提供会社:日本生命
商品名:ニッセイみらいのカタチ
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この保険の弱点はここだ!!
日本生命の看板商品。「みらいのカタチ」
綾瀬はるかさんが出演しているCMがバンバン流れているので、一度くらいは耳にしたことがあるだろう。
どうでも良い話だが、筆者は綾瀬はるかさんが大好きなので、正直、この商品の悪口も言いたくない。
しかし、言わねばならない。
商品としては欠点が多いので、別にこれである必要はないと
綾瀬はるかさんごめんなさい。
一般的にはこのような商品は「パッケージ型」と言われる。
参考コラム:古い日本の保険会社が提供する「パッケージ型商品」総論
動画(音声)でも解説!!
実際のところは、日本生命の商品群を総合的に表すイメージのようなもので、とにかく色々な商品があって、それを必要に応じて選択していくのだが、あまりに多くのパーツがあって正直良く分からない。
例えると、デパートのようなもの。
とにかく色々なものがあるので、何でも出来ると言えば聞こえは良いが、一つ一つはデパート価格で競合他社よりは「ちょっと高い」
それを積み上げていくので、最終的にはかなり高くなってしまう傾向があり、筆者も保険の見直し相談などで、この商品を見かけることが多いが、保障内容を分解して、それぞれの分野で強い他社商品に置き換えてしまうと、保険料は2,3割落ちる。
「この保障は余計だよね」
というものをそぎ落とせば、場合によっては半額程度になってしまうこともあるので、率直な感想としては、余計なものが多く、高い、という感じ。
ニッセイには何の怨みもないし、同社のセールスレディーにも素晴らしい方も多いことは重々承知しているが、それでも筆者はこのようなパッケージ型には否定的である。
やはり、保険会社に得手不得手があるので、死亡、医療、がん、就業不能、年金、介護など、それぞれの分野でメインプレイヤーとなる会社、商品は異なる。
ニッセイ一社で全てをやるにはどうしても無理があるし、図体も大きいどころか「バカでかい」会社なので、構造的に保険料も高くなってしまう。
この点からも、デパート的と言える。
本商品を構成する商品群(パーツ)は以下のようになっているが、頻繁に改正が入り、商品の「カタチ」が変わっていくので、ニッセイの方ですら「知識が追いつけない」と言っていた。
細かい弱点を挙げるとキリがないというか、本一冊かけるくらいになってしまうので、ここでは筆者が「これは致命的じゃない?」というものを羅列した。
弱点1 復活できない
これ、ある意味ではニッセイの特徴でもあるのだが、ニッセイの商品は全般的に復活制度がない。
何かしらの理由で保険料が引き落とし出来なくなった場合、それが一定期間を過ぎると(大体1ヶ月程度)保険は失効してしまう。
保険の効力を失ってしまうのだ。
これ自体は、金を払っていないのだから仕方がない。
しかし、通常は「復活」が出来る。
滞納していた分の保険料を支払い、簡単な告知(健康状態に問題がないかの確認)を行えば、契約状態を元に戻せるのである。
しかしニッセイはその制度がない。
もちろん「保険料を払わない方が悪い」と言えばそれまでだが、保険は長い契約のもので、更には若い頃から入っている方が保険料が安いので、復活が出来ないと、その年齢で入り直さないといけない。
例えば25歳で保険に加入し、40歳の時に失効してしまうと、40歳の年齢の保険料となるので高くなってしまうのである。
これが復活出来れば25歳の時の条件が続くので契約者にとってメリットが大きい。
その点、復活はある種の温情でもあり、ほとんどの保険会社で対応している。
しかし、ニッセイは復活不可。
なお、最近のネット生保、もしくは大手が保険ショップ向けに商品を卸すためにために作った「第二生保」などでは復活させないところが増えている。
新興の業界の盟主であるニッセイの対応としては、少々冷たいと言うか、お客様軽視のような気がしてならない。
ほとんどの人にとっては、あまり気にならないかもしれないが、保険会社のスタンスとして筆者は好きではない。
弱点2 高度障害が対象でない
死亡保障のメインである終身保険や定期保険で、高度障害が対象ではない。
保険金を支払うのは死亡した時だけ。
対して他社では、死亡&高度障害で払うところがほとんど。
なお、誤解のないように言っておくが、高度障害について一切考えていないということではなく、高度障害に関しては「身体障がい保障保険」というオプションでフォローする仕組みがある。
但し、これは終身保険や定期保険とは「別枠」となるので、あまり大きな金額を設定出来ない。
単純な話、他社では高度障害でも死亡保険金と同額を払う。ニッセイは払わない。
まあ、分かりやすい弱点だろう。
弱点3 三大疾病系が弱い
継続サポート3大疾病保障保険
3大疾病保障保険
両者ともがん・急性心筋梗塞・脳卒中の時に一時金を受け取れるオプション(特約)
主な弱点は以下の2つ。
上皮内がんの給付が10%だけ → 他社では100%払うところも多い
急性心筋梗塞・脳卒中が対象 → 他社では心疾患(心臓の病気全般)、脳血管疾患(脳の病気全般)と対象範囲が広いものが出てきている
弱点4 収入保障保険的な特約がない
死亡時に、毎月のお給料のような形で保険金を受け取れる収入保障保険。
今の保険設計では主流の商品だが、それに類似するものがない。(定期保険を分割で受け取ることは可能のようだが)
弱点5 更新型なので10年ごとに保険料が上がる
パッケージ型の宿命のようなものだが、10年更新が主流で、つまりは10年ごとに保険料が上がっていく。
これも終身雇用のころで、年齢が上がれば確実に給料も上がる時代であれば、それなりに整合性があったが、今は時代遅れ。
特に子育てや、住宅ローンなどで大変な40代、50代で保険料が上がるのはナンセンス。
むしろ下がって欲しいと思っている人の方が多いだろう。
比較した方が良い商品
冒頭でも述べた通り、筆者はそもそも「パッケージ型」には否定的なので、少々辛口になってしまった・・・・
こんなスタンスなので「他のパッケージ商品と比較してどうか?」と聞かれても、パッケージなんて止めて、それぞれのパーツを自分で厳選して選んだ方が良い。と回答している。
前述した通り、みらいのカタチも保障内容はさほどに良くはない。
無論、パーツごとで見れば「他社より良いもの」をあるが(それは各セールスレディが強調するだろうから、ここでは取り上げないが)、それでも全体的には他社より「遅れをとっている」部分が多い。
そして繰り返すが、全体的に保険料が割高。
ニッセイに絶大な信頼感を持っているとか、どうしてもこのセールスレディから入りたいということがないのであれば(それはそれで素晴らしい理由なので、是非、自分が安心出来る担当者と付き合って欲しい)、保険ショップなどで死亡、医療、就業不能、年金、介護など、それぞれの分野ごとに良い商品を選んだ方が良い。
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