この保険の弱点はここだ!justincase「1日ケガほけん」

提供会社:justincase

商品名:1日ケガほけん
1日ゴルフほけん

この保険の弱点はここだ!!

1日単位で加入出来る傷害保険(怪我をした時が対象)と個人賠償責任保険(第三者に危害を加えてしまった時が対象)。

この分野は三井住友海上(損害保険会社)が強く「1DAYレジャー保険」という名称で、結構前(2015年ごろから?)からネット経由で提供していた。

今ではau損保や、楽天損保などが参入しており、本商品もその類似商品という位置づけとなる。

三井住友海上が1日500円程度(補償内容によっても異なる)であるのに対し、ケガだけの保険で84円/日(30歳女性の場合)、そこに個人賠償責任保険をセットにしたゴルフほけんでも147円/日と、かなり安い価格帯で販売している。(だが補償内容は大きく異なる。詳しくは後述)

他社比較で「保険料は安いが、補償内容は薄め」だが「手軽に入れる」ことと「遭難救助プラス」が保険料も安く、補償内容が手厚いため、そこを評価して3つ星とした。

タイプとしては、

・ケガほけん(傷害保険)

・ゴルフほけん(傷害保険+個人賠償責任保険)

の2種類があり、ケガほけんの方には「個人賠償プラス」、「食中毒プラス」、「遭難救助プラス」などのオプションが用意されている。

例えばケガほけんの場合、基本プランでは以下の内容が含まれている。

・怪我で入院 一時金 5万円

・骨折/脱臼/靭帯損傷 2万円

・怪我で通院  1,000円/日

ここに個人賠償プラスを付けると、他人に怪我をさせたり、他人の物を壊してしまったような時に最大1,000万円(実費)を補償してくれる。

食中毒プラスを付けると、先の個人賠償1,000万円に更に、食中毒による入院時に5万円、食中毒での通院で1,000円/日が受け取れるようになる。

遭難救助プラスでは、同じく個人賠償1,000万円に、遭難救助にかかった実費を300万円まで補償する内容が追加される。

一方、ゴルフほけんの方は、その名の通りゴルフプレイヤーに特化しており、ケガほけんに個人賠償1,000万円+ホールインワン・アルバトロスを達成した場合、実際にかかった祝賀会の費用として10万円を受け取ることができるとのこと。

また、どのプランでも長期契約割引制度があり、1週間、28日間など、長期になればなるほど保険料が安くなる。

先に挙げたケガほけんの場合、30歳女性で1日84円だが、7日でも199円、28日でも223円と、実際には3日分の保険料程度で約1ヵ月程度をカバーできる。

以上、商品概要。

では弱点。




弱点1 保険料は安いが、補償内容も薄い

100円以下で入れるので、保険料は間違いなく安い。

だが、その分、補償内容も薄い。

先に挙げた三井住友海上とゴルフ向けのプランで比較してみよう。

      justincase  三井住友海上海上
保険料   147円      500円
傷害死亡  なし       200万円
ケガ入院  5万円      10万円
ケガ損傷  2万円       なし
個人賠償  1,000万円    1億円

どちらも一長一短があるが、大きな違いは死亡保障と、個人賠償の上限金額だろう。

justincaseでは傷害死亡(怪我が原因での死亡)がないが、三井住友海上では200万円の保険金があり、また個人賠償の上限金額も1,000万円と1億円で大きく違う。

特に個人賠償責任の方は差が大きい。

ここからは筆者の個人的な見解だが、正直、ケガをして5万円、10万円を受け取ったところで、「それがどうした?」という程度の話であり、わざわざ保険に入るほどのものでもないのかな?という気もする。

登山や旅行、ゴルフなどでの最大のリスクは

誰かに怪我をさせてしまった。誰かの物を壊してしまった。

時であり、被害額が大きくなれば、個人で責任が取れなことも多い。

このような時に役に立つのが、個人賠償責任保険であり、その上限が1,000万円だとちょっと心もとないかな?という気もする。

例えば、ゴルフで自分のボールが他人や同行者に当たり、ケガをさせてしまった場合、ほとんどのケースで賠償金(治療費+慰謝料)は1,000万円以内で済むだろうが、当たり所が悪く(頭部直撃など)、重い後遺障害が残ってしまったような時には1,000万円では足りない。1億円の方が良いだろう。

もちろんレアケースではあるが、起きる時には起きるし、そのための保険だろう。

であるならば、147円と500円という保険料の差はあるものの、たかが350円程度の話なのだから、三井住友海上の方が良いと思う。

なお、justincaseは少額短期保険会社であるため、一般的な保険会社に比べ、保険金については「最大1,000万円まで」という制限がある。

そのため、ルール上、1,000万円までしか引き受けられのだろう。




この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)

個人賠償については、前述の通り。

悪意がなくても、自分のミスで第三者に大きな損害を与えるリスクは常にあるので、入るのであれば1億円程度あった方が良いと思う。

また、仮に相手を死亡させてしまったり、1級障害クラスの後遺障害を負わせてしまったような場合には、被害者の年齢や年収によっては1億円を大きく超える賠償責任が発生することもあり得る。実際にそのような判例も多い。

そのため、筆者はクレジットカードなどに付帯出来る「個人賠償責任保険 3億円」というプランに入っている。

毎月400円程度だが、万が一の時に自分と被害者を守るためには必要なコストだろう。
(筆者は家族が何かしてしまった場合も補償対象となるプランにしている)

ゴルフやレジャー、旅行などの「非日常」では、確かにトラブルが発生するリスクが高まるが、「日常」においても自転車事故やふとした油断で誰かを傷付けてしまう可能性はあるので、個人的にはスポットではなく「誰しもが個人賠償責任保険には入っておいた方が良い」と考える。

以上のことから「個人賠償」を目的として本商品に入るのであれば、常に補償が効く別のものの方が良い。

筆者のようにクレジットカードの付帯サービスで付けたり、自動車保険、火災保険のオプションとして契約することも可能なので、検討してみて欲しい。

以上のことから、本商品に個人賠償「以外」のものを求めるのであれば、やはり純粋に怪我の補償ということになるのだが、それも一時金5万円程度なので、それくらいの金額であればわざわざ保険に入る必要もないような気もする。これも既に述べた通り。

食中毒プラスも入院までしたとしても5万円なので、これもちょっと迫力にかける。

だが、本商品の中で「これは良いな」と感じるのが、ケガほけんの「遭難救助プラス」

海や山などで、遭難した時、警察や消防などの「行政」が動く限りにおいては、基本的にはお金はかからない。

だが、例外的に民間のヘリ救助などを利用した場合には多額の請求が来ることもある。

捜索範囲が広い時などに、警察などが家族に

「民間のヘリにも協力してもらいたい。お金がかかるが良いか?」

と打診することがあるのだが、命がかかっている場面では「お願いします」としか言いようがないだろう。

結果、助けてもらったは良いが、後々、数百万円の請求が来て揉めることもあるのだ。

このような場面では、この保険はかなり有意義だと感じる。

なお、これ専用の山岳保険やレスキュー費用保険という商品もあるにはあるが、かなりマニアックと言うか、本格的に登山をやるような人しか入っていないし、そもそもどこで入れるのか?なども分からない方も多いだろう。

その点、本商品であればネットで手軽に加入出来るし、本格的な山岳保険などと同じく「上限300万円」と補償内容も手厚いので、登山、スキー・スノーボード、海などに出かける際には「ケガほけん+遭難救助プラス」の構成で加入しても良いと思う。

口コミ(販売側から)

なし

謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ(契約者から)

なし

比較した方が良い商品

個人賠償責任保険が欲しいなら、クレジットカードの付帯サービスや、火災保険、自動車保険のオプションがおすすめ。

なお、ケガの保険である傷害保険もクレジットカードの付帯サービスで提供されていることも多い。

1日単位で入りたい場合、三井住友海上、au損保、楽天損保、チューリッヒ少額短期保険などが同種の商品を提供している。

編集後記

約款

 

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