この保険の弱点はここだ!アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身医療」

提供会社:アクサダイレクト生命

商品名:アクサダイレクトの終身医療

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この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

ネット生保のアクサダイレクト。

「シンプル&安い」

という分かりやすいコンセプトで販売を開始したが、色々と

細かいルール

がある印象。

とは言え、他社に比べ保険料ではかなり優位。(安い)

その安さを評価して「星4つ」とした。

では具体的な弱点を見ていこう。

弱点1 一部の手術について、加入1年間は支払対象とならない

本商品では、以下の手術をしても「加入後1年以内」の場合は支払対象外。

つまり他社の医療保険では受け取れるはずの手術給付金が受け取れない。

(1)痔瘻、痔核、脱肛手術
(2) 子宮関係手術(子宮筋腫摘出術、子宮ポリープ切除術(子宮内膜掻爬術を含む)、流産手術、子宮内容除去術)
(3) 脊髄硬膜内外手術
(4) 副鼻腔炎手術
(5) 白内障、水晶体観血手術
(6) ファイバースコープでの大腸、胃に対する切除術
(7) 眼瞼下垂症手術
(8) 扁桃腺摘出術

これはなかなか珍しい仕様で「この手術は1年間は対象外」と謳っている商品は本商品以外には見たことがない。

明確なデメリットと言える。

とは言え、前述した8種類の手術はどれも、自分で

「調子の悪い」

ことを自覚しているようなものが多い。

脱肛手術も子宮ポリープも白内障も、何の自覚症状もなく「いきなり手術」になることは稀で、ほとんどの場合、自分で気づいている。

「もしかして、そろそろ手術しないといけないかもしれないから、今のうちに医療保険に入っておこう・・・」

というような

確信犯

を除外するための処置だろう。

これはこれで有効な方法だ。

一見、契約者に不利な取り扱いに思えるが、多くの契約者はまじめに保険料を支払っている。

自分で気づいているのに、そのことを隠して医療保険に加入し、手術給付金だけを受け取るのは、他の契約者にとって不利益になる行為であるので、このルールは契約者全体を守ることにもなっている。

なお、他社の医療保険の場合、これらの手術は始めから支払い対象ではあるが、実務上

1年以内の請求

に関しては、かなり厳しく調査する。

例えば(4)の副鼻腔炎。

この手術をする場合、保険に加入していきなり症状が悪化して1年以内に手術を行うことは想定しずらい。

だいたいのケースで、その手前で耳鼻科に通院していたり、薬を処方されている。

そして、そのことを告知書に書けば、

「加入してから〇年間は鼻関係の手術は支払い対象外とする」

という特別条件が付くことが多い。

結局は、本商品のように「加入してからしばらくは対象外」となるので、同じこと。

それらの告知がなく、1年以内に手術の請求が来た場合、

加入時にウソをついたのでは?

と疑う。

場合によっては、自宅や勤務先、通勤途中の耳鼻科などに照会をして、通院歴がないかを調査する。

もし、そこで新たな事実、つまりは嘘をついた証拠が出てくれば、当然、支払い対象外になるし、それが悪質だった場合には「保険契約の解除」にまで発展することもある。

自覚症状があってから医療保険に入る人が多いので、保険会社は「1年以内」の請求にはかなりシビアに対応するのである。

しかし、このような調査は手間とコストがかかり、各保険会社の悩みの種でもある。

そこで本商品では、あらかじめ「不正請求が多い手術」をピックアップして、それらをまとめて「1年間は対象外」としているのだろう。

ほとんどの契約者には関係のない「縛り」だが、不正請求をたくらんでいる人には致命的な条件となっていて、ある意味では合理的。

そのような手間を省くことで、安い保険料を実現している。

と、弱点と言うわりには、その手法を褒めたような形になったが、とは言え、他社では対象で、この商品では対象ではないのは事実。

また、先に挙げた手術が不正ではなく、1年以内の発生する可能性もなくはない(流産手術や、胃のファイバースコープ手術など)

そのため、あからさまに弱点であることは間違いない。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点2 先進医療の「白内障手術」が2年間は支払い対象外

これも弱点1と同じようなものだが、白内障の先進医療手術のみ

「責任開始日から2年間」

は対象外となっている。

なお、このルールが出来たのは2018年12月1日からで、それ以降に加入した人に適用され、それ以前の加入者には関係がない。(2年以内の手術でも対象となる)

推測するに、きっと「2年以内の先進医療での白内障手術」の請求件数が思っていたより多かったのだろう。

基本的には高齢者がなる病気なので、ネット生保の対象者となる20代、30代にはあまり関係のない話ではあるが、これも他社では対象なので、弱点とした。




弱点3 健康祝い金はやめておいた方が良い

弱点と言うよりは、「この特則(オプション)はあまり良くないよ」という注意喚起のような話だが、健康祝い金には入らない方が良い。

健康祝い金特則は、3年間、入院、手術などをしないと「祝い金」として5万円が受け取れる。

ここでは30歳 男性の例を挙げて説明する。

この特則(オプション)に関わる費用は毎月1,140円。

毎月1140円を3年支払うと、その合計は4万1040円となる。

それで5万円を受け取れるのだから、約9000円儲かる計算。

運用として考えれば、

4万1040円支払って
9000円の利益

となるため、3年間で約22%の利益が出ていることになり、悪くはないように感じる。

しかし、この特則には大きなトラップがある。

それは

「この特則(オプション)『だけ』を解約することが出来ない」

からである。

そう約款に書いてある。

つまり一度入ったら、一生涯継続しないといけない。

やめるには医療保険そのものを解約する必要がある。

若いうちは入院することもないので3年に一回の「お小遣い」を貰えて良いかもしれない。

しかし、実際に入院や手術をする確率が上がる高齢になっても、プラスされた保険料を支払い続けないといけない。

もちろん、一生涯一度も入院しない人もいるので、そういう人にとっては「美味しい」かもしれないが、そんな人はほとんどいない。

日帰り手術くらいは、人生の中で何度か受ける人が大半で、その際に給付金を受け取ったら、それまで毎月積立てている1140円は「捨てる」ことになる。

毎回、9,000円程度儲かっても、一回でも入院や手術をすれば、どこかで4万1,040円を捨てることになる。

3年間で9,000円なので、15年間(3年間×5回)で45,000円「儲かる」計算となる。

しかし、どこかで4万1,040円を没収されれば、それもほぼチャラとなってしまう。

15年間無事故(入院、手術がない)でも、たった一回の入院、手術でそれまでの利益が吹き飛ぶのだから、あまり意味のないことが理解いただけるだろう。

なお、

「もし入院や手術をしても、その時は給付金が貰えるので、損ではない」

というようなアホなことを言う人がいるが、それらの給付金は別にこの特則(オプション)に入っていなくても受け取れる。

同じ給付金しか受け取れないなら、この特則分の保険料だけ「無駄」ということなる。

いずれにせよ、自分の健康をネタに保険会社と博打をしているようなもので、保険の本筋とはかけ離れている。

こんなものにお金を払うくらいなら、毎月1140円で本でも買った方がよっぽど身になる。

ネット生保で、分かりやすさを重視すべきだが、こんな下らないオプション(しかも解約できない。というオマケつけ)をラインナップしている点にはがっかり。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

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をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

ネット生保では、商品の分かりやすさを優先するために、特約(オプション)の数が少ない。

入院日額

5,000円~15,000円まで選択可能。

入院限度日数

60日型のみ

手術給付金

手術給付金を受取る(Ⅰ型)、受取らない(Ⅱ型)の2種類から選択可能

Ⅰ型 入院手術 日額の10倍 外来手術 日額の5倍

Ⅱ型 手術給付金なし

「30歳男性 日額5,000円 60日型 終身払」で保険料は、Ⅰ型:1,220円、Ⅱ型:850円と、同水準の保険料を実現しているのは、同じネット生保の楽天やライフネット、その他にはチューリッヒ生命、メディケア生命など数社で保険料競争ではかなり優位に立っている。




先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた際、通算2,000万円までの実費を保障。

また、先進医療を受けた場合、1回につき10万円の一時金が受け取れる。

なお、一点、2018年12月1日以降に契約した方には、下記の点に注意が必要。

責任開始日(申込日または告知日の遅い時点)からその日を含めて2年以内に白内障の治療を直接の目的とする先進医療を受けた場合、先進医療給付金、一時金の対象外となる。

詳細は弱点2参照

30歳男性で、保険料は、+120円

一時金があることから、他社より保障内容は充実している分、保険料は若干高め、それでも数十円の違い。

なお、他社では先進医療特約が10年更新になっている場合もあり、そうなると10年毎に保険料が上がっていく。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高い。

出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましい。

本商品の先進医療特約は終身型なので、その点はグット。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

三大疾病保険料払込免除特約

がん、急性心筋梗塞、脳卒中で入院したら、以後の保険料は免除される特約。

基本プランにどのようなオプションを付けるかで、この特約の保険料も変わるので、一概には言えないが、全体の保険料の約15~16%程度になる。

保険料が2000円であれば、300円前後。

3つの病気になり、保険料が免除されれことはメリットがあるが、そもそも保険料もそれほど高額でもなく、「免除にならずとも」生活の負担になるとも思えない。

「保険に更に保険をかける」ことに15%の特約保険料を負担するのは過剰のような気もする。

筆者の個人的な見解では医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「払込免除」をつける必要はないと思っているが、このあたりは個人の感覚だろう。

詳細は、医療保険の「払込免除」は必要か?をご参照頂きたい。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




長期入院時一時金給付特約

これは面白い特約で、他社ではあまり見かけたことがない。

30歳 男性で+450円。

入院日数が61日を「超えたら」 50万円の一時金を受け取れるというもの。

本商品は1回の入院あたり「最長60日」しか対象にならない。そのため、60日以上入院しても支払い対象にならないのだが、これは他社でも同じような場合が多い。

1回の入院あたり上限60日というのは、最近は標準的な基準になっている。

正直なところ、入院期間はどんどん短くなってきているので、60日を越えることは稀だが、ないわけでもない。

具体的には認知症、アルツハイマー、脳卒中などの「脳系の病気」と、事故などによる複雑骨折などは60日を越えることが多いだろう。

このようなリスクに対して、他社では「三大疾病入院無制限特約」もしくは「七大疾病入院無制限特約」などを提供している。

三大の場合は「がん」、「急性心筋梗塞」、「脳卒中」、七大はそこに「肝硬変」や「糖尿病」などが追加され、それらの病気で入院した場合は、60日という上限が撤廃され、

「無制限」

になるというもの。

だが、この特約ではアルツハイマーや認知症、複雑骨折などは「対象外」であるため、60日で打ち切られてしまう。

その点、この特約は「病気を選ばず」に60日を越えた段階で、1日あたり5000円の入院給付金の「100日分」にあたる50万円を一括支払いするため、合理的と言える。

保険料に納得できるなら付けておいた方がベター。

入院時一時金給付特約

先ほどの特約は「入院が61日を越えたら」一時金としては50万円。だったが、こちらは「入院したら5万円」というもの。

30歳男性で+650円と、なかなか高い。

毎年7,800円、10年間で7.8万円の「支払」に対して、一回の入院で5万円受け取れるとしても、10年間で「2回以上」入院しないと赤字である。

5万円を貰うために、毎月保険料を「割増」することには何の必然性がないと言える。




女性疾病入院特約

女性特有の病気やすべてのがんで入院した場合に、主契約に上乗せして、1日につき5,000円が受け取れる。

30歳女性 日額5,000円で+340円

これは他社にもよく見られるもので、保険料も他社と比較してほぼ同じ。

女性特有の病気だからと言って、余計にお金がかかるわけではないだろうから、必要ないと言えば必要ない。

しかし、筆者の経験上、女性疾病の支払いは非常に多く、30代、40代での子宮筋腫や内膜症での入院や手術で数多く支払いをしてきた。

だからと言うわけではないが、「あっても良いかも」とは思う。

心配な方はリスクの高い40歳後半くらいまでこの特約を付けておいても良いかもしれない。

健康祝金特則

入院、手術がなかった場合、3年ごとに5万円を支給。

保険料は30歳 男性で+1140円。

詳細は弱点3を参照のこと




通院支援特約(退院時給付型)(2019年9月11日新設)

病気やケガで入院した場合、退院したときに通院支援一時金として

1回につき5万円

が受け取れる。(年2回が限度)

ある種の「退院お祝い金」のような位置づけと、その後の通院の費用もまかなうためのもの。

筆者としては、必要なしと判断

30歳男性で毎月の保険料は、+600円
年間7,200円、30年間で21万6,000円となる。

30年間で21万も払い、退院時には5万円。

つまり5回(5万円×5=25万円)は「退院」しないと儲からない。

自分で貯めたお金を貰っているようなもの(しかも退院しないと貰えない)

あまり意味のない特約だろう。

改定履歴

・2018年12月1日
「先進医療特約」の改定

・2019年9月11日
「通院支援特約(退院時給付型)」の新設

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ