提供会社:アクサ生命
商品名:アクサの「長期保障」の定期保険 フォローアップライフ
この保険の弱点はここだ!!
いわゆる「災害定期」と呼ばれる商品。
保険期間を「第一」と「第二」に分け、第一保険期間中には災害死亡(交通事故など、病気での死亡は対象外)だけが保障され、第二保険期間に入ってから「普通の保険(病死でもおりる)」になる。
実態としては保険でも何でもないが、法人向けの貯蓄、節税商品として、似たような商品があいおい生命、日本生命、ネオファースト生命など、多くの保険会社から販売されている。
そのような中、本商品は全年代で強い(返戻率が高い)
このような商品への加入を検討しているのであれば、現時点(2019年11月)ではかなり有力な選択肢の一つ。
但し、2019年6月に税制が変わり、このタイプの商品の魅力自体が落ちた。
具体的に弱点で解説していく。
弱点1 「節税」にはならない
本商品のようなタイプの保険は、主に法人の節税を目的に開発されたもので、以前は保険料の1/2を経費として参入出来ていた。
しかし、2019年6月から法人保険の税制が大きく変わり。
今は、
最高返戻率の90%(98歳定期の場合)
が資産計上で、損金はその残りしか認めないというルールになった。
例えば、本商品の返戻率が最高が「98%」だとすると、その90%は88.2%ということになる。
保険料が100万円の場合、
資産計上 88万2,000円(88.2%)
損金 11万8,000円(11.8%)
という内訳になる。
つまり、11.8%しか経費(損金)しか認められず、大した節税にはならない。
節税目的というよりは、
貯蓄ついでに、ちょっとだけ節税にもなる
という程度に考えた方が良い。
本商品では30代くらいの方が加入すれば30~35年年後くらいには、解約返戻金はほぼ100%近くまで伸びる。
お金を貯めているだけなのに、
1割弱を経費として認めてくれる
という風に考えれば、悪くはないかもしれないが、反面、長期間(少なくとも10年以上)会社の資金を寝かせることにもなる。
よっぽど資金の余裕があるのであれば良いが、そうでないなら、お金は別のことに使った方が良い気もする。
弱点2 保障がない(第一保険期間)
弱点と言うよりは商品の特性だが、本商品には「第一期間(10年、15年、20年から選択)」は通常の死亡保障がない。
病気では保険金が受け取れず、災害死亡という事故死や、院内感染などだけ。
注:病気で死亡した場合、今まで支払った保険料が戻ってくる。
節税にはならくなくても、大きな保障があればまだ加入する意義はある。
しかし、本商品はその肝心の保障もない(第一保険期間)ので、保険とは言い難い商品である。
他に検討した方が良い商品
保険料、返戻率を比較するなら
三井住友海上あいおい生命 オーナーズロード
日本生命 プラチナフェニックス
ネオファースト生命 ネオdeきぎょう
多少の節税としっかりとした保障も欲しいなら
第一生命 定期保険
ソニー生命 長期平準定期保険(障害保障型)
SOMPOひまわり生命 無配当低解約返戻金型定期保険