この保険の弱点はここだ!T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい収入保障

提供会社:T&Dフィナンシャル生命

商品名:家計にやさしい収入保障

基本商品の競争力

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!

「タバコを吸わない」場合、「非喫煙割引」

「BMI、血圧に問題ない」という場合、「優良体割引」

という割引制度が用意されており、両方とも使えた場合、かなり保険料がディスカウントされる。

その保険料は他社に比べ、以前はトップクラスの安さだったのだが、最近は他社が追随しているため、少々霞んでいる印象。

以下の保険料を比較をご覧頂ければ分かるが、30歳、35歳、40歳では全体で3、4位。45歳でようやく2位に食い込んでいる程度。

保険料比較はコチラ(非喫煙&健康体割引適用の場合)

なお、非喫煙割引と健康体割引の「どちらかだけ」が適用された場合はどうなるのか?

まず「非喫煙割引だけ」の取扱がないので、非喫煙割引のある会社とは、勝負にならないので選択肢から外した方が良い。

次に「健康体割引だけ」の場合だが、40歳前ではトップではないが2位と上位に入ってくる。そして何故か41歳以降になるとT&Dが強くなる。

実際45歳の比較では全体の同着1位に食い込んでいるので、その年代の方は検討してみても良いかもしれない。

健康体割引適用の場合の保険料 45歳

なお、このような「割引制度を用意している会社」は、基本的にそれらの割引が効かないと保険料が高くなってしまい、あまりメリットがないことが多いのだが、何故かT&Dは

「割引が効かない場合でも意外と保険料が安い」

という不思議な会社。

そのため、「一切割引なし」というランキングでも2位、3位に食い込んでいる。

保険料ランキング 一切割引なし

つまり、整理するとこんな感じになる。

「非喫煙割引+健康体割引」ダブル適用 → まあまま

「非喫煙割引だけ」 → 全然ダメ

「健康体割引だけ」 → 40歳以降は強いが、若い世代はそこそこ。

「一切割引なし」 → 意外と強い。全体の2位か3位。

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各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ




特約(オプション)について

-特定疾病払込免除ワイド特則

特定疾病(特定の病気になった時)により所定の状態になった場合、以後の保険料が免除される

-特定疾病収入保障特則

特定疾病時(特定の病気になった時)に年金が受け取れる

-特定疾病一時金特約

特定疾病時に一時金が受け取れる

特定疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)の保障は、全部で3種類あり、T&Dフィナンシャル生命が特定疾病の保障に力をいれているのことが分かる。

詳しくは次項で解説。

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本商品の弱点・デメリット

-保険料から

以前は「強かった」が、2018年4月に行われた各社の保険料改定後はそれほどでもない。
ただ、満を持して2019年7月に保険料を改定し、以前の強さを取り戻した模様。

40代中盤から後半にかけては他社に比べ、未だ優位性がある。

20代、30代では他社を選択した方が無難ではないか?

-特定疾病払込免除の条件は良いが保険料も高い

まず、特定疾病払込免除の該当要件は以下の通り。

・がん(上皮内がんも含む)
→診断確定されたとき

・心疾患
→手術を受けた時、または入院

・脳疾患
→手術を受けた時、または入院

この条件は他社に比べ「緩い」と言える。

他社では、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3つを挙げているところが多い。

よく意味が分からないと思うが、心疾患(心臓に関する病気)の1種が「急性心筋梗塞」で、同じく脳疾患の1種が「脳卒中」である。

つまり、他社に比べ「病気の範囲」を広くとっていることになる。

更に、他社では支払いが免除されるのに「20日以上の入院」などの条件が付くことが多いが、本商品では「入院」だけ。

実は以前(2018年3月以前)は本商品も「急性心筋梗塞」「脳卒中」が対象であり、「20日以上」となっていたが、今回、それらが対象の拡大、日数の緩和されている。

そういう意味では、以前より

払込免除される可能性が高くなった

とも言える。




しかし、その分保険料も上がった。

例として「30歳男性 月額10万円 60歳まで(非喫煙割引、健康体割引適用)」という条件で説明する。

この場合、保険料は1780円となっているが、この払込免除特約を付けると+170円。

全体の10%程度が上乗せされる。以前は4%程度だったが、条件が緩和されたことで6%程度値上がりしたことになる。

あくまで個人の考え方だが、筆者としては「必要ない」と考える。

そもそも「死んだ時」を想定して入るのがこの商品で、大きな病気で「働けなくなった時」のことまでを考えているわけではない。

また、毎月10%上乗せして支払っていても、結局のところ免除されるのは「保険料」だけで、それは数千円程度。

免除されれば、それはそれで嬉しいだろうが、根本的に生活が変わるようなものでもない。

わずか月々数千円のために、余計な保険料を支払うべきではないと考える。

だったら、働けなくなった時のために「就労不能保険」などをしっかり検討するべき。

参考コラム:
払込免除特約について悩まれている方は・・・
『保険に「払込免除特約」は必要か?』
をご覧いただきたい。

フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!




-特定疾病「一時金」は『薄味』、特定疾病「収入保障」は内容は良いが保険料が高すぎる。

先ほどのは特定疾病「払込免除」

つまり保険料の払込が免除されるだけだが、特定疾病「一時金」と「収入保障」に関しては、お金が受取れる。

その条件は、「払込免除」とは少々異なるので、改めて解説する。

・がん(上皮内がんも含む)
→診断確定されたとき

・急性心筋梗塞
→手術を受けた時、または、20日以上の入院

・脳卒中
→手術を受けた時、または、20日以上の入院

払込免除では、心疾患、脳疾患と病気の範囲が広かったが、こちらは「急性心筋梗塞」と「脳卒中」と病気を狭めている。

また、払込免除は「入院」するだけで適用だが、こちらは20日以上の入院となっている(急性心筋梗塞と脳卒中の場合)

つまり、払込免除よりは条件は厳しい。

まず、この点をしっかり理解しておいて欲しい。

先に「一時金」の方から解説する。

例として、30歳の男性 毎月10万円 60歳までの保障として説明する。(非喫煙、優良体割引適用)

この場合、基本の保険料(死亡と高度障害のみ対象)は1,780円となり、そこに特定疾病「一時金」は一時金100万円を付けるとプラス660円となる。

先に述べた3つの条件を満たせば、100万円が受け取れるのだが、私なら付けない。




理由は2つ。

1 60歳までの期間限定の保障であること

2 100万円で生活がどうにかなるものではない

本商品はメインの保障が「収入保障」であるため、60歳や65歳までの期間が決められている。

当然、そのオプションである本特約もそこで終ってしまう。

しかし、がんも脳、心臓も実際のところ高齢になればなるほどリスクが高くなる病気で、若い頃のリスクは低い。

もちろん若くして悲劇的な例もあるにはあるが、絶対数としては

老人になってから

なのである。

そのため、このような「3つの病気になったら100万円」のようなものに入るなら、終身タイプ(一生涯いつでも受取れる)方が良い。

そして、通常の医療保険にはそのような「三大疾病一時金終身タイプ」というようなものが用意されていて、どうせ入るならそちらの方が良いのではないか?

もちろん「終身タイプ」の方が保険料は圧倒的に高い。




例としてオリックス生命の医療保険cureで3大疾病一時金を100万円加入すると、毎月2,300円かかる(医療保険の保険料とは別に)

比較すると、以下のような感じ。

T&Dの特定疾病一時金 100万円 毎月 660円
但し60歳まで

オリックスの医療保険の特約(3大疾病一時金) 毎月 2,300円
但し終身かつ1年に1回を限度に複数回貰える

保険料は3倍近く違うが、どうせ入るなら終身の方が良い。

また、更に言えば、「100万円貰って何の意味があるか?」という点にもしっかり考えた方が良い。

確かに、がん、心臓、脳は大変な病気で、その時に100万円受け取れれば嬉しいのは確かだが、

で?

という気もしなくもない。

すぐに仕事に復帰できるなら「ちょっとしたお小遣い」に過ぎないし、例えば脳の障害が残って働けないような事態になった時には「100万円ではどうにもならない」

つまり、どっちつかずの内容で、そのために毎月660円負担する意味があるのか?というのが私の感想。

それに対して、特定疾病収入保障の方は内容は良いと思う。

こちらは一時金ではなく、毎月決まった金額が受け取れる。

例えば、特定疾病保障 60歳という特約を追加しておけば、先の3つの条件に当てはまった際に、毎月10万円を60歳まで受け取れる。

しかし、その特約保険料は2,600円で、本体の保険料1780円の2倍近い。

高い。本当に高いが、これは安心だ。

長年、保険ビジネスに携わった筆者の経験では、生きていて一番辛いのは「闘病していて働けない」ということ。

そして、実際の事例では、

がんが転移して入退院。

脳の病気で障害が残る。

この2つが圧倒的に多い。ちなみに心臓はポンプのような単純構造なので、治れば復帰も早い。むしろ、本商品の「20日以上の入院」すら満たせないことが多い。

5,6日で病院を出されてしまうのではないか?

話は戻るが、このような状態になっても「死亡がメインの保険」はお金を受け取ることが出来ないので、本当に困る。

その点、本商品の特約である「特定疾病収入保障」は、そのような「重症化」した時に毎月10万円を60歳まで受け取れるので、保障としては非常に良いだろう。

とは言え、保険料が2,600円となると、これを決断出来る方がどれくらいいるか。とも思う。

なお、この保険料は同じような保障を提供している他社より

「高い水準」

基本の収入保障は安いが、特約は高い。

これがT&Dフィナンシャル生命の弱点と言えば弱点。

フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ




比較した方が良い他社商品は?

-保険料から

以前は強かったが、保険料改定後は冴えない。

保険料比較はコチラ(非喫煙&健康体割引適用の場合)

表を見ても、保険料だけなら

FWD富士生命 FWD収入保障 ★★★★☆

ネオファースト生命 ネオdeしゅうほ ★★☆☆☆

などの方が安い。

-特約から

各種の特定疾病系の特約に魅力を感じるなら

メディケア生命 メディフィット収入保障 ★★☆☆☆

特定疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)になった時、

がん 診断のみ
心筋梗塞、脳卒中 20日以上の入院 or 手術

に該当した場合、年金が給付される特定疾病収入保障特則が用意されている。

筆者はややオーバースペックなオプションだとは思っているが、保障内容としては充実している。

メットライフ生命 収入保障保険マイディアレスト ★★★★☆

本商品と同様、払込免除や三大疾病給付金(本商品の特定疾病収入保障にあたる)の特約がついており、三大疾病時の保障を充実させることができる。

ただし、三大疾病給付金の支払期間は2年間と短い。

東京海上日動あんしん生命 家計保障定期保険NEO ★★☆☆☆

大疾病の他、肝硬変、慢性腎不全を加えた5疾病の収入保障や一時金の特約をつけることができる。

病気の対象範囲は広がるが、一方で条件が

60日以上の働けない状態

となる。本商品の20日比べると、あんしん生命の方が厳しい。

その分、特約だけを比較するとあんしんの方がやや安い印象を受ける。

しかし、その分、基本商品(純粋な収入保障部分)の保険料があんしん方が高い。基本+特約の

トータルの保険料にして

どちらが良いか。という比較になるだろう。

また、特定疾病収入保障をつけるのであれば、ライフネット生命やアフラックなどが提供する「就労不能保険」も検討の対象に入る。

わざわざ高い特約保険料を支払うくらいなら、「病気を原因とした就労不能」しかカバーしていないものより、「どんな病気や怪我が原因でも『働けない』」時に支払い対象となる就労不能専門の保険に入っても良いのでは?とも思う。

なお、生命保険会社が販売している就労不能保険には、「特化型」と「特約型」という2種類がある。(本ブログではそのように命名し分類している)

その違いについては、こちらの記事を参照のこと
就労不能保険「損保系」、「特化型」、「特約型」の違いを理解しよう

改定履歴

・2018年4月2日
「特定疾病保険料払込免除特則」→「特定疾病保険料払込免除ワイド特則」へ改定

・2019年7月2日
保険料の改定

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ

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