この保険の弱点はここだ!朝日生命「スマイルメディカルSuperワイド」

提供会社:朝日生命

商品名:スマイルメディカルSuperワイド

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

本商品は、緩和型医療に多い

「給付削減(加入1年以内に入院した場合、本来の50%しか給付されない)」

がない。そのため、1年目から満額支給される点はグット。

保障内容は他社に遜色がない。

また、本商品の良い点は、

・入りやすい(緩和型の中でも更に入りやすい)

ということ。

緩和型医療は告知項目が3つくらいしかなく、通常の医療保険に比べ、持病などがあっても入れる可能性が高いのだが、本商品では、更に告知項目を絞って、

1 最近、3カ月以内に入院、手術を勧められたか?
  (電磁波温熱治療法、放射線治療も含む)

2 過去、1年以内に入院、手術をしたことがあるか?
  (電磁波温熱治療法、放射線治療も含む) 

という2つだけ。

更に、2が「はい(1年以内の入院、手術をした)」だとしても、下記の病気は対象外としている。

インフルエンザ、風邪、急性へんとう炎、急性へんとう腺炎、マイコプラズマ肺炎、気胸、睡眠時無呼吸症候群
日射病、熱中症
かんし分娩、吸引分娩、憩室炎、子宮外妊娠、
アキレス腱断裂、会陰切開、ガングリオン、虚血性大腸炎、前立腺炎、蓄のう症、
半月板損傷、マロリーワイス症候群
臓器提供のための手術(肝臓、腎臓)、骨髄移植のための骨髄移植術

(手術済『完治』の場合)
けい椎症、肛門周囲のう瘍、骨折、子宮筋腫、子宮けい管ポリープ、子宮腺膜症、子宮内膜ポリープ、手根菅症候群、痔、痔ろう、脊椎すべり症、前立腺肥大症、そけいヘルニア、胆のう炎、胆のうポリープ、蓄のう症、椎間板ヘルニア、白内障、鼻たけ、副鼻腔炎、慢性扁桃炎、卵巣チョコレートのう胞、卵巣のう胞

つまり、この病気で入院、手術を受けた場合には、「加入可」と言うこと。

仲には、普通の医療保険でも問題にしない軽微なものも多いが(インフルエンザ、風邪、骨折など)、実際のところ他の緩和型医療保険より加入はしやすいだろう。




弱点1 保険料が高い

商品の中身は悪くないので、弱点はこれだけ。

今、この分野(緩和型医療保険)で強いのは、

アクサダイレクト生命 はいりやすい医療 ★★★☆☆
オリックス生命 医療保険 CURE Support Plus ★★★☆☆
メディケア生命 メディフィットRe ★★★★☆

あたりで、これが3強と言える。

本商品はそれらと比べ、保険料がおおむね2.3割高い。

「他社の緩和型が無理だった。」

という方以外は、すすんでこの商品を選ぶ理由はない。

弱点2 三大疾病無制限特約が用意されていない

医療保険には「三大疾病無制限」という特約が用意されている場合が多いが、本商品ではそれがない。

この特約(オプション)は、通常、医療保険にある「支払日数限度(1回の入院あたりに支払う日数の限度)」を、

・がん
・急性心筋梗塞
・脳卒中

に限り「無制限」にするというもので、つまり、この3つの病気で入院すれば、いつまでも給付を受けられる。ということ。

特に脳の病気は入院期間が長くなるので、これがあると安心だ。

やはり、入院で一番怖いのは「長期」になってしまった時で、これが最大のリスク。

それをフォローするという意味では「三大無制限」は非常に有効で、筆者は医療保険に入るなら、必ずこれを付けた方が良い。と思っている。

で、この商品にはそれが用意されていない。

ないのだから付けようもなく、この時点で本商品は「長期入院はカバーできない」ということになる。




弱点3 復活制度がない

保険には復活制度というものがある。

例えば、保険料を2ヶ月連続で滞納してしまうと、保険は「失効」と言って、その効力を失う。

そして失効中に何かあっても保険はおりない。

保険料を支払っていないのだから、これ自体は仕方のないことなのだが、この失効をした場合、ほとんどの保険会社で「復活」という手続きを行うことが出来る。

滞納していた分の保険料を支払い、簡単な告知(健康状態の申告)を行っただけで、元の状態に戻してくれるのである。

しかし、この商品では、その復活が

出来ない

そうなると、再度別の保険に入りなおす必要があり、年齢があがっている分、保険料が上がり、契約者にはデメリットしかない。

朝日生命の他の商品では復活出来るので、何故がこの商品と、これの兄弟商品「スマイルメディカルNextα」だけは復活出来なくなっている。

「そもそも保険料を払わない方が悪いんだろ!!」

と言われれば、それはその通りなのだが、銀行口座やクレジットカードを変更したのに、それを連絡し忘れたとか、たまたま口座にお金が入っていなかった、などなど、そんなミスは誰にでもある。

それを救う処置が「復活制度」であり、保険会社のアフターフォローの重要なツールである。

最近では、ネット系の新興系の保険会社を中心に「復活出来ない」というところもチラホラあり、恐らくはコスト削減の一環かと思われるが、大手の朝日がそれを真似てしまったことは残念。

筆者はこの業界が長いので、復活は保険会社の義務だと思っている。

それを「しない」と宣言することは、アフタフォローには力を入れない、と言われているような気がしてしまう。

少々厳しいかもしれないが、率直な感想として。




特約 Good & Bad!!

・Good 先進医療特約

先進医療特約は付けておいた方が良い。

2,000万円までの実費にくわえ、見舞金(実際にかかった先進医療費の10%)もあるので、内容は良い。

その分、特約の保険料は319円(男女、年齢関係なく一律)と高い。

先進医療特約の保険料は、通常の医療保険で100円、緩和型でも200円程度のところが多いので、319円は割高だろう。

とは言え、100円程度の差なので、この保険に入るなら、先進医療特約は付けておいた方がベター。

また、他社では、この先進医療特約だけ「10年更新」というところもある。

つまり10年ごとに特約の保険料が上がるということ。

しかし、本商品は「終身型」で一度入れば、この特約部分の保険料は変わらない。

ずっと319円のまま。この点も評価できる。




・Bad 引受基準緩和型通院一時金特約

引受基準緩和型通院一時金特約は、付ける必要はないと考える。

退院後180日以内に、通院した場合、5万円が給付されるが、そのために別途保険料を負担する必要がある。

30歳 男性  935円
40歳 男性 1,120円
50歳 男性 1,325円

例えば、30歳男性の場合、毎月935円、年間11,220円となる。

5年で約5.5万円。

つまり、5年に1回、「入院、退院、通院」をワンセットとして、それを5年に1度やってトントン。

それ以上の回数、入院しないと元が取れない。

自分で貯めておいた方が良いだろう。

口コミ・評判(契約者から)

・50代女性さんからの口コミ(保険見直し相談にて)

40代のころから腎盂炎があり、そのため通常の医療保険には入れませんでした。知り合いの銀行に方が「生命保険もやってます」と言うので、相談したら、この商品を勧めてくれました。他の緩和型の医療保険についてはネットで調べただけですが、入れるための条件や、保険の内容などがわかりずらく、知り合いという安心感もあり加入致しました。

加入してちょうど半年が経過した際、交通事故により1週間程度入院をしたのですが、素早く支払ってくれたので、とても感謝しております。

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

比較した方が良い商品

アクサダイレクト生命 はいりやすい医療 ★★★☆☆

オリックス生命 医療保険 CURE Support Plus[キュア・サポート・プラス] ★★★☆☆

メディケア生命 メディフィットRe[リリーフ] ★★★★☆

ネオファースト生命 ネオ de いりょう 健康プロモート ★★★★☆

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』

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編集後記

約款