この保険の弱点はここだ!ソニー生命「終身がん保険」

提供会社:ソニー生命

商品名:終身がん保険

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。

商品の音声解説!!下記解説とご一緒にどうぞ!!

ソニー生命が販売しているがん保険で、ソニー生命のがん保険としては本商品とは別に「がん保険」というものもある。

「終身がん保険」と「がん保険」の2つのラインナップで、何が違うのかと言うと「がん保険」の方は10年更新タイプ。

10年ごとに保険料が上がっていくが、「終身がん保険」の方は加入時の保険料がずっと変わらない。

ソニー生命 がん保険の超解説はコチラ

基本パッケージ(主契約)とオプション(特約)に分かれている。

基本パッケージには、以下の6つが含まれている。

・がんと診断された時  例:100万円など 注:診断給付金倍率100倍を設定した場合のみ適用
・がんで入院      例:1万円/日など
・がんで手術      例:10、20、40万円など
・がんで入院後、退院時 例:30万円など
・がん死亡した時    例:100万円など
・がん以外で死亡した時 例:10万円など

ここに、下記3つのオプションを追加できる仕組み。

・特定疾病診断給付金特約

がんと診断される、もしくは急性心筋梗塞、脳卒中が原因で「60日以上」働けない時に一時金を受け取れる

・抗がん剤治療特約

抗がん剤の治療を受けた際に、月単位で給付金を受け取れる(例:10万円/月など)

・先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた際、実費を2,000万円まで補償

注:珍しいのは、通常のがん保険の場合「がん先進医療特約」と言って、がんだけに関する先進医療が対象となっているが、本特約は「がん以外」の先進も対象としている。

・保険料払込免除特約

以下の条件に該当した場合、以後の保険料が免除され、負担がなくなる。

-がんと診断された時
ー急性心筋梗塞、脳卒中を原因として60日以上働けない時
-所定の障害状態になった時(約款を読む限り、わりと重め)
-所定の要介護状態になった時(同上)

保障内容としては、それなりにラインナップは揃っているが、一部の特約の仕様が「旧式」で、全体的には古いがん保険という印象を持つ。

それでは弱点の解説に入ろう。




弱点1 診断一時金が一回こっきり

これが最大の弱点

メインのパッケージ部分に含まれるがん診断給付金も、オプションで付けられる特定疾病診断給付金も、どちらも給付は1回のみ。

それに対して、他社のがん保険では「年1回を上限に何度でも」というところが多い。

これは絶対「何度でも」の方が良い。

がんは怖い病気ではあるが、それでも初回は軽く済むことも多い。

早期発見出来れば、外科的な手術でがん化した部分を切除し、場合によっては抗がん剤などをやって、1~2ヶ月程度で元の生活に戻れる。

しかし、再発や転移などをすると、かなり厄介。

場合によっては、「切れない(肺がんなど)」

つまり手術が出来ないとなると、抗がん剤や放射線などに頼るしかなく、治療が長引く。

そんな時こそ、一時金などがあれば経済、精神、両面で支えとなる。

100万円貰えれば、「アンラッキーだけどラッキー」という気分になれるだろう。

しかし、本商品では一時金の給付は1回だけなので、初回は良いが、2回目以降は一時金がない。

これは明確に他社に比べ劣っている。

がん保険に入りなら、一時金、複数回、制限なし、は必死だと思う。




弱点2 先進医療特約が5年更新

これは些細な弱点ではあるが、なかなか珍しいものでもある。

先進医療特約は「保険適用外」の先進医療を受けた際に2,000万円までの実費を負担してくれるものだが、これだけ5年更新となっており、つまり5年ごとに保険料が上がる(可能性がある)

この先進医療特約、現時点では保険会社各社で考え方が分かれており、「更新タイプ」と「終身タイプ」の2つがある。

更新タイプは本商品のように「〇年ごと」に値段が見直される。

ちなみに、10年更新が圧倒的に多いので、5年は前述した通り「珍しい」ということになる。

先進医療特約は保険会社からしても今後どうなるの読みにくい。

現時点では先進医療を受ける人もそれほど多くなく、請求も少ないので、保険会社としての出費(契約者への給付)はそれほど多くはない。

そのため、月100円前後の保険料でサービスを提供出来ているが、それでも給付は着実に増えてはいて、今後も100円で帳尻が合うのかどうかわからない。

そのため、先進医療特約だけは10年更新などにしておいて、

「いつでも保険料を上げられるように」

しているわけである。

ああ、これ100円じゃダメだな、やっていけないな、そう思ったら、ある時から先進医療特約の保険料を上げる。

そうすれば契約者は更新をまたぐタイミングで保険料が上がるので、保険会社としては10年ほどかけて収支を修正することが出来るのである。

だが、一方で「終身タイプ」を提供する会社もある。

入った時の先進医療特約の保険料が一生変わらない、というものだ。

こちらは、「先進医療特約の給付はそこまでは増えない」と思っているのだろう。

もしくは、マーケティング的な観点から「うちは変わりませんぜ!!」ということをアピールするために、多少の赤字を覚悟してやっているのかもしれない。

当然、契約者からすれば終身タイプの方が良い。

保険会社の収支など知ったことではない。

ずっと100円前後の方がありがたいだろう。

その点、本商品は「更新タイプ」だし「5年だし」で良いところがない。




弱点3 がん死亡、死亡など余計なものが多く、保険料高め

本商品は基本パッケージに「余計なもの」が多い。

がんで死亡した時に100万円が受け取れるがん死亡保険金、がん「以外」で死亡した時に10万円が受け取れる「死亡給付金」

どちらもがん保険とセットにする必要性は感じない。

死亡保障は、それが必要な人はしっかり入っているだろうから、がんで死亡した時に「100万円を上乗せ」しないといけない合理的な理由はないだろう。

がん以外で死亡した時に10万円などは、雀の涙程度のもので、本当になくても良い。

これらのものが、保険料が無料で「オマケ」で付いているなら別に構わないが、この部分の保険料もしっかり取られているはず。

そのため、本商品は全体的に保険料が高い。

筆者がざっと見た感触でも、この保障内容にしては他社より1,2割高い印象で、がん保険だけに限れば他にもいくらでも良いものがあるだろう。

商品の構成について

加入年齢は、0歳から75歳まで

入院給付金日額は5,000円~60,000円の範囲で設定可能。

保障内容は以下の6つから構成されている。

以下の説明では基本給付金額10,000円に設定した場合で、受け取れる金額を表記する。

がん入院給付金

がんの治療のため入院した場合、1日につき10,000円を給付。

がん手術給付金

がんの治療のため手術を受けた場合、1回につき手術の種類に応じて、10・20・40万円(日額×10・20・40)を給付。

退院後療養給付金

がんの治療のための入院後、退院した時に30万円(日額×30)を給付。
退院後の通院給付金を「まとめて」支給しているイメージ。

がん死亡・高度障害保険金

がんが直接の原因で、高度障害状態になったときまたは死亡したときに100万円(日額×100)

死亡給付金

がん以外の事由で死亡したときに10万円(日額×10)

がん診断給付金

がんと診断された時に一時金100万円を給付。
注:基本パッケージで「診断給付金倍率100倍」を選択した場合のみ適用される。
実質的にはオプションのような扱い。

以上が基本パッケージ。




ここからは特約(オプション)

特定疾病診断給付金特約

がんのみではなく、急性心筋梗塞、脳卒中も対象となる一時金タイプの特約

それぞれの支払条件は、

がん      … 診断
急性心筋梗塞  … 60日以上の労働制限
脳卒中     … 60日以上の後遺障害

となっている。

支払条件としては、がんの診断は他社と同じだが「がん保険」なのに、急性心筋梗塞と脳卒中も対象にしているところが珍しい。

他社でもがん保険ではなく、医療保険の特約に三大疾病一時金特約というようなものがあるが、それに近いような特約。
(しかし、他社の医療保険の三大疾病一時金は、急性心筋梗塞、脳卒中の場合「手術」を受ければ払うことが多いので、本特約はスペックでは劣っている)

支払い回数は1回。

一時金を一度支払った段階で、本特約は消滅する。

詳細は弱点1を参照のこと。

抗がん剤治療特約

抗がん剤治療を受けたときに、月ごとに給付金(例:10万円など)を受け取ることができる特約

通算で120ヵ月が限度。

先進医療特約

がんに限らず、先進医療を受けた場合、先進医療の技術料と同額が保障される。

なお、限度額は通算2,000万円までとなっている。

本商品は、がん以外も対象としており範囲が広いが、ソニー生命の先進医療は、5年更新となっている。

詳細は弱点2を参照のこと。

保険料払込免除特約

下記の状態に該当した場合に該当した場合、

がん(上皮内がんを除く)と診断
急性心筋梗塞で60日以上の労働制限
脳卒中で60日以上の後遺障害
障害状態 … 傷害等級2相当以上
要介護状態 … 所定の介護状態(常時寝たきりで2項目以上または器質性認知症、など)

参考コラム:
「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。




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参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい

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