提供会社:プルデンシャル生命
商品名:逓減定期保険
この保険の弱点はここだ!!
懐かしい商品である。
ほとんど収入保障保険と変わらないのだが、収入補償保険が浸透するまでの短い期間、この保険も結構出回っていた。
逓減定期。
逓減とは「決まって減っていく」という意味で、この保険は保険金が時間の経過とともに減っていく。
例えば加入時に5,000万円だとすると、それが10年後には4,000万円、20年後には3,000万円というような形で減額されていくのである。
なぜ減っていくのか?
その理由は家庭のライフサイクルにある。
一般的に、死亡した場合に、保険金が最も必要なのは子供が小さいころだ。
究極的に言えば、生まれた直後。
子供が0歳の時にお父さんが亡くなってしまえば、そこから成人するまでに相当なお金がかかるので、やはり大きい金額の保険金が必要だろう。
しかし、この10年後だとどうだろうか。
子供既に10歳になっている。
大学卒業までを一区切りにするなら、「あと12年」ということになり、すでに過ぎた10年分の生活費、教育費までを保険で賄う必要はない。
更にその10年後。
子供は20歳。
大学卒業まであと2年。
更に保険金は少なくて済む。
このように一般的な家庭では、若い内(子供が小さい時)に大きな保障が必要で、それは子供の成長に伴い徐々に減っていく。
その「減っていく」を形にしたものが、この逓減定期だ。
なお、似たいような商品に「収入保障保険」というものがある。
プルデンシャルでは「家族収入保障保険」という言い方をしている。
逓減定期も収入保障保険(家族収入保険)も、どちらも保険金は時間の経過に伴い減っていく。
何が違うのか、と言うと、
逓減定期 保険金は原則一時金(まとまったお金)で受け取る
収入保障保険 保険金は原則「月々払い」で受け取る
という点。
逓減定期は3,000万円、4,000万円など、大きな金額でドカンと受け取るが、収入保障保険の方はその名の通り、収入を保障するので、月々20万円、というような形で受け取るのである。
但し、逓減定期でも「分割して受け取る」ことも出来れば、収入保障保険の方でも「一括で受け取る」ようなことも出来るので、実際のところ、この両者はさほどの違いはない。
兄弟のようなもの。
しかし、収入保障保険(家族収入)の方が「給料の代わり」というような形で、分かりやすいため、マーケットではこちらの方が支持された。
そのため、現時点では逓減定期はほとんど存在感はなく、扱っている会社も限られている。
弱点1 保険料高く、入る理由は見当たらない
とてもシンプルなデメリット。
保険料が高い。
そもそもプルデンシャルの商品は全体的に保険料が高めだが、本商品もご多分に漏れず高い。
先程、「ほぼ収入保障保険と同じ」と説明したが、であるなら、他社の安い収入保障保険で良いだろう。
逓減定期の一つの特徴として「一時金で受け取れる」という点があるが、もしそれを望むなら、一時金受け取るも出来る収入保障保険を選べば良い。
それで、十分逓減定期の代わりとなる。
検討した方が良い他社商品
下記、収入保障保険の比較ページにて、評価が高いものを選べば良いだろう。