提供会社:エヌエヌ生命
格付:S&P A+
商品名:養老保険
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この保険の弱点はここだ!!
福利厚生プラン用の商品。
その昔、エヌエヌ(当時はまだアイエヌジーと言っていたが)の養老は、返戻率が結構良かった。
その時に福利厚生プラン(全社員が保険に入ることで「福利厚生」扱いで、保険料の1/2を損金として落とす)としてエヌエヌの養老保険に加入したお客さんがおり、未だに養老保険を「追加用」として残しているのだろう。
しかし、今のエヌエヌの養老保険は他社比較で、保険料も高く、返戻率も低い。
そのため星一つ。
以下で述べる「追加で入る」という用途以外、今から新規で入るようなものではないだろう。
福利厚生プランは、一度始めてしまうと、なかなか止めることが出来ない。
どんどん内部留保が貯まっていくので、一度に解約すると高額の返戻金が発生してしまい、その処理に困るからだ。
ただ、制度上「入社3年目以降は加入させる」というルールになっているので、被保険者はどんどん増えてしまう。
制度のスタート当初にエヌエヌ生命に入っていたからと言って、追加分まで別にエヌエヌ生命のものに入る必要はないのだが、(税務上も保障内容が同じであれば別の保険会社でもOK)
なんとなくエヌエヌに
という契約者も多いのだろう。
企業の担当者も、エヌエヌの書類のフォーマットに慣れているため、毎年の追加作業が楽、ということもあるかもしれない。
養老保険の返戻率としては、他社より悪いが、そのような「なんとなくの客」向けに、今も養老保険を提供し続けている。
養老保険の返戻率で、上位に位置づけるプレイヤーは、オリックス、明治安田、ジブラルタ、ひまわり、あんしんあたり。
エヌエヌは、その次の2位集団あたりに「何とか入る」くらいかなという印象。
なお、養老保険を使った福利厚生プランについては、以下でも詳細を述べているので、参考にして頂きたい。
参考コラム:全員加入の養老の保険料を1/2損金で落とす!!の「落とし穴」
弱点1 保険料高く、返戻率低い
もう、分かりやすい弱点。
他社比較で保険料が高く、将来の返戻率でも3、4%くらい負けている印象。
例えば、社員1人あたり200万円を積み立てるとして、20名いれば6,000万円になる。
その4%と言えば240万円。
これだけ違うと、商品としては「弱い」と言わざるをえない。
弱点2 エヌエヌという保険会社への信頼度
をご参照頂きたい。
この弱点、こう考えろ!!(解決策)
冒頭でも述べた通り、追加用の商品なので、粛々と追加をし続けるのであれば、特に異論を挟む必要もない。
ただ、わざわざ利率の低い商品にお金を入れるくらいなら、新規追加分からは、より利率の良い会社に切り替えても良いのでは?とも思う。
契約が2社に渡ると、管理業務が大変という面はあるので、実務上はなかなか難しいのだが、貯蓄という面では「率が悪い」とわかっているのに、そこにお金を預けるのは勿体ないような気もする。
エヌエヌは税理士事務所などが代理店契約をしているケースが多いので、本商品(福利厚生プラン)も税理士からの紹介で入っているところが多いのかもしれない。
特に地方に多いとも聞く。
まあ、お付き合いもあるので、なかなか替えづらいとは思うが、今は株式に連動する変額保険を使った福利厚生プランや、ドル建養老などを使ったものもある。
なんとなく惰性で続けているだけなら、どこかのタイミングで制度そのものをしっかり見直した方が良いかもしれない。
口コミ・評判(販売側から)
・うちは会計事務所で、乗り合いでもなく保険はエヌエヌ一本。他をやる余力もない。養老の福利厚生も、先代の先生が売りまくっていて、そのお陰で今も追加が年に10本程度ある。制度そのものをやめてしまったり、大きく他社に切り替えられてしまったこともあるが、「経営者一読の貯金代わり」に社員の体を使って福利厚生プランを続けている企業も多く、その追加はありがたいと言えばありがたい。
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口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較した方が良い商品
養老保険の有力プレイヤーは、オリックス、明治安田、ジブラルタ、あんしん、ひまわりあたりだろう。
編集後記