提供会社:オリックス生命
商品名:定期保険ファインセーブ
この保険の弱点はここだ!!
オリックスでは、全く同じ定期保険を2種類販売している。
1つはネット経由で加入する「ブリッジ」と、従来の代理店チャネル(対面営業)が販売するファインセーブ(本商品)
ブリッジの解説はコチラ(オリックス生命 定期保険ブリッジ)
単純にファインセーブより、ネット経由でのブリッジの方が安い。
ブリッジの方がファインセーブより30~40%程度安いのではないだろうか?
同じ会社で、商品内容としては「全く同じ」なのに「料金が違う」という状態で、これはこれで結構揉めたようだ。
と言うのも、旧来の代理店は保険料の安い「ブリッジ」については販売が出来ず、保険料の高い本商品を売るしかない。
そのためオリックス生命本体は、自社の代理店から
「どう考えてもお客さんをバカにしている」
「ファインセーブの保険料もネット専用のブリッジと同程度まで下げるべき」
と猛批判を浴びた。
そりゃそうだろう。
自分が販売した商品と同じものが、オリックス生命のサイトで入れば、30~40%も安くなるわけで、車で例えれば、トヨタのディーラーが売った車が、トヨタのサイトで30~40%offで買えるようなもの。
お客さんに言わないのも失礼だし、正直に言って「じゃあネットで入ります」と言われるのも痛い。
一番怖いのは、その事実を隠したまま契約をしてもらって、後からバレること。
「同じオリックスでネット契約の方が全然安いじゃねーか!!」
と言われれば信用問題に関わる。
筆者の知人の代理店経営者も、
「つまりは、もう代理店は定期保険を売るということか?」
とかなり怒っていた。
とは言え、オリックス生命も難しいところ。
今後のことを考えれば、ネット経由での販売はやらないわけにもいかない。
そして、ネットで出す以上、安くないと話にならない。
かと言って、今まで自社の商品を売ってくれた代理店たちも無視出来ない。
このような旧戦略と新戦略の「板挟み」はどこの保険会社でもある。
しかし、オリックス生命は批判も覚悟の上でネット経由を始めた。
良し悪しは別にして「良く覚悟したな」とは思う。
しかし、そのネットの商品(ブリッジ)も他のネット生保の「値下げ合戦」についていけず、ネット生保の中では「一番保険料が高い」という評価で、今ではほとんど売れていないらしい。
結論としては自社の代理店を苦しめただけ、ということになってしまった。
ということで本商品の弱点を1つだけあげる。
弱点1 保険料が高い、会社としての整合性がない
前述の通り、本商品(ファインセーブ)もネット専用の「ブリッジ」も他社に比べ保険料が高い。
注:30歳、40歳の年齢帯では、同社のブリッジは、約40%程度割安となっているが、そのブリッジですら他社ネット生保に比べると高い。
どちらの商品も検討する価値はない上、同じ会社、同じ商品内容で「2つの保険料」が存在する事態となっている。
せめて本商品の保険料をブリッジと同等に揃えるべきだろう。
筆者のイメージではオリックス生命は、多少痛みがあっても「やる時はバサッとやる(変える)」という印象があるのだが、本件に関しては放置されているような状態。
定期保険などは、ネット生保の独壇場になってしまっているので、この分野には見切りをつけているのかもしれない。
商品内容
契約年齢:15歳~75歳
保険金額:200万円~5,000万円(100万円単位)
保険期間:60歳~90歳満了(5歳きざみ)、10年~35年(5年きざみ) 最長90歳までとなっている
特約
・災害割増特約(交通事故などで死亡した場合に保険金が上乗せされる)
・傷害特約(障害をおった場合などに保険金が支払われる)
保険料例 保険金額:1,000万円 保険期間:10年
30歳 男性: 1,880円 女性:1,640円
40歳 男性: 2,860円 女性:2,330円
50歳 男性: 5,210円 女性:3,630円
60歳 男性:10,610円 女性:5,630円
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