提供会社:住友生命
商品名:学資積立保険 たのしみキャンパス
この保険の弱点はここだ!!
参考コラム:
学資保険をどうしたらいいか悩んでいる方は
『学資保険はこう考えろ!!』
をご覧いただきたい。
住友生命の「学資積立保険 たのしみキャンパス」
住友生命には、この商品とは別に「スミセイのこどもすくすく保険」という商品もあるが、正確な意味では「スミセイのこどもすくすく保険」の方が学資保険。
こちらは「学資保険『風』商品」と言った感じ。
なお、「スミセイのこどもすくすく保険」に関しては、以下のサイトを参照のこと
基本的な形としては、
・12歳までで支払いは終了
・その後、6年間寝かせる
・18歳から5年間、18歳、19歳、20歳、21歳、22歳のタイミングでお金を受け取れる
というもので、他社の学資保険と似ているが、根本的な部分で違う。
では、そのあたりの解説を含めて弱点を解説していきたい。
弱点1 「学資保険」ではない
本商品は学資保険に極めて近いが、学資保険ではない。
何故ならば、
死亡保障がないから
である。
学資保険には「仮に親が死んだ場合でも学資を貯められる」という特徴がある。
例えば、18歳になった時に300万円を貯めることを目的に学資保険に加入したが、子が2歳の時にお父さんが亡くなってしまった。
こんな場面を想像して欲しい。
学資保険では、このような時、「以後の保険料の支払い」が免除される。
つまり、毎月の保険料を支払わなくても、支払ったもの、として扱ってくれて、18歳の時にしっかりと300万円を用立ててくれるのである。
「生きていても、死んでも学資を受け取れる」
これが学資保険の大前提となる。
しかし、本商品は支払っている間(12歳まで)に親が亡くなっても支払いは免除されない。
本商品はあくまで「子供本人の年金保険」という位置づけで、親の生死は関係なく、お金を支払わないといけないのである。
そのため、お父さんが亡くなっても、引き続きお母さんが支払いを続ける必要がある。
なお、肝心の子が亡くなった時は、12歳までは「それまでに支払った保険料の全額」、それ以降は、それに運用で増えた分もほんのちょっと上乗せして保険金として返金される。
「親が死んでも学資を貯める」
という学資保険の根本からは外れている商品なので、学資保険とは言えないだろう。
弱点2 返戻率が悪い
サイトの契約例で「0歳」で契約して18歳以降、学費を受け取るケースが掲載されているが、この場合で返戻率は103.4%。
ほぼ同じ条件で、ソニー生命、日本生命、明治安田、富国などは104、105%台なので、返戻率では劣る。
更には本商品には、弱点1で述べた通り、親が死亡した場合の保障がないので、親が死亡した場合に保険料の払い込みが免除される前述の会社とは勝負にならないだろう。
また「スミセイのこどもすくすく保険」という学資保険も持っていながら、返戻率も中途半端で、親の死亡保障もない本商品を、どのような理由で販売したのかは謎。
スミセイのこどもすくすく保険でも解説したが、住友生命は学資保険では他社と勝負する気はない様子。
その中で、他社に対抗力のない、似たような商品2つが混在しているのは理解に苦しむ。
注意点
学資保険に入る時は、出来るだけ「年払」を選択すること。
保険会社からすれば、毎月、保険料を引き落とさないといけない月払より、年に1回で済む年払の方が手間がかからず、その分、保険料をディスカウントしてくれる。
支払う保険料が安くなる(ディスカウント)されるのに、将来受け取れる学資は月払と同じなのだから、その分、お得。
おおよそ1%程度、返戻率が良くなる場合が多い。
参考コラム:
学資保険をどうしたらいいか悩んでいる方は
『学資保険はこう考えろ!!』
をご覧いただきたい。
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