この保険の弱点はここだ!第一生命「逓増定期保険」

提供会社:第一生命

商品名:逓増定期保険

この保険の弱点はここだ!!

逓増の中でも10年超の長期ものに強い印象。

10年を超えたあたりから、返戻率で「あいおい」、「あんしん」、「FWD」あたりと競っているが、かと言って1位をとることはない。

3位、4位あたりをウロウロしている。

とは言っても、あいおい、あんしん、FWDなどとは役者が違うので、第一生命レベルの保険会社がこれら弱小生保と比較されると、多少の返戻率の違いでは

「第一の方が安心」

ととらえる方もいるだろう(特に高齢者の場合)

逓増には「ピーク」があり、各社、各商品で「何年頃に返戻率が最高になるか?」が設定されている。

短期では3,4年、中期で7,8年、そして10年超のものが長期と分類されるが、第一は短期、中期では勝負せず、長期1本に絞っているのだろう。

保険会社からしても、短期の逓増は

「目先の保険料収入は集まるが、数年で解約されてしまう。」

というメリット・デメリットがある。

言い方は悪いが、直近の数字を伸ばすための「麻薬」のような効果があり、第一以外のメジャーどころ、明治安田とか日本生命はわりとこの分野が強い。

対して長期の逓増は、契約者からしても「長い間保険料を支払わないといけない」という精神的なプレッシャーもあるので、保険料がさほど高額にならない。

筆者の経験で言えば、短期の逓増などは「儲かっているうちに節税したい」というニーズから、年間数千万円という大きな保険料を支払うことを厭わない会社もあるが、長期となると一気に腰が引け、保険料が200万円、300万円程度に落ち着くことが多い。

第一生命としては、後者、つまり「保険料は低くても長い間預けてくれるお客さん」を大事にしたいというスタンスなのだろう。

こればかりは各保険会社の姿勢なので、良い、悪いという話でもないが、筆者としては好感が持てる。

本来の保険とはそういうものだろう。

だが、評価はやや厳しめの星2つ。

その理由は、

・損金がほとんどない

・そのため目先の節税に貢献しない

・そうなると、ドル建終身や変額保険などの方が良いのでは?

というところ。

詳細を述べていきたい。

本商品は法人保険の商品としては返戻率が高いので、その分、保険料のほとんどが資産計上で、損金処理できるのはほんのわずか。

つまり節税にはならない。(そのあたりの事情は以下コラムにて詳細を解説しているのでご参照頂きたい)

参考コラム:法人保険の「節税」今、昔。原則的に保険で節税は出来ないよ、という話

10年以上の長期間かけておけば年齢にもよるが返戻率はほぼ100%か、それ以上に到達するので保険&貯蓄を満たすことが出来るのが本商品の利点ではあるのだが、損金がないと目先の節税にはならない。

中小企業の経営者としては、やはり損金は欲しいし、また逓増定期の保険料はかなり高額になるので、それらの資金が塩漬けになってしまうのも痛い。

節税にならない上、長期間、流動性のない保険に多額の資金を投入しないといけないという点では効率が悪いようにも思う。

また、ほとんどが資産計上になるのであれば、わざわざ逓増定期でなくても、ドル建終身保険や変額保険などの方が良いかもしれない。

ドル建終身保険も変額保険も全額資産計上だが、どちらも円建の逓増定期よりは「将来増える可能性が高い」

また、現在の日本ではインフレが進んでいることもあり、その面のリスクもある。

10年以上も保険会社にお金を寝かせている間に、日本円の価値が下がってしまえば、将来100%の返戻率があったとしても、実質的な価値は目減りしてしまうからだ。

その点、変額保険であれば、アメリカ株式などに投資が出来るので、多少はインフレに対応する。

定期保険という分野で返戻率を上げ、損金性を失った結果、今度は全額資産計上の終身保険や養老保険という「貯蓄性が強い」ライバルたちと競わないといけなくなった、という感じ。

以上のことから、長期の逓増としては「悪くない」が、実際に加入するなら「他に良いものが沢山ある」ということで、星2つとした。

口コミ・評判(販売から)

なし

口コミ・評判(契約者から)

なし

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比較した方が良い商品

文中でも述べている通り、長期の逓増は「あいおい」、「あんしん」、「FWD」などが強い。

なお、短期間での逓増を求めているなら、そもそも第一生命の商品は検討から外れる。

編集後記:

約款