この保険の弱点はここだ!チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」

提供会社:チューリッヒ生命

商品名:終身医療プレミアムZ/プレミアムZ Lady

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

良い商品だと思う。

まず保険料が安い。

また、用意されている特約も豊富。

プロからすると、設計しがいのある商品で、お客さんからどんなニーズが来ても、何かしら結果を出せるだろう。

チューリッヒというのは、ワールドワイドの保険会社としては「馬鹿でかい」のだが、日本国内においてはそこまでの規模ではない。

しかも、自動車保険などの損保のイメージが強く、生命保険の方はあまり印象にない方が多いのではないだろうか?

だが、実は結構良い商品と言うか、プロの目線で言うと「攻めたもの」が多い。

詳細は後述するとして、本商品もかなり面白い。

しかし、「規模が小さい(生保部門の社員数350名程度)」ために、いまいち情報が入ってこない。

商品自体の仕様は、当然ながら約款を読めば分かるのだが、実務としてチューリッヒの商品を扱っている人が多くないのである。(たんに筆者の知人には、という話だが)

もちろん大手代理店、保険ショップであればどこでもチューリッヒを扱っているのだが、そこには今ならネオファースト、メディケア、はなさく、なないろ、などの大手生保が作った第二生保(保険ショップ専用商品に特化した子会社)など強烈なライバルがいて、またアフラック、メットライフ、オリックスなどの「古豪」も多い。

つまり競合がひしめいているため、埋没してしまうのである。

そのため、これらの代理店でチューリッヒを勧めてくる相談員は「ちょっと変わってる」という人が多い。

端的に言えば、会社の方針(今月はA社の医療保険を売るんだ!!的なプロモーション)にそっぽを向いて、本当に自分が好きなものを売りたい、そんな感じの人が好む傾向がある。(あくまで筆者の印象。実際にはチューリッヒの医療保険プレミアムシリーズは100万件近く売れているので、ちゃんと販売している人がいるのだろうが・・・)

だが、前述の通り、商品としてはなかなか面白いので、これを選ぶというのはなかなかの「目利き」だろう。

サバかアジでも、と思って買い物にきた主婦に「メゴチ」(刺身や天ぷらにする美味い魚だがヌルヌルが凄い)を勧める魚屋のようなものだ。

と言うことで、メゴチの情報はなかなか入ってこないため、毎回原稿を書くのに苦労するのだが、今回は読者Xさんから設計書の提供を頂いた(Xさんありがとうございます!!)

お陰でかなり肉厚な内容になっていると自負している。

では、商品の解説に入ろう。

本商品は前シリーズ「プレミアムDX」の後継商品

チューリッヒ生命 終身医療保険プレミアムDX ★★★☆☆

特約のラインナップをかなり充実させた上、保険料も主契約(メイン)部分は「ちょっと下げたかな?」という感じ。(年齢、性別にもよるが)

このあたり、周囲の保険料競争に巻き込まれたのかもしれない。

なお、特約(オプション)に関しては、どれも「最先端(2022年6月時点)」だと思う。

他社の動向をしっかり分析し、更にはそこに「チューリッヒらしさ」を加えてひとひねりしている。

「必要ない」ような特約も多いが、ラインナップだけを見れば各社の医療保険の中でもトップクラスだろう。

この中で筆者が注目しているのが「入院給付金免責日数60日特約」

この特約だけは「チューリッヒにしかないかな」という感じ。

この特約を付けると、実際に入院しても60日間は「免責」となる。

つまり「払われない」ということ。

「そんな医療保険、意味ないじゃないか!!」

そう思う方も多いだろうが、実は保険の本質を分かっている方は「これもアリかな」と考えるかもしれない。

「60日以内は払わない」ということは短期、中期の入院では何の役にも立たない。
注:手術給付金などは対象になるので、まるっきり何もないわけではないが。




そのようなケースには自分で対処し、60日を超えてしまうような長期入院だけにフォーカスする。しかも60日以後は365日目まで給付対象となる。

「自分の力(貯金)で対処出来る短期、中期入院は何とでもなる。本当のリスクは長期入院。そのような最悪のケースだけ、保険でカバーしたい」

この60日免責によって、そのようなニーズを満たすことが出来るのである。

なお、この免責特約。実は以前のプレミアムDXの時にもあった。

60日免責と540日免責(1年半)という2つが用意されていて、筆者も「面白いもの特約だな」とは思ったのだが、冒頭でも書いた通り、免責特約を付けた場合の保険料などがネットで分からないので、「実態が分からない」ということでスルーしてしまった。

知人の代理店に見積もりを作ってもらっても良かったのだが、それ以前DXには「一時金が2年に1回」など、分かりやすい弱点が多かったので、そちらで文面を埋めてしまった経緯がある。

だが、今回の新商品は前述の通り、どの特約も最先端仕様に整備されており、正直なところ突っ込むポイントは少ない。

また、読者のXさんより、この「60日免責」を付けた設計書も頂いたが、保険料はかなり安い。

35歳で

・60日免責

・1入院365日まで

・先進医療・患者申出療養特約

という構成で、毎月1,000円程度だった。

長期入院、先進、患者申出療養、それぞれ「かなりのレアケース」ではあるものの、「該当したら最悪・・・」という場面。

それらに備えられて、毎月1,000円程度なら納得感はある。

本商品は保険料の割安感を売りにしているので、通常の構成(60日免責などを付けずに、普通の医療保険)としても競争力があるし、更には60日免責を付けた状態で「長期入院だけにフォーカスする」というちょっと特殊な設計も出来る。

なかなか歯ごたえにある商品に仕上がっていると思う。

が、弱点というか懸念点もないわけではない。

弱点1 特約の保険料がちょい高め

まあ、これは仕方がないのだが、特約の内容を他社比較で「最先端」に揃えた結果、どの特約も「ちょい高」になっている。

例えば、先進医療・患者申出療養特約

他社では100円前後だが、本商品では134円(30歳男性)となっている。

たかが30円程度だが、他社比較で「3割高い」とも言える。

他社では先進医療のみが対象で、本商品はそこに患者申出療養も含まれるので、内容が良いことは間違いないのだが、現実問題、現状、患者申出療養など「ほとんどない」

詳細は以下コラムに詳しいが、2016年の制度開始から、患者申出療養が認められたのは10件程度で、制度自体の欠陥も指摘されている。

参考コラム:患者申出療養制度とは?対応商品一覧

チューリッヒは「新しもの好き」なので、一応商品に取り入れたというところだろうが、先進医療に「ほとんど支払う可能性のない患者申出療養」をセットにして+30円を上乗せしていることになり、このあたり評価は別れる。

もちうん、今後、患者申出療養制度が拡充されて、保険会社として「多くの給付金を支払う可能性はある」ので、多少なりとも保険料を取っておかないといけないことは理解出来るのだが、であるならば「30円の根拠は?」という話にもなるだろう。

また払込免除も「がんと診断された」、「脳血管疾患、心疾患で手術 or 1日以上入院」で免除という「条件が良い(免除されやすい)」ので、保険料は高い。

年齢、性別にもよるが、全体の保険料の3割から4割程度が「上乗せ」されるので、これも結構高い。

全体的に「豪華には見えるが、余計なものを盛り込んで、特約保険料(オプション料)をちょい高にしている」という印象。

まあ、チューリッヒ規模の保険会社だと、頻繁に商品改定が出来るわけでもない。

実際、本商品の前の「プレミアムDX」は2015年7月の販売で、今回の「プレミアムZ」に衣替えするまでに7年近くの時間を要している。

本商品もここから7年持たせないといけないと考えれば、現時点で「盛り込みすぎ」なくらい新しい要素を入れておく必要があるので、先を見越して「あれもこれも仕様」にしているのかもしれない。

ただし、本商品の売りである「安さ」という点については、色々と特約を付けると「ちょっとづつ高くなってしまう」ため、他社のよりシンプルな医療保険と比べると、総合的な保険料で競争力を失ってしまうかもしれない。




弱点2 ネット申し込みで自由度低い

本商品はネット申込みと、代理店による面談の上での自由設計での申込みが可能だが、ネット申し込みの方では、かなり設計が制限されている。

先に述べた「60日免責」なども、ネットでは選択肢すらない。

また、がん診断特約、抗がん剤治療特約なども選択不可。

ネットで、あまりに選択肢を増やすと、客が混乱して逃げてしまう。だからこそ選択を絞ってシンプルに。その事情も分かるのだが、60日免責などは面白い特約だし、抗がん剤治療などはニーズが多い特約でもある。

本商品を検討するなら、保険ショップに行った方が良いだろう。

それをふまえ、ネットに「ネットでは、これとこれとこの特約は申し込めません。もし気になるなら代理店へ」というような一文は掲載しておいた方が親切かな?とも思う。

弱点3 健康還付給付金特約は途中解約できない!!

10日以上の入院をしなければ、お小遣いを受け取れる「健康還付給付金特約」

3年に1回と、5年に1回の2つのタイプがある。

受け取れる金額は日額の10倍。日額が5,000円なら5万円ということになる。

だが、基本的には自分で貯めているようなもの。

30歳 女性の場合、3年型で+1,335円

これを3年間支払うと48,060円となり、受け取れるお小遣いは5万円なので、+1,940円ほど増えている計算。

だが、仮に10日以上の入院をした場合、その期間の保険料は全て没収されてしまう。

自分の健康をタネに保険会社とギャンブルをしてるようなものだろう。

なお、この特約、途中で解約することができない。

そのため、若い頃は、3年毎に1,940円ほど「儲かって」いても、歳をとって10日以上入院した時に、48,060円を失ってしまう。

48,060円は1,940円、約25回分、つまり75年(25回×3年)

まあ、一生涯のうちに一度でも「負け」れば、それまでの儲けを全て吐き出し、場合によっては契約者の方が損をする。

「私、自分でお金貯められないんです。3年に1回の5万円は嬉しいです!!」

そんな情弱(情報弱者)向けの特約。

入ってはいけない。

この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)

全体的に弱点といえる弱点はない。

ただし、主契約(メイン部分)については保険料は割安だが、特約はそこまで安くはないので、あれこれと付け過ぎると保険料がかなり太る。

そうなると、他社比較で競争力を失ってしまうだろう。

個々の特約の詳細を見れば、ちょい高な保険料なりに「他社より良い」ことが多いのだが、あまりに細かい点での「違い」なので、そこまで響かない。

特約をゴテゴテと付けたい方には、他社の方が良いかもしれないが、シンプルな構成で安い保険料の医療保険を探している方にはお勧め。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

入院限度日数

30日、60日、120日から選択可能。

手術給付金

手術給付金は、以下3タイプから選択可能。

1 入院中手術・放射線治療 日額20倍(5,000円なら10万円)
外来手術 5倍(5,000円なら2.5万円)

2 入院中手術・放射線治療 日額10倍(5,000円なら5万円)
外来手術 5倍(5,000円なら2.5万円)

3 入院中手術・放射線治療 日額5倍(5,000円なら2.5万円)
外来手術 5倍(5,000円なら2.5万円)

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。
『先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!』

付けるべき特約!!(先進医療・患者申出療養特約、8大疾病延長)

先進医療特約・患者申出療養特約

保険適用外の先進医療や、患者申出療養を受けた場合、通算2,000万円までの実費を保障。

また、別途、一時金15万円が受け取れる。
ただし、先進医療の技術料が15万円以下の場合は、その技術料と同額となる。

本文でも触れたが、現時点では患者申出療養など「制度があるだけ」で、ほとんど機能していない。

参考コラム:患者申出療養制度とは?対応商品一覧

だが、将来的にはどうなるか分からないで、一応、それがカバーされている点は良い。

また、先進医療も患者申出療養も、保険会社からすると「将来、どれくらい給付が増えるか予測できない・・・」という怖さがあり、そのためこの部分だけは10年更新にしている会社が多い。

そうすれば、支払いが増えた段階で、柔軟に特約の保険料を上げられるからだ。

しかし、本商品は一度入れば、同じ保険料で一生涯カバーされる。

この点もgood。

先進医療も患者申出療養も「かなりのレアケース」ではあるが、「その治療を受ければ助かりかも・・・」というような状況になった時には全て実費であるため、むちゃくちゃ金がかかる。

そんな時、保険に入っていれば2,000万円までは実費を補償してくれるので、金がないから受けられない、というような事態は防げる。

入るなら付けておいた方が無難。

8大疾病延長入院特約

以下の8つの病気で入院した場合、1入院あたりの上限(60日や120日など)が撤廃され、無制限に給付される。

ガン(悪性新生物・上皮内新生物)、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患・大動脈瘤等、脳血管疾患、肝疾患、膵疾患または腎疾患

脳系の病気などは入院が長くなることもあるし、本文でも散々説明したが「本当に怖いのは長期入院」なので、その対策としてこれを付けておいた方が良いだろう。

ストレス性疾病延長入院特約

上記、8大疾病延長入院特約に加入した場合、本特約も強制的にセットされる。

以下のようなメンタル系の病気で入院した場合、1入院の上限が365日まで延長される。

統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害/気分[感情]障害/神経症性障害、ストレス関
連障害及び身体表現性障害/摂食障害/非器質性睡眠障害/胃潰瘍/十二指腸潰瘍/潰瘍性大
腸炎/過敏性腸症候群/更年期障害

率直に言って、これらの病気で「入院するまで悪化する」というのはかなり少ない。

だがゼロでもない。

特に統合失調症などは、正直ストレスとかメンタルには直接的な関係はなく、脳の病気なので、来る時はいきなり来る。

誰にでも起こり得る。

また、本特約は前項の8大疾病無制限とセットとなっており、またさほどの保険料でもないので、入っておいた方が無難かもしれない。

付けても良いかも!!な特約(払込免除、がん特約など)

特定疾病保険料払込免除特約

Ⅰ型とⅡ型がある。

Ⅰ型

・がん     診断のみで対象
・急性心筋梗塞 手術 or 20日以上の入院
・脳卒中    手術 or 20日以上の入院

Ⅱ型

・がん     診断のみで対象
・心疾患    手術 or 1日以上の入院
・脳血管疾患  手術 or 1日以上の入院

Ⅰ型、昔ながらの仕様で、Ⅱ型が最新版というイメージ。

Ⅱ型においては、急性心筋梗塞だけでなく、心疾患(心臓全体の病気)でも1日入院しただけで「払込免除」となるので、かなり条件は良い。

参考コラム:心疾患と急性心筋梗塞、脳血管疾患と脳卒中、何が違う?

ただし、条件が良いため、保険料は高い。

筆者は「やや過剰では?」とは思うが、昨今、各社が免除に対して「いかに緩い条件を提示出来るか?」という競争をしており、つまりはそれだけ消費者のニーズが高いのだろう。

実際、がんや心疾患、脳血管疾患など、50代後半からなる人が多いので、その時点で保険料を免除されたとしても、かなりの期間「上乗せされた保険料」を負担してることになる。

そうなると「トータルで払っている保険料は変わらない」し、逆にいつまで経っても免除されなければ、割高な保険料をずっと支払うことになる。

保険会社から「免除」という人参をぶら下げられて必死に走っているようなもので、何とも滑稽なようにも思うのだが、それでも好きな人は好き。

まあ、付けるならご自由に、というところだ。

詳細は、『医療保険の払込免除は必要か?』をご参照頂きたい。

特定疾病一時金特約

三大疾病の際に一時金が受け取れる特約。

これもⅠ型とⅡ型がある。

Ⅰ型はがん、急性心筋梗塞、脳卒中が対象で、Ⅱ型はがん、心疾患、脳血管疾患と範囲が広くなっている。

また、初回だけ一時金を「2倍」支払う初回2倍型と、毎回同額の「同額型」が用意されている。

1年に1回が限度。

なかなか芸が細かい。

実際、がんや脳卒中、心筋梗塞などになると結構ショックなので、その時に一時金は精神的には救われる。

それまで積立てきた保険料が戻ってくるだけ、という面はあるのだが、ないよりはあった方が良い。

これも予算があるなら、付けておいても良いかもしれない。

参考コラム:がん診断一時金、3大疾病一時金は付けるべきか?




ガン診断特約

がんと診断された時に一時金が受け取れる。

初回は診断だけで払われるが、2回目以降は入院が条件。1年に1回が限度。

筆者としては、前項の3大疾病を対象にした「特定疾病一時金」の方が良いと思うが、予算の関係で「がんだけでもカバーしたい」という方もいるかもしれない。

付けておいても良いと思う。

抗がん剤治療特約

抗がん剤治療などを受けた際、月単位で給付金が受け取れる(月10万円など)

また通常の抗がん剤だけでなく、日本で未承認の抗がん剤(欧米では承認されているもの)を受けた場合、給付金額が2倍になる(20万円)

外科的手術では対処しきれず、抗がん剤に頼る場面は、がん治療の中でも「かなり厳しい状況」と言える。

当然、仕事にも支障をきたすし、収入も減る。

保険料も手軽なので、「最悪のケース」を想定するならあった方が良い。

参考コラム:抗がん剤治療特約は付けるべきか?

女性総合疾病特約

かなり「テンコ盛り」な特約。

これが付いているバージョンを「プレミアムZ Lady」として別ラインで独立させていることからも、チューリッヒの力の入れようが分かる。

女性特有の病気、不妊治療、ちぶさ再建術給付などかなり幅広くカバーされていて、一般的には女性が「これなら安心」と思わせるだけの内容となっている。

また、不妊治療に関する給付は「必要」、「必要なし」が選択出来るようになっていて、既に出産済の女性や、高齢の方、もしくは若くても「子供はつくらない」というような方に配慮されている。

かなり細かいところまで設計出来る仕様だ。

実際のところ、女性特有の病気だからと言って「普通の病気より金がかかるか?」と言われると、そうでもない。

その意味では、そもそも女性特有の病気に「給付を上乗せする必要」はないのだが、それでも30代、40代くらいの女性に女性特有の病気の発症リスクが高いことは事実で、筆者も内膜症、子宮筋腫などでかなり多くの給付金を支払ってきた。

そのような場面で「保険に入っていて良かったです」などと言われると、経済合理性で言えば「必要ない」のだが、心理的な面では「あった方が良いのかもな」という気もする。

これも心配な方は付けておいても良いかもしれない。

ただ、内容が豪華な分、保険料はちょっと高い。

参考コラム:特約考察!!女性疾病は必要か?

入院給付金免責日数60日特約

入院当初60日は免責(支払い対象外)となる特約。

これを付けることで、保険料をかなり抑えられると共に、長期入院だけにフォーカスした医療保険を作ることが出来る。

詳しくは本文にて解説。

付ける必要なし!!な特約(入院一時金、退院、健康還付)

入院一時金特約

入院した時に無条件で一時金を受け取れる。

5万円を受け取る場合、30歳 男性で+345円。

年間4,140円。10年で約4万円、12年でだいたい5万円を支払う計算。

つまり12年に一回入院した場合、それまで支払ってきた保険料を「返してもらえる」というだけ。

また、5万円もらったところで、さほどの足しになるものでもない。

必要ない。

退院後通院特約

Ⅰ型とⅡ型がある。

Ⅰ型 退院後の通院、1回あたりいくら(3,000円など)

Ⅱ型 Ⅰ型の「1回あたり、いくら」といものに加え、退院後に一時金がつく

通院の定義は、

がんで「退院してから5年以内の通院(日数無制限)」

がん以外の病気で「退院後180日(30回が限度)」

となっている。

がんの期間が5年と長期に設定されている点など、内容は他社比較では優れている。

だが、通院のたびに3,000円や5,000円をもらったところで、さほどの足しにならない。

そもそも退院しているのだから、もう良いではないか?という気もする。

30歳 男性で通院1回3,000円の場合、+225円。

年間2,700円。30年で81,000円。

つまり30年間で27回通院してトントン。

それ以上の「通院」をして初めて、儲かっているということ。

支払う金額も、受け取る金額も小粒で、自分の貯金で何とでもなる範囲。

筆者は必要ないと思う。




健康還付給付金特約

10日以上の入院をしなければ、日額の10倍(5,000円なら5万円)が3年に一度(5年に一度というタイプもある)受け取れる。

しかし、基本的には自分で貯めた金を受け取っているだけ。

医療保険とセットにする意味がない。

要らない。

詳細は弱点3参照。

収入サポート特約

働けない状態(就業不能状態)になった時のための特約。

チューリッヒ生命 くらすプラスZ ★★☆☆☆

同社には就業不能保険として「くらすプラスZ」という商品があり、それを医療保険用にオプション化したのだろう。

保険会社所定の障害状態、もしくは障害等級1、2級に該当した場合に対象となる。

契約は「◯歳まで、◯◯万円」という形で行う。

例えば、60歳まで毎月10万円というような設定していれば、何かしらの事情で支払い対象になれば、60歳まで10万円が給付される。

保障内容としては他社比較で「やや劣る」、保険料は医療保険とセットにしているので「多少安い」という感じ。

本商品では「働けない」という状態を障害等級だけで定義しているが(会社所定の基準もあるにはあるが)、他社では介護認定や医師の診断を参考にするようなものもあり、要は「働けない」という定義が本商品より広くとっている。

就業不能の保険が必要であれば、他にもっと良い選択肢があるだろう。

また、医療保険とセットにしてしまうと、後が面倒。

あくまで、医療保険のオプション扱いなので、医療保険を解約すると、こちらも解約されてしまう。

医療保険などは日進月歩の世界で、10年スパンで見直す人も多いだろうから、医療保障以外のものはセットにしないほうが良い。

あくまで別々に契約したが良いだろう。

口コミ・評判

35歳 既婚 お子様あり さんからの口コミ!!

・性別 男性
・年齢 35
・既婚
・お子様 あり
・加入した保険会社 チューリッヒ生命
・商品名 プレミアムZ
・他社で比較した商品 FWD医療、アクサ生命

保障目的の加入済み保険

1.住宅ローン団信特約 8大疾病補償プラス
働けなくなる保障に関してはみずほ銀行の住宅ローンで全疾病団信特約が安く加入出来たので就業不能の際には月々の返済免除、13ヶ月続くほどならローン免除で補填がされます。
ただ、最低限の保障を目指して老齢期への手当ても含めて少し足りないと考えて医療保険を検討していました。
医療保険を持つ目的として全疾病に対応した長期療養が必要になった場合の備えと保険外治療が万が一必要になった際に断念しなくても良い可能性を持っておきたいと言う2点で考えています。

それを踏まえて選択にあたっての優先順位は

1.先進医療特約と患者申出療養も加わった中で選ぶ。
2.いざ保険が必要となった際に保障されないと言う事が無い用に浅く広く構えたい。
3.保険料を安くする。

特に1と2を中心に保険ブースで相談したところ、チューリッヒ生命のプレミアムZを紹介されました。

加入する最大のポイントは説明を受けた60日免責特約と言う所で最初60日間の入院給付金を無くす事で希望通り保険料が安くなりますが先進医療・患者申出特約、退院後通院特約、手術給付金は入院日数が60日以下でも給付されるそうなので短期も完全に0ではないのは良いと思いました。

また、365日入院設定が可能で120日設定で日数延長の特約をつける形のどちらか迷いましたが365日で日数延長特約を無くしました。
理由として特約条件に該当する傷病にかかってから退院後、後遺症でケガ等をして再入院をする際の判定で
前に入院した傷病が原因となるかどうかよくわからなかったので入院したらまず出ると言うのを重視しました。
退院後通院特約は入院をした事が条件になりますがガンは退院後5年間、それ以外は180日間で手当てされるので
何らか起きたときに箸にも棒にもかからないと言うのは無さそうに思います。

以上のを踏まえて月額1300円なら総合的に優秀な商品だと思って満足しています。

検討した方がいい他社商品

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆

イオン・アリアンツ生命 元気パスポート ★★★★☆

オリックス生命 CURE Next/CURE Lady Next ★★★★☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

なないろ生命 なないろメディカル礎 ★★★★☆

メットライフ生命  マイフレキシィ ★★★★☆

メディケア生命 新メディフィットA ★★★★☆

楽天生命 医療保険1095α ★★★★☆

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

編集後記

約款

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