない会社が結構あるのだが、本商品ではがん、急性心筋梗塞、脳卒中に関する一時金の特約を提供している。

持病があって、既に普通のがん保険に入れないような人にとっては救いの手となるだろう。

ただ保険料はかなり高い。

実際には2回くらい一時金を貰わないとペイしないので、正直なところ

「自分で貯めたお金を貰っているだけ」

だとも思うが、それでは大きな病気をした時に50万円、100万円というお金が入ってくれば精神的には安心出来る。

検討する価値はあると思う。




Bad:先進医療特約

弱点2で述べた通り、10年更新

Bad:通院特約

一言で言えば「ペイしない」ということ。

40歳 男性で、通院1回あたり3,000円受け取れるプランで、保険料は+510円

年間、約6,000円。10年で6万円、20年で12万円

単純計算で、20年の間に40回以上通院しないと元が取れない。

つまり、それ以下なら払い損ということ。

実際に通院して3,000円受け取れれば、嬉しいし、「入っていて良かった」と思うかもしれないが、実際には積み立てていた保険料を受け取っているだけ。

また、当たり前の話、通院しなければ受け取れない。

言い方は悪いが、たかだ3,000円。

あってもなくてもどちらでも良いのでは?と思う。

緩和型医療保険はただでさえ保険料が割高。

あれもこれもと考えずに、無くても困らないものは削った方が良い。

比較した方が良い商品

アクサダイレクト生命 はいりやすい医療 ★★★☆☆

オリックス生命 医療保険 CURE Support Plus[キュア・サポート・プラス] ★★★☆☆

メディケア生命 メディフィットRe[リリーフ] ★★★★☆

ネオファースト生命 ネオ de いりょう 健康プロモート ★★★★☆

 

参考コラム:
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