単身者 Q4 働けない時の保険について No1

Q4 働けない時の保険についての質問です

今までのご回答
Q1 独身
Q2 死亡保障 必要なし
Q3 医療保障 必要なし

死亡、医療に関して「必要なし」と回答されたアナタに質問です。

働けなくなった時のリスクはどのようにお考えでしょうか?

お考えに近いものをご選択下さい。

A1 必要なし!!

必要なし!!派の意見

・会社員の場合、休職した日から1年6ヶ月の間は、給与の2/3程度を補償してくれる傷病手当がある。また、障害を負えば障害者年金などもあって、働いている時の50%程度の収入はある。確かに収入は減るが、働けないということは「遊ぶことも出来ない」のだから、保険などなくても何とかななるのではないか?(公的制度の詳細については、文末「保険まとめ編集部からのアドバイス」でも解説しています。)

・親に迷惑をかけたくはないが、実家は資産家。自分一人くらいなら食べさせてくれる。むしろそのような状況になって、毎月いくらかのお金が入ってきたところで仕方がないのでは?

・必要性は分かるのだが、まだ若いのでピンと来ない・・・毎月の保険料ももったいないように思ってしまう。

A2 必要!!

必要!!派の意見

・最大のリスクだと思う。ある程度の貯金はあるので、多少の入院は大丈夫だし、死んだら死んだで貯金を使って貰えば死後の整理くらい出来る。しかし、「働けない」となると、逆に「死ねない」ので辛い。一生食っていけるほどの資産があるわけではないので、やはり働けないリスクをカバーすることは必要。

・独身で自分一人だから、いざという時には誰も助けてくれない。傷病手当や障害者年金もあるが、到底それだけでは生きていけないだろう。何かしらの収入があった方が良い。

・今更親に助けてくれなんて言えないし、もし自分が障害者になって実家に帰ったら共倒れになってしまう・・・

・自分は経営者(もしくは個人事業主)。国の制度などは期待出来ず、自分のことは自分で対策しておかないといけない。働けない時の保障は必須。

 

保険まとめ編集部からのアドバイス

このページに進んだ方は「死亡保障必要なし」、「医療保険必要なし」を選択した単身者です。

そのような方にとって、「働けない」ということは最大のリスクではないでしょうか?

おそらく、死亡も医療も「必要なし」とお答えになっているのであれば「それなりに貯金がある」か「ご実家が裕福」かのどちらかだと思います。

確かにある程度の貯金、年収の半年分から1年分くらいがあれば、数ヶ月程度入院しても大丈夫です。

また亡くなってしまえば、その貯金でお葬式くらいは出せるので、こちらも問題はありません。

しかし、入院が「数ヶ月」で済まず、

・入退院を繰り返して半年、1年などの長期入院(白血病、交通事故による重症など)

・脳に関する病気で右(もしくは左)半身不随

・スポーツ中の事故で頸椎などを損傷し、首から下が麻痺、もしくは下半身不随

など、長期の治療が必要であったり、もしくは回復の見込みがない障害を負ってしまったような場合は、「ある程度の貯金」では対応出来ません。

このような時、日本には2つの制度があります。

休職中、給与の2/3程度を1年6ヶ月まで補償してくれる傷病手当と、1級障害、2級障害に支給される障害年金です。

どちらも「どれくらい受け取れるのか?」というのは、それまでの給与や、厚生年金加入か?国民年金加入か?によっても異なりますが、一般論として「十分な金額」とは言えません。

傷病手当も給与の2/3ではありますが、実際のところ収入が1/3も減ってしまえば、実生活にはかなりの影響を及ぼします。

また障害者年金も、年収500万円の方で以下のような金額です。

1級障害 年間 230万円前後
2級障害 年間 180万円前後
注:厚生年金の支払金額によっても異なるので、あくまで一例

ざっと、働けなくなって1年6ヶ月までは2/3、それ以後、障害者認定されていれば1/2前後、と考えると分かりやすいでしょう。

この金額を「十分」と考えるか、「足りない」と思うかは人それぞれですが、筆者は「ちょっと少なくない?」という感想を持ちます。

また、「働けない」からと言って、必ずしも障害認定を受けられるとは限りません。

その代表例が「がん」です。

がんでも外科的手術で患部を「切れる」場合、わりと回復は早いのですが、「切れなくなって(抗がん剤、放射線治療など)」からはかなり辛いです。

肺がんや脳腫瘍などがその一例です。

このようなケースでは抗がん剤などが使われますが、運良くそれらが非常に効いたとしても、完全にがんが消えることは極めて稀です。

多くの場合、月一回の抗がん剤をやることで「何とか現状維持」ということになり、こうなると毎月、

・1週間入院

・退院して具合が悪い1週間

・その後、2週間は何とか普通の生活

というサイクルを繰り返すことになります。

月のうち半分を治療に充てないといけない状態では、なかなか働くことは難しいでしょう。

このような状態が傷病手当の1年6ヶ月を超えてもなお続き、かと言って障害者ではないので年金も受け取れない「がん就業不能」という方が結構いらっしゃるのです。

筆者の知り合いでも、これを5年続けた方がおりましたが(5年後に死亡)、経済的にはかなり追い詰められていました。

もちろんこれらの話はレアケースではあります。

そのため「ピンと来ない」という方も多いでしょう。

しかし、誰にとってもその可能性はゼロではありませんし、実際にそうなってからは誰も助けてくれません。

特に独身の場合、頼れる方も少ないので、これらの最悪のケースには備えておいた方が良いというのが筆者の考えです。

働けないリスクをカバーするには、それ専用の就業不能保険や、死亡保険とセットになった(死亡 or 就業不能で保険金が受け取れる)収入保障タイプの保険がありますが「死亡保険は必要ない」ということであれば、前者の就業不能保険が良いでしょう。

なお、年齢にもよりますが、働けない時に毎月10万円程度の給付金を受け取れるプランで保険料は1500円から2000円程度で済みますので、さほどの負担にはなりません。

一生涯食っていけるくらいの資産がある(自分か親かは別にして)という方なら話は別ですが、そうでないなら検討はした方が良いかと思います。

さて、アナタのご選択はどちらでしょうか?

A1 必要なし!!

A2 必要!!