提供会社:プルデンシャル生命
商品名:がん保険(法人用)
この保険の弱点はここだ!!
法人用のがん保険。
がん保険と言っても、がんのリスクをカバーすることが目的と言うより、実際には「節税対策」
とは言っても、今の節税性は昔に比べるとごくわずか。
遥か昔はがん保険の保険料は100%損金で処理が出来て、しかも返戻率が90%近かったこともあって「法人保険の看板商品」だった時期もあったのだが、幾度かの税制改正によって「骨抜き」にされ、今となっては節税性は極端に失われている。
参考コラム:法人保険の「節税」今、昔。原則的に保険で節税は出来ないよ、という話
現状でも保険の一部(4割や6割)を経費計上できるのだが、そ返戻率も60%とか70%とかその程度で、結局のところ目先の税金は抑えれても、その分、保険会社に抜かれる分(純粋な保険料)が増えてしまうので、どっこい、どっこいという感じ。
そのため、経営者からすれば
「まあ経費にもなって、『オマケ』でがんの保障があるならいいんじゃない?」
そんな感じで入っているケースが多い。
プルデンシャルのがん保険はマーケット全体から見れば「まあまあかな」という感じ。
特に良いわけでも、悪いわけでもない。
法人保険の場合、純粋に商品の良し悪しを比較すると言うよりは、社長や保険担当者の人間関係、もしくは税理士からの紹介などで商品が決まることが多い。
同社の営業であるライフプランナーは、中小企業の社長の相手をするのが上手い方が多く、それがある意味、この会社の強みでもある。
ゴルフ、飲み会にバッチリ付き合い、ズブズブの人間関係を築いてから提案をするので、多少数字が悪くても導入してくれるのだろう。
弱点と言うほどの弱点もないし、強みというほどの強みもない商品だが、プルデンシャルの営業(その中でも上位の人たち)からすれば、これで十分というところなのかもしれない。
なお、同社には同じガン系の商品で、がん診断保険というものもある。
どちらも似たような商品ではあるが、本商品(がん保険)の方が、手術や入院などで細かくお金を受け取れる仕様になっている。
対して、がん診断保険は「ドカッと」一時金が支払われてそれで終わり。
どちらが好きかは、その人のがんに対しての考え方や、保険料、返戻率によって変わってくるだろう。
この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)
法人向けのがん保険でよく登場してくるプレイヤーは、マニュライフ、ソニー、ジブラルタ、エヌエヌあたり。
それらに比べると本商品は「ちょっと落ちるかな」というところだが、前述の通りライフプランナーとの人間関係で入る人も多いだろうから、そのあたりは気にしないかもしれない。
なお、返戻率が高くなればなるほど、保険料を損金で落とせる割合が減るので、単純に返戻率が高ければ良いというわけでもない。
そういう意味ではなかなか比較は難しい。
また、がん保険を法人で入る場合、仮にがんになっても給付金は法人に入ってくる。
そのため、法人→個人に関しては、「一般常識の範囲」でしか払えない。
例えば、社長ががんになって本がん保険から400万円の給付があったとしても、そのまま400万円を社長に払うことは出来ず「一般常識の範囲」に限られる。
この常識の範囲がどの程度なのかは解釈が分かれるのだが、まあ、入院1日あたり2万円くらいが妥当だと言われているので、数十万円程度ということだろう。
このことを知らずに法人でがん保険に入った場合、支払いの段階になって「えっ、そうだったの?」となることが意外と多いので気をつけて欲しい。
口コミ・評判(販売側から)
昔は売れたが今はほとんど誰も売っていない。
30万円の全損枠を使った提案をチラホラ見かけるが、あまり全社的にやっている感じでもない。
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口コミ・評判(契約者から)
なし
検討した方がいい他社商品
昔はどこの会社にも法人用のがん保険があったのだが、昨今の税制改正で販売停止にしているところが多い。
メインプレイヤーとしては、マニュライフ、ソニー、ジブラルタ、エヌエヌあたり。
保険ショップなどに行けば、喜んで一覧表を出してくれるので、本商品の良し悪しを把握する上でも比較してみても良いかもしれない。
編集後記