この保険の弱点はここだ！PayPayほけん「コロナお見舞い金」

提供会社：PayPayほけん

商品名：コロナお見舞い保険

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この保険の弱点はここだ！！
弱点1　保険料同じなのに入る時期によって保険期間が違う・・・
弱点2　職業指定の「意味不明」主婦、学生は入れない？
口コミ・評判（契約者から）
比較した方が良い商品

この保険の弱点はここだ！！

コロナ関係の保険はどれも小粒なものが多いが、その中でも小粒の小粒。

保険料も安いが、給付金も5万円と安く、保険というよりは「コロナくじ」という方が正確かもしれない。

商品としては、同じくコロナ保険としてマスコミなどにも取り上げられる機会が多い第一生命の「コロナminiサポほけん」と似ている。

そのため、手抜きのようで申し訳ないが、弱点なども「コロナminiサポほけん」とほほ同じなので、そちらをご参照頂きたい。

第一生命（第一スマート少額短期）コロナmniサポほけん ★☆☆☆☆

なお、第一生命の商品が、保険金10万円で、保険料が3ヵ月で4000円くらいなのに対し、本商品は保険金は5万円で第一の半分だが、保険料は3ヵ月（注：契約期間は加入時期によって変わる。詳細は以下弱点1を参照のこと）で500円と、単価で見ればこちらの方が安い。

また、以下の商品も「コロナ保険」という点では似ているので、ご参照まで。

太陽生命　スマ保険（コロナ対応）　★★☆☆☆

共通する商品の解説や弱点は、上記の記事に譲るとして、ここからはPayPayのコロナ保険独自の特徴やデメリットを探っていきたい。

弱点1　保険料同じなのに入る時期によって保険期間が違う・・・

まあ、ある意味保険業界の「常識」をぶち壊している。

サイトの説明を読んだ時は正直ぶったまげた。

本商品では、「月ごと」に契約の募集を行い、保険の期間も「月ごと」で終わる。

例えば、契約期間「3ヵ月」を指定した場合、1月に加入すると3月の末日の3/31に契約が終了する。

「1月に加入する」というのは、1/1でも1/31でも同じ扱いを受けるので、どちらであっても3/31には契約が終了する。

つまり、1/1に入れば3ヵ月丸々保障が効いているのに対し、1/31に入った場合、実質的には2ヵ月しかない。

しかし、保険料は同じ500円。

なお、本商品では、既にコロナになっている（と自分で自覚している人）の加入を防ぐための処置として、免責期間が14日ある。

つまり入ってから14日以内は「コロナです」と診断されても給付の対象にはならない。

そのため、1/1に加入したとしても、実際に保険が効くのは1/15からで、対象期間は1/15から3/31の2カ月半。

これが1/31に加入した場合、2/14から3/31となるので、1ヶ月半となる。

いずれにせよ、保険料は同じなのに保証期間が2.5ヵ月と1.5ヵ月で、約40％も違う。

保険としては極めて不公平と言わざるをえない。

そもそもこの保険は、PayPayのアプリ経由でしか加入することが出来ず、その手続きは全てオンラインで完結する。

どういう事情があって、契約期間を「月締め」にしているのか分からないが、ZホールディングスというIT企業のグループ会社が提供しているものなのだから、個別に日付管理で3ヵ月間契約にすれば良いのでは？なんかダサい。

また、月の中旬を超えると、明らかに不利なので「だったらやめとこう。また来月の頭に考えよう」というブレーキにもなってしまう。

そして、こんな小さな保険のことなど、いちいち覚えている人も少ないだろうから、翌月になれば忘れてしまう。

この手の保険は「500円で入れるんだ。コロナ怖いから入っとくか」という瞬間的な感情で入るので、「月締め」というよく分からない仕組みによって、その機会を逃してしまうという点では、マーケティング的にも上手くないなとは思う。

弱点2　職業指定の「意味不明」主婦、学生は入れない？

本商品、サイトを見ると、医師や飲食、運送など従事する人を連想させるイラストとともに「最前線で社会を支えるあなたに」というタイトルが浮かび、何やら社会貢献的な「匂い」をさせている。

実際、加入する際には「あなたはこのリストのどれかの職についてますか？」という一文があるのだが、冒頭の医師や飲食、運送など、「本当にコロナの最前線だな」と納得できる職種だけでなく、あるとあらゆる職種が羅列してある。

むしろ、これに入れない仕事って何があるの？と思ってしまう。

だが、これだけのコロナ禍において「コロナに関係ない仕事なんてないよね？」と言われれば、それはそれで納得できる。

しかし、仕事をしていない主婦や学生などはどうなのだろうか？

一応、ルール上は「入れない」ことになっているのだが、うーん、これ本当にチェックしてるのだろうか？・・・

実際に給付対象になった時に、就労証明書を取るようなことなどしないだろうし、そうなれば「単に言ってるだけ」ということになる。

「社会貢献の風味」を付けたくてやっていることなのかもしれないが、そもそも、このコロナ。学校に行けなかったり、アルバイトが出来なかったりと、学生の方が影響は大きい。また、子供も持つ家では、何かと厳しいルールを押し付けてくる小学校や幼稚園などにお母さん（もしくはお父さん）が振り回されており、専業主婦（主夫）の方が、外で働いている人より大変という話も良く聞く。

せっかく500円という手ごろな保険料で入れるのだから「チェックも出来ない無駄なハードル」など設けず、広く門戸を開けば良いのに。とは思う。