ソニー生命学資保険に関する緊急連絡!!(2019年10月9日)
ソニー生命の学資保険、2019年11月より代理店での販売が停止されるとのこと。
なお、ソニー生命の直販部隊(ソニー生命専属の営業社員)は引き続き販売可能だが、筆者の経験上、しばらくしてから直販部隊も販売停止になることが多い。
ソニーの学資だけにこだわる必要はないが、返戻率が高いのは事実。加入を検討するなら早い方が良い。
2019年10月時点で販売されている各社の学資保険については、ほぼ網羅したつもりである。
商品一覧はコチラ
それでも世の中では、本サイトが知らないような学資保険が販売されているかもしれない。
もしくは、対外的には「学資保険」と明言していないが、対顧客には「学資保険の代わりとして」と言ってセールスしている商品もある。
それら全てを解説は出来ないので、ここでは
・本サイトが知らない学資保険
・学資保険代わりで販売されている保険
と筆者が解説してきた学資保険の比較方法をお話したい。
ページコンテンツ
3つの確認ポイント
ポイントは3つ
1 返戻率は学資保険の雄、ソニーや日本生命と比べてどうか?
2 ちゃんと18歳までに貯まるか?
3 死亡した場合でも学資を遺せるか?
どれも当たり前のこと。
学資保険の目的は「学資」を貯めること。
1%でも良い返戻率の方が良い。
そのの返戻率がソニーや日本生命の学資保険に劣っているのであれば話にならないだろう。
年齢、性別にもよるが、最低でも105%は欲しいところだ。
また、例え返戻率が高くても、大学進学の18歳までに間に合わないければ元も子もない。
そして最後に保険の機能があるか?という点。
学資保険は、
「18歳までにお金を貯める」
つつも、
「もし途中で父親(もしくは母親)が亡くなっても、目標としている金額を貯める」
ということも目的にしている。
つまり、生きていても、死んでも、しっかり子供に学資を遺せることが重要。
「学資保険がわりです。」
と言われて入ったが、実は年金保険の一種で、死んだ場合には、
「それまで支払ってきたお金が戻ってくるだけだった」
というようなこともある。
学資保険はついつい、どれくらい増えるか?という「返戻率」ばかりに目が行くが、保障も大事である。
相手の言葉を鵜呑みにせずに、「亡くなった場合はどうなるか?」ということもしっかり確認して欲しい。
「学資保険代わり」
その①低解約返戻金型終身保険を勧められた場合の考え方
学資保険はどこの会社にも用意されているものではないので、自社の商品のラインアップに学資保険がない場合、この低解約返戻金型終身保険を勧める営業マンは多い。
10年間で支払って、その支払っている10年間の返戻率はものすごく低く抑えられていて、10年間の支払いが終わると急激に返戻率が増える商品である。
支払った後は、その後、何も手をつけず放っておく。
契約してから18年後(10年の支払いが終わってから8年後)に解約をすると、105%とか106%とか、
ほぼ学資保険なみの返戻率
になっている。
よく見かける提案だ。
この提案には別段落とし穴はない。
ほぼ学資保険と同じと言えるし、学資保険より「死亡した時の保険金」が多いので、むしろ学資保険より良いかもしれない。
しかし、筆者の知る限り、オリックス生命などのいくつかの会社が「昨年まで」は頑張っていたが、最近は返戻率を下げたはず。
そのため、今は18年後に105~106%ということが実現できないのではないだろうか?
低解約返戻金型の終身保険は色々な会社から出ているので、何とも言えないが、もし良い商品にあたるなら、これも選択肢の一つだろう。
「学資保険代わり」
その②外貨建を勧められた場合の考え方
正直なところ「18歳までに」という条件でソニーや日本生命、もしくは明治安田などの
学資保険のメインプレイヤー
より返戻率が良い商品があるとは思えない。
本サイトを運営しているのは、複数の「保険のプロたち」であり、仮にそのような商品があった場合、我々の耳に入らないわけはない。
但し、これは円建てに限った話。
円建てとは、
「日本円で支払って日本円で返ってくる」
という意味。
それに対して、ドル建、豪ドル建、ユーロ建、というような商品もある。
これを総じて「外貨建」と言う。
利率が円より全然良い。
特に一時期よりは下がったもののドル建は以前条件が良く、商品によっては18年で110%~115%くらいまで行くものもある。
そのため、
「円で運用しても増えない。ドル建を学資保険代わりにどうでしょうか?」
などと勧められることもあるだろう。
率直な感想としては、
「悪くはない」
と思う。
やっぱり「増える率」が高いのは良いことだろう。
とは言え、当然、為替リスクがあるから、多少の危険性はある。
18歳になった時、1ドル=80円などの超円高になっていれば、支払った元本(円)を下回ってしまうこともあるだろう。
が、長い目で見れば為替も戻る。
まずは18歳時点ではドルで受け取っておいて、それを機会を見て円に変換すれば良い。
そのため、
・解約時にドルで受け取れる商品を選ぶこと(たまに解約返戻金は円しかダメ、というようなものもあるので要注意)
・18歳の時に「学資保険」以外にも学費を用意できること
が条件になる。
解約時にドルで受け取れず、円限定であれば先のような1ドル=80円であった場合、損が確定してしまう。
また、18歳になった時、ドル建てで積立てた学資が「役に立たない(その時だと損をする)」場合に、他の資産(預金や他の金融商品)から学費を手当できるようでないといけない。
逆に、
「18歳の学資保険の満期しかあてがない」
というような家は、それを外貨で積立てるのは危険。
保険の営業マンは、ドル建の保険を売りたくて、
「日本とアメリカで、日本が経済で勝つ見込みなんてない。今後、長い間、ドルに対しては円安が続く」
などと、まるで場外馬券の予想屋のようなことを言うやつがいるが、絶対に信じてはいけない。
為替相場はそんな甘くない。
荒れる時は荒れるし、10年、20年先の「為替」など誰にも見通しがつかない。
リスクは確実にある。
だからこそ、
「学費のあては保険しかない」
というような人は外貨には手を出さない方が良いだろう。
子供のためのお金なのだから、無用なギャンブルをする必要はない。
「学資保険代わり」
その③年金保険を勧められた場合
このパターンもあるかもしれない。
円やドルの年金商品で積立てて18歳になった解約する。という提案。
年金商品の場合、「年金保険料控除」が使えるので、還付金が年に5,000円~2万円程度戻ってくる
(年末調整の還付金:所得税の税率、つまり年収によって異なる)
それらの還付金までを含めれば、
「学資保険よりリターンが大きい」
という提案。
筆者も以前、ある保険会社の担当者から「こんな売り方もある」と聞いたことがある。
まあ、これも一理ある。
年金保険料控除は年間8万円以上の年金保険の保険料を支払うと、4万円が所得税から、2.8万円が住民税から控除される。
そのため「還付金」が発生するのだが、例えば年間12万円支払って、5,000円還付されれば
約4%の運用益(5,000円÷12万円)
と同じことになる。
18年後に解約した時の返戻率が101%くらいであれば、それまでに得た4%と合わせて105%程度となり、学資保険と変わらない。と言えなくもない。
しかし、この場合、「保険が付いていない」というデメリットがある。
年金保険は途中で死亡した場合、それまで支払った保険料しか戻ってこない。
そのため、もし死亡してしまった場合、学資の全額は貯まっていないので、「学資保険」とは言えないだろう。
そのため、筆者としては、年金保険を「学資保険代わり」とすることには抵抗がある。
あくまで別物として考えた方が良い。
以上、本サイトが把握していない学資保険や、「学資保険代わり」の商品を解説した。
こんな学資保険がある!!、こんな商品を学資保険として提案された!!等の情報があったら、
info@hokenmatome.netまで情報提供をお願いしたい。