この保険の弱点はここだ!アクサ生命「スマート・ケア」

提供会社:アクサ生命

商品名:スマート・ケア

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

短期入院へのメリットを強調した商品だが「随分とひねってきたな」という印象。

本商品の特徴は「一時金」

契約時に決めた「日額(入院1日あたり〇〇〇〇円)」の2倍か10倍が受け取れる。

なお、2倍にするか10倍にするかも契約時に自分で決める。

例えば日額が5,000円だとすれば、2倍は1万円、10倍は5万円が給付されるのだが、当然、給付金が多い分、10倍の方が保険料は高い。

本商品は「基本パッケージ」には、この一時金と以下の2つがセットになっている。

・手術給付金(手術の種類によって5倍~50倍)
・「ICUに入ったら日額の50倍」

短期入院にフォーカスした医療保険と言って良いだろう。

なお、サイトを見ても、

・全手術のうち、50%が日帰り手術

・日帰り手術でも、その後の通院を保障(日本初!!)

・入院のうち2/3が2週間以内に退院

などと、いかに日帰り手術や短期入院が増えているかを強調し、本商品がいかにそれにふさわしいということをアピールしている。

では、具体的な弱点を見ていこう。




弱点1 本当に怖いのは長期入院・・・

本商品のサイトやパンフレットが言うように、入院が短期化され、日帰り手術が増えていることは事実である。

しかし、それでも長期入院がなくなったわけではない。

そして、本当に怖いのは脳梗塞や脳出血、交通事故の重傷などによる、

長期入院である。

はっきり言えば、短期入院であればそこまでお金がかかることはほとんどない。

そもそも日本の医療は3割しか負担しないし、治療費が一定の金額を超えれば高額療養費制度もある。

純粋な持ち出しは10万円程度で済むことが多いので、仮に医療保険に入っていなかったとしても、貯金で何とかなる。
(もしくは身内への借金など)

本商品では短期入院、日帰り手術を強調しているが、このような小さなリスクに対して、数万円程度の一時金を受け取ったところでたかが知れている。

実際に貰えれば嬉しいし、「入っておいて良かった」とも思うだろうが、対応できるおは「小さなリスク」でしかないことは重々承知しておいた方が良いだろう。

なお、本商品には入院給付特則という「オプション」があり、これをセットしておくと、通常の入院給付金(1日〇〇〇〇円など)も受け取れる。

1入院あたり60日が限度ではあるが、生活習慣病(ガン、上皮内ガン、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患)で入院した場合は「無制限(いつまででも給付対象)」になるタイプもある。

これを付けておけば、先に述べた脳関係の病気での入院のリスクには対応できる。(交通事故は60日が上限だが)

このオプションを付けて、ようやく「長短両方の入院に対応できる」と言える。

が、そうなると保険料が高くなる。

それも当たり前で、「一時金」も受け取れて「日額」もあるのだから、その分高くなるのは仕方ない。

前述したとおり、筆者としては、短期入院など、そもそもそれほどお金がかからないので、それにフォーカスした「一時金」はなくても良いのでは?

と思っている。

その点、本商品は「どうしても一時金が欲しい」という人以外には向かない商品だろう。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点2 先進医療特約が他社より「弱い」

これは些細な弱点。

保険適用外の先進医療を受けた際に、その実費をまかなってくれる「先進医療特約」

最近ではどの医療保険にも当たり前のようについている。

本商品にもあるが、その費用の上限が1回の療養につき1,000万円となっている。

しかし、他社では2,000万円のところが多い。

実際のところ、先進医療で最も高いと言われている重粒子線治療も、1件あたり平均では313万円であり、かかっても700万円程度。

そのため1,000万円もあれば十分ではあるが、「他社よりは劣っている」という点で弱点とした。

弱点3 三大疾病一時金の給付が「5回」まで

これも些細な話。

本商品には三大疾病一時金特約というものがある。

以下の条件に当てはまった時に、一時金が受け取れるオプション。

がん(悪性新生物)・・・「診断(がんです。と言われただけで)」

急性心筋梗塞、脳卒中・・・「手術」または「5日以上の入院」

他社でも同様のものが販売されているが、基本的に「回数無制限」というところが多い。

対して本商品は「5回まで」

ただ、これも実際のところ5回も給付を受ける人はなかなかいないだろう。

そのため、取り立てて騒ぐほどのポイントでもないが、それでも他社は「無制限」なので、一応、弱点とした。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
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他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




商品の構成について

入院治療一時金

まず「日額」を決定し、一時金はその2倍か10倍かを選択する。

ここでは日額5,000円を例として説明する。

Ⅰ型 2倍 5,000円×2倍=1万円

Ⅱ型 10倍 5,000円×10倍=5万円(通院給付金あり)

Ⅲ型 10倍 5,000円×10倍=5万円(通院給付金なし)

Ⅱ型とⅢ型は同じように見えるが、通院の部分で違いがある。

「通院給付金」の項で詳細を解説する。

手術給付金

手術の種類に応じて、日額の5倍、10倍、20倍、50倍となっている。

その他、集中治療給付金 50倍、放射線治療給付金 10倍が受け取れる。

手術給付金は、手術の種類によって倍率が異なるが、分かりやすく言えば、「難しい手術ほど」倍率が高くなると思えば良い。

集中治療給付金とはその名の通り、「集中治療室(ICU)」に入るくらいの大きな病気をした時に受取れる。

放射線治療給付金はがんで放射線治療を受けた場合。

手術給付金は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型に共通。

通院給付金

Ⅰ型とⅡ型のみ、通院給付がある。

Ⅲ型にはない。

Ⅰ型とⅡ型では

・入院前後

・または手術後

に通院した場合、1回あたり「日額の1倍」、日額5,000円であれば5,000円が受け取れる。

ここまでが主契約の範囲。




特約(オプション)は以下の通り

入院給付特則

メインの保障には「一時金タイプ」しかないため、別途、1日あたり〇〇〇〇円というような形で給付金を受け取りたい場合、本特則(オプション)でつけることで日額の給付も受けられるようになる。

3つの型から選択することができる。

Ⅰ型:1入院の上限が60日…どんな病気や怪我でも1回の入院は60日まで

Ⅱ型:原則、1入院60日だが、以下の生活習慣病が原因の時には「無制限」になる。

・ガン
・上皮内ガン
・糖尿病
・心疾患
・高血圧性疾患
・脳血管疾患
・肝疾患
・腎疾患

Ⅲ型:Ⅱ型の生活習慣病無制限に加え、メンタル性疾患により「61日以上入院」したときに、一時金が受け取れる。

受け取れる金額は、入院日額の30倍。(日額が5,000円であれば15万円)

対象となるメンタル性疾患

・統合失調症
・統合失調症型障害
・妄想性障害
・気分(感情)障害
・神経症性障害
・ストレス関連障害
・身体表現性障害
・摂食障害

三大疾病払込免除

下の条件に当てはまった場合、以後の保険料が免除される。

・がん(悪性新生物)・・・「診断(がんです。と言われただけで)」

・急性心筋梗塞、脳卒中・・・「手術」または「5日以上の入院」

他社では急性心筋梗塞や脳卒中に関して「入院30日以上」とか「60日以上の労働制限(働けない)」などの条件に挙げるところもある。

その点、アクサ生命は、対象が「手術」か「入院5日以上」なので、条件は緩い。つまり免除されやすい。

とは言え、筆者の個人的な見解では医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「保険に保険をかける」必要はないと思っているが、このあたりは個人の感覚だろう。

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。




先進医療給付特約

保険適用外の先進医療を受けた際、1回の療養につき1,000万円が限度、通算2,000万円までの実費を保障。

また、先進医療を受けた場合、1回につき15万円の一時金が受け取れる。

この部分の特約に関する保険料は一生変わらない。

なお、他社では先進医療特約が10年更新になっている場合もあり、そうなると10年毎に保険料が上がっていく。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高く、出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましいだろう。

本商品はその点に関しては良い。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

3大疾病一時金特約

ガン(悪性新生物)・・・「診断(がんです。と言われただけで)」

急性心筋梗塞と脳卒中・・・「手術」または「5日以上の入院」

に該当したときに一時金を、1回につき50万円受け取れる。

三大一時金は、50万円、100万円と選択可。

ただし、各疾病につき「1年に1回」を限度に通算5回までとなっている。

さらに

上皮内新生物一時金特則

を付加することで、上皮内新生物と診断された場合にも一時金を受け取ることができる。

なお、上皮内新生物一時金は、三大疾病一時金の50%となっている。

つまり、三大疾病一時金50万円の場合、25万円となる。

女性疾病入院・特定手術給付特約

女性特有の病気、女性に多い病気、ガン(上皮内ガンを含む)による入院した場合に給付金が受け取れる。

また「乳房」「子宮または子宮附属器(卵巣および卵管)」の手術や乳房再建術を受けた場合、一時金が受け取れる。

受け取れる給付金は、

入院 1日につき5,000円

手術 種類に応じて 日額の40倍、20倍、5倍

となっている

他社と比べ、疾病の範囲も広く、入院給付以外の手術なども給付の対象となっている。

必要性の意味で言えば、女性特有の病気だからと言って、余計にお金がかかるわけではない。

なので、要らないといえば要らない。

しかし、筆者の経験上、女性疾病の支払いは非常に多く、実際にお支払いした例では30代、40代での子宮筋腫や内膜症での入院や手術が一番多い。

だからと言うわけではないが、「あっても良いかも」とは思う。

保険料に納得できるのであれば付けておいても良いかもしれない。




重症化予防一時金・見舞金特約

なかなか珍しい特約。

病気を早い段階で治療するための「サポート金」的な特性を持つオプション。

以下のようなケースで、「一時金・見舞金」が受け取れる。

重症化見舞金(10万円)が受け取れるケース

・上皮内ガンと診断

・初期糖尿病、骨粗しょう症、関節リウマチにより入院または通院

重症化予防一時金(50万円)が受け取れるケース

・ガンと診断確定されたとき

・重度の糖尿病によりインスリン療法を60日間継続して受けたとき

・急性心筋梗塞、脳血管疾患、肝硬変、慢性腎臓病により入院または通院したとき

となっている。

一時金の支払限度はそれぞれの病気ごとに1回となっている。

三大疾病一時金と内容は被る。

給付も一回だけなので、別に必要ないかな。という感じ。

介護終身保険特約

死亡・高度障害時に加え、要介護状態で一時金が受け取れる。

死亡や高度障害、介護などの時に役には立つが、医療保険とセットにする意味はない。

逆にセットにしてしまうと、医療保険を乗り換えた時などに、オプションで付けた死亡保障や介護保障もなくなってしまう。

必要なら別途、それ専用の保険に入った方が良いだろう。

患者申出療養サポート

なかなか珍しいオプションである。

保険適用外や、未承認の薬を使用した時に、その実費を負担してくれる。

他社では見かけたことがない。

「新しもの好き」のアクサらしい特約と言える。

こちらは、5年更新で90歳まで自動更新となる。

保険料は、毎月400円(前年齢男女共通)となっている。

主にがんの未承認薬の時に役に立ちそうだが、実際のところ、そのようなケースは稀。

とは言え、それに該当した場合、この特約は絶大な効果がある。

筆者としては、付けても良いと思う。

むしろ、本商品ではこの特約を最も評価したい。

他社でも同じような動きが広がれば良い。

 

参考コラム:
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『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

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