この保険の弱点はここだ!富国生命「医療大臣プレミアエイト」

提供会社:富国生命

商品名:医療大臣プレミアエイト

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

富国生命の販売する医療保険「医療大臣プレミアエイト」

どの辺が「大臣」なのかは良く分からないが、パッと見た印象では

古い、高い

という感じで、そのあたりに大臣的な雰囲気が漂わなくもない。

本商品の源流となる「医療大臣プレミア」の販売が2009年からだから、かなり歴史のある商品。

時代時代に合わせてバージョンアップはさせてはいるものの、どうしても「古さ」が残る。そんな感じか。




まず「古さ」についてだが、本商品には、

がんで入院した時に日額(入院1日いくらというベース部分)に+〇〇〇〇円を「上乗せ」する「がん特約」

や、同じく

生活習慣病(がんを含む8つの病気)で入院した時に日額に+〇〇〇〇円を「上乗せ」する「就活習慣病特約」

などがある。

この入院する病気によって、日額に「上乗せする」という考え方は、従来どこの保険会社でも見られたものなのだが、昨今は入院日数が劇的に短くなってきているため、この形式だと給付金が増えない。

「1日いくら」という考え方なので、どうしても長期間入院しないとまとまったお金にならないのである。

そのため、他社ではがん診断一時金、三大疾病一時金、というような形で「一度にまとまったお金(50万とか100万とか)」を渡す特約が主流になってきている。

こちらであれば、短期入院でも、大きな給付金を受け取ることが出来る。

なお、本商品にも同様の3大疾病治療給付特則というものがあり、こちらを付ければ、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の時にまとまったお金を受け取ることが出来るのだが、がん特約(がんで入院した時に日額に上乗せ:古いタイプのオプション)に入っていないと、これを付けられない、などの細かい制限がある。

古いタイプのオプションと新しいタイプのオプションが同居しているような形になっており、それらの交通整理が出来ていないように思う。

保険料についても全般的に割高だが、富国生命としても別にそこで「他社に勝とう!!」などとは思っていないのだろう。

少々話が逸れるが、富国生命というのは「古き良き保険販売」を今に残している一社である。

自社で販売員を1万人近く抱え、自社での販売にこだわっている印象。

なお、1万人と聞くと多いように感じるが、日本生命、第一生命、住友生命、明治安田生命などは、それこそ4万人とか5万人の販売員がいるので、規模で言えば全然勝てない。

また、ニッセイ、第一、住友、明治安田は、それぞれ子会社を作って保険ショップ向けの商品を開発したり、ネット販売に力を入れたりなどの「新しいこと」をやっているのに対し、富国は本当に動かない。(一応子会社で銀行窓販向け商品などは販売しているが・・・)

愚直なまでに自社の販売員を信じて、地道に保険を販売している。

そのスタイルは「古い」が、それでもこの会社はしっかりと存続しているので、一定数の固定ファンがいるということだろう。

そのようなファンにとっては、正直なところ保険料などどうでも良いのだ。




長年自分を担当してくれる販売員(要は保険のおばちゃん)を信頼し「保険は任せた」という感じなので、

「医療保険に入りたいんだけど」

「ちょうどよかった!!医療大臣プレミアエイトっていう新しい商品があるのよ!!」

「へー、じゃあそれで」

という感じで契約が決まっていく。

そこには比較はなく、信頼関係だけで売れていく。

そのため、別段、他社を意識した保険料を設定しなくても良いのである。

なお、筆者は別にこれを責めているわけではない。

買う方も、売る方も納得しているのであれば別にそれで良いではないか。

そもそも一昔前は、保険なんてこんな感じで販売されていて、ニッセイ、第一、住友、明治安田、皆同じようなものだった。

「何だか良く分からないけど、〇〇さん(販売員)がそう言うなら、これにするよ」

古き良き時代である。

そして、富国生命はそのスタイルを崩さない。

その点、富国生命。筆者は「実は凄い会社だ」と思ってはいる。

が、商品はよろしくない。というだけ。

信頼関係だけはお金に換算できないし、本サイトの趣旨は商品のデメリットを挙げへつらうことなので、どうしても悪口に聞こえてしまう点はご容赦頂きたい。

なお、本商品で珍しいのは移植医療特約。

心臓移植や腎移植などの移植術を通算1,000万円まで保障される。

同じようなものがひまわり生命の「リンククロス(商品解説はコチラ)」にあるが、他社ではなかなかないオプション。

しかし、これを決め手として「この医療保険が良い!!」という人はいないだろう・・・




弱点1 3大疾病治療給付特則の一時金は、2年に1回、通算10回まで

これは明確な弱点。

がん特約(がんで入院した時に日額に上乗せされる)を付けた場合、3大疾病治療給付特則というオプションが付けられる。

これを付けておけば、以下の条件に該当した場合、一時金を受け取れる。

・がん 診断のみ

・急性心筋梗塞、脳卒中 手術 or 20日以上の入院

他社で言うところの「3大疾病一時金特約」だが、これが2年に1回しか受け取れない。

つまり、一度給付金を受け取ったら、その後2年間はダメということ。

対して、他社では1年に1回というところが増えてきている。

がんの再発、転移などは早い時には早い。

むろん1年以内に再発、転移してしまえば「1年に1回」でも支払い対象外になってしまうが、それでも待ち期間はなるべく短い方が良い。

2年に1回より、1年に1回の方が良いのは明白。

分かりやすい弱点である。

また、本商品では、一時金の対象として、急性心筋梗塞と脳卒中となっているが、これも他社では

心疾患(急性心筋梗塞を含む心臓の病気全般)

脳血管疾患(脳卒中を含む脳の血管に関する病気全般)

と対象範囲を広く取っている会社もある。

この点でも劣っている。




弱点2 保険料が高い

まあ、比較してしまえば他社よりは高い。

だが、これは富国生命だけに限った話ではなく、古い保険会社はどこも割高。

あれだけテレビCMをバンバン流して、販売員が自宅に何度も訪問してくるのだから、そりゃコストは高い。

ネット生保や、自社で販売員を抱えず保険ショップ向けに商品を卸しているだけの新興の保険会社にはコスト構造的に太刀打ちできるはずがない。

冒頭でも書いたが、本商品に加入する人は、商品ではなく「人(販売員)」で入っていることが多いだろう。

人が動く以上、その分保険料が高いのも仕方がない。と思える方向けの商品。

弱点3 特約+特則の二重オプション

本商品はマイナーチェンジを繰り返しているので、どうしても以前からのオプションと、新しいオプションが混在してしまう。

それを解決するために、本商品のオプション群は、

・特約(オプション)

・特則(オプションに更に付けることが出来る派生オプション)

という2段構えの構成をとっている。

例えば、がん特約という、がんで入院した時に日額に一定金額が上乗せされる特約に加入していることを前提に、3大疾病治療給付特則が付けられる。

また、退院後の通院についての保障「退院後療養給付特則」も生活習慣病特約が付けていることが条件。

他にも女性疾病特約における「女性総合給付特則」などもある。

これらの「Aに入っていないと、Bが付けられない」という特殊ルールは、本来はBだけで良いと思っているのに、Aも付けないといけない(その分の保険料を負担しないといけない)という不合理を発生させる。

本来は全てのオプションを横一列に整理して、

「好きなものを自由に付けてOK」

という状態にするのが理想。

システム的な事情なのか、マーケット的な事情なのかは分からないが、この手の特殊ルールは古い保険会社に多い。

本商品にもそのようなことが起こっている。




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商品の構成について

入院日額

3,000円~20,000円から選択可能

入院支払限度日数

120日のみ

下記の8大生活習慣病による入院は無制限

・がん(上皮内がん含む)
・心疾患
・脳血管疾患
・高血圧性疾患
・糖尿病
・腎疾患
・肝疾患
・膵疾患(脾臓を対象にしている点は珍しい)

手術給付金

入院中の手術:日額の20倍
外来手術  :日額の 5倍
放射線治療 :日額の10倍

保険料払込免除

以下の状態になった場合、以後の保険料は免除

要介護状態
-認知症による要介護状態 90日
-寝たきりによる要介護 180日

高度障害状態
不慮の事故による身体障害

ここまでが主契約

以下、特約の説明

入院見舞給付特則

定期タイプ(10年更新型など)のみに付加できる特則で、終身タイプ(保険料が一生涯変わらない)

入院した時に一時金として入院日額の10日分が加算して受け取ることができる。

他社では「入院一時金特約」という名前であることが多い。




生活習慣病特約(16)

8大生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患、膵疾患)による入院、手術を受けた場合、下記の給付金が主契約に加算して受け取れる

・生活習慣病入院給付金
日額×日数

例:基本の入院日額が10,000円/日 本特約を+5,000円で契約した場合、先の8つの病気を原因として入院した場合、1日の給付が15,000円/日となる。

・生活習慣病手術給付金
入院中の手術:日額の20倍
外来手術  :日額の 5倍
放射線治療 :日額の10倍
が主契約に加算される。

また「退院後療養給付特則」を付加することで、通院した日を含む月ごとに特則給付金額が受け取れる。
注:ただし、15日以上入院の退院後の通院が条件。

支払対象期間:退院後12ヶ月 通算120ヶ月分

女性疾病特約(16)

女性疾病まやは女性特有のがんで入院、手術をした場合に下記の給付金が主契約に加算して受け取れる。

・女性疾病入院給付金 日額(上乗せ分)×日数

例:基本の入院日額が10,000円/日 本特約を+5,000円で契約した場合、女性疾病を原因として入院した場合、1日の給付が15,000円/日となる。

女性疾病手術給付金
入院中の手術:日額の20倍
外来手術  :日額の 5倍
放射線治療 :日額の10倍

また「女性総合給付特則」を付加することで、次の給付金が追加される。

・特定女性疾病入院一時給付金
1入院につき5万円

・出産給付金
1人につき3万円
ただし、契約から2年経過後から

・満了時給付金
特約保険期間満了時に
満了時給付金3万円
注:但し出産給付金を受け取った場合は3万円の減額

なお、満了時給付金は、それぞれの保険期間ごとに

10年:20万円 15年:25万円 20年:35万円

となっている。




がん特約(16)

がんで入院、手術をした場合に下記の給付金が主契約に加算して受け取れる。

・がん入院給付金
日額×日数

例:基本の入院日額が10,000円/日 本特約を+5,000円で契約した場合、がんを原因として入院した場合、1日の給付が15,000円/日となる。

・がん手術給付金
日額×20(入院中)、5(日帰り)、10(放射線)

また「三大疾病治療給付特則」を付加した場合、次の事由に該当した場合に一時金が受け取れる。

がん(上皮内含む):診断
急性心筋梗塞、脳卒中:入院20日以上または手術

なお、支払限度は、2年に1回、かつすべてを通算して10回となっている。

先進医療特約(16)

先進医療を受けたとき、技術料と同額が通算2,000万円まで保障される。

移植医療特約(02)

移植術または骨髄提供のための手術を受けたとき、それぞれの移植術ごとに下記の割合で給付金を受け取れる。

心臓、肺、肝臓、膵臓、小腸:100%
腎臓、骨髄:30%(2回目以降:10%)(通算3回)
骨髄肝細胞採取手術:3%(通算2回)

ただし、通算100%が限度となる。

特定損傷特約(01)

不慮の事故により骨折、関節脱臼、腱の断裂の治療を受けたとき、給付金が受け取れる。

受取れる回数は、通算10回が限度。

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