この保険の弱点はここだ!アクサ生命「患者申出療養サポート」

提供会社:アクサ生命
(格付け S&P A+)

商品名:患者申出療養サポート

この保険の弱点はここだ!!

かなり革新的な商品で「よく出したなぁ」という点では(挑戦に対して)星4つをつけたいのだが、現時点では「早すぎる」ということと、それに伴い「保険料の判断がつかない」ということから、純粋な商品としては星1つ。間をとって2つとした。

だが、率直に言って判断出来ないというのが本音。

本商品を理解するには、まずは患者申出療養を知る必要がある。

患者申出療養は「通常の保険適用の医療ではなく」、「先進医療でもない」治療方法を、患者の申し出によって受けることを目指した国の新制度。

このあたりは以下のコラムに詳しいので、本商品を検討する方はご一読頂きたい。

参考コラム:患者申出療養制度とは?対応商品一覧

ここからは「患者申出療養制度を理解している」という前提で話をする。

仮に患者申出療養が適用された場合、保険で出来る治療は保険で、それ以外(患者が申し出た保険適用外の治療)は自費で、ということになるのだが、この自費の部分が重い。

薬によっては何千万円もかかることがあり、個人で負担するには限界がある。

本商品は、それを「肩代わりしましょう(実費分を支払う)」というもの。

1回の治療につき1,000万円まで、通算2,000万円まで支払う。

イメージとしては先進医療特約に似ている。

そのため、保険業界においても先進医療特約と似たような扱いで、医療保険やがん保険の特約(オプション)として用意されていることが多い。

が、それでもそのメニューを持つ保険会社はごくごく一部で、アクサ、T&Dフィナンシャル、メディケア、ひまわり、FWDくらい。(2022年3月時点)

今後増えてくるとは思うが、まだまだだ。

その理由は承認件数。

患者申出療養制度がスタートして、既に6年が経過しているが、まだ10件程度しか認められていないため、実際には

ほとんどない

という感じ。

やはり日本の医療業界の壁は厚く、混合治療(保険と自費を合わせて受けること)はなかなか認められていない。

この現状は保険会社からすると「いくら払うことになるのか分からない」ということになる。

それはつまり「保険料をいくら取れば良いか判断が出来ない」ということでもある。

保険会社は、想定される保険金(支出)から、保険料(収入)を計算する。

過去の事例が10件程度では、データとしてあまりに少なくシミュレーションも出来ないだろう。

そのため、現時点で患者申出療養制度特約を販売している保険会社は「えいや」で保険料を決めている。

「考えたって分からないんだから、とにかくやってみよう」

そういうことだろう。

但し、怖い。

もし将来患者申出療養制度が広く普及し、何百万円、何千万円などいう給付金をバンバン支払うことになれば、保険会社は大赤字だからだ。

この防御策として、どこの保険会社でも、患者申出療養に関する保険料は10年更新とか5年更新になっている。

これであれば、更新のタイミングで実態に則した保険料に「調整」が出来る。

思っていたより給付金を払うな、と思えば保険料を上げ、逆に、ほとんど払わないな、となれば保険料を下げる。

本商品でも5年更新となっている。

先程、患者申出療養制度の特約は医療保険やがん保険のオプションとなっていることが多い、と説明したが、本商品は更に一歩進め、患者申出療養だけを「独立」させているという点で斬新。

先取りも先取り。

患者申出療養制度自体、まだ花も咲いていない蕾(つぼみ)のような状態なのに、その前の芽が出た状態で出荷しているような感じ。

アクサは商品の善し悪しは別にして、挑戦的な商品を出すことで有名だが、今回もやってきたな、とは思う。

では弱点。




弱点1 まだいらないし、高い

元も子もないことを言って申し訳ない。

だが、いくらなんでも早すぎる。

過去10件しか認められていないということは「ほとんどない」ということ。

筆者自身は患者申出療養制度が広がることを願ってはいるが、現実的にはそのハードルは高い。

そのために保険に入る必要は、今のところない。

ただし、医療保険とか、がん保険とかのオマケとして数十円から100円程度で付けておけるなら、

「まあ、可能性はゼロじゃないし、実際にその状況になったらラッキーだからね」

という考えも出来る。

でも、この商品。毎月400円でしょ?

しかも、男女関係なく0歳から80歳まで一律同じ。

普通、医療系の保険の保険料は歳を経るごとに高くなるはずだが(リスクが上がるため)、この商品では全員同じ。

保険会社自身が「誰からいくら取れば分からん!!」と宣言しているようなもので「えいや!!」にもほどがある。

そこまで無理して商品化しなくても良いのでは・・・・

素朴にそう思ってしまうのは筆者だけだろうか?

と言うことで、挑戦は認めるものの、必要性は低い。




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なし

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比較検討した方が良い商品

患者申出療養制度だけに対応した単独商品は本商品のみ。

以下の商品であれば、オプションとして患者申出療養制度特約を付けることが可能。

医療保険

アクサ生命 スマート・ケア ★★☆☆☆

T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい終身医療 ★★★☆☆

メディケア生命 新メディフィットA ★★★★☆

がん保険

FWD富士生命 がんベスト・ゴールド ★★★☆☆

メディケア生命 メディフィットがん保険 ★★★☆☆

SOMPOひまわり生命 がん保険 勇気のお守り ★★★★☆

編集後記

約款