提供会社:マニュライフ生命
商品名:マニュフレックス
ページコンテンツ
この保険の弱点はここだ!!
何だか良く分からない商品だなぁ、というのが第一印象。
同社は元々、第百生命という古い中堅保険会社だったが2000年に経営破綻。
その後、カナダのマニュライフ生命から資本提供を受けて、マニュライフの日本法人となった経緯がある。
そのため、旧第百生命時代の「保険のおばちゃん」が今もいて(現在は男性職員も多い)、本商品は主にその方々が販売しているパッケージタイプの保険。
参考コラム:古い日本の保険会社が提供する「パッケージ型商品」総論
流れとしては、こんな感じ。
1 毎月一定額のベース料金を預ける。(主契約:メインの契約)
2 その時々の状況に応じて、以下の中から必要な保障を選択する
・死亡保障
-定期
-終身
-家族収入
・医療保障
-総合医療
-退院
-生活習慣病
-女性疾病
-重度疾病
-特定損傷
-先進医療
-介護保障
・がん保障
-手術給付金付がん入院
-がん診断
-抗がん剤治療
-がん死亡
-ターミナルケア
3 10年毎に1で支払ったファンドの積立金が戻ってくる(生存給付金)
なお、この積立金は2で選んだ保障の保険料としても使用することが出来る。
例えばベース部分は毎月5,000円支払っておいて、若いうちは葬式代としての500万円の定期保険(掛け捨ての死亡保障)と簡易な医療保険などを付けておく。
合計保険料は1万円前後と言ったところ。
その後、結婚して死亡保障を追加したり、がんの保障を追加したり。
また妻の保険も自分の契約などに紐付けることで、ボリュームディスカウント的なものを受けられる。
1件の契約で家族全体の保障をカバーできるような仕様になっている。
なお、ベース部分の5,000円は年間6万円、10年で60万円となり、マニュライフが決めた利率で運用されていき、10年後の契約更改時に多少増えて戻ってくる。
もしくは、それを預け続けて、保険料の原資として使うことも可能。
子供が生まれて大きな保障が必要だが、教育資金などのかさみ、月々の保険料負担がキツイ。
そんな時は過去に貯めておいたファンドから保険料の捻出し、本来1.5万円負担するところを1万円に抑える、こんなことも可能。
要は「割と何にでも使える貯金(ファンド)部分」と「必要に応じて選べる色々な保障パーツ」の組み合わせが本商品。
以上、商品概要。
では弱点。
弱点1 マニュライフに全てを任せる必要がない
こんな言い方をすると元も子もないが、本商品に入るということは
一生涯の保障をマニュライフに全て任せる
ということにもなる。
独身、結婚、出産など、ライフステージの変化によって「保障を見直せる」と言っても、全ては「マニュライフの商品ラインナップ」の中からの話。
つまり、マニュライフから逃れることが出来ない。
率直に言って、ライフステージが変わるのであれば、その都度都度のタイミングで「保障を見直せば良い」だけであり、その時々の各社の商品群からベストのものを選べば良いだけではないか?
「マニュライフ一択」にする必要性はない。
また、マニュライフの関係者に話を聞くと、貯蓄部分の「フレックスファンド」の積立利率もさほど良いわけでもないので、こちらも何を好き好んでそんなところにお金を預けるのか?という感じ。
実は日本の旧来の大手の生命保険会社にも似たような考え方の「総合保障型」という商品がある。
こちらも「その時々に必要なものを自由に取れる」というもので、そのベースとして「ファンド」的なものもあるのだが、先に述べた「一社からしか選べない」という理由で最近は衰退の一途をたどっている。
と言うことで、本商品もコンセプトが「時代遅れだな」という感じしかしない。
総合保障型のデメリットについては、以下、コラムに詳しい。
参考コラム:古い日本の保険会社が提供する「パッケージ型商品」総論
弱点2 マニュライフという会社
日本のマーケットにおけるマニュライフは「法人向け商品に強い」という立ち位置で、古くは節税商品ばかり売っていた。
個人向け商品でもドル建終身保険、ドル建年金、収入保障保険などは「まあ、それなりに良い」という感じではあるが、かと言って「個人向け」という印象はない。
昨今では、あまりに節税に偏った商品販売を「やり過ぎて」金融庁からムチャクチャ怒られ、行政処分を受けているので、正直、保険会社としての信用力は低下している。
参考サイト:金融庁 行政処分詳細
まあ、別に無理して付き合う必要もないんじゃない?というのが本音。
この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)
貯蓄、保険をワンパッケージで、というキャッチフレーズは良いが、前述の通り「全ての保障をマニュライフ一社から選ぶ必要」があり、そこまで丸ごとお任せする必要もないし、行政処分の件もあり、長年信用出来る保険会社とも言い難い(あくまで現時点での話)
貯蓄は貯蓄、保険は保険で分けて考えて、その都度、多くの保険会社から一番良い商品をチョイスする方が良い。
口コミ・評判(販売側から)
なし
謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。
口コミ・評判(契約者から)
なし
検討した方がいい他社商品
類似商品はないが、やや日本国内大手の総合型パッケージ商品に似ている
編集後記