保険に「払込免除特約」は必要か?

各種保険を検討する際、

「払込免除」

という特約(オプション)があることが多く、これに頭を悩まされる人がいる。

・がんと診断された時

・急性心筋梗塞で「60日以上の労働制限」を受けた場合
(保険会社によっては「手術」、「入院」だけでも免除されるものもある) 

・脳卒中で「60日以上の労働制限」を受けた場合
(保険会社によっては「手術」、「入院」だけでも免除されるものもある)

このような時に、

「以後の保険料が免除される」

というものだが、筆者も

「払込免除って必要ですか?」

と聞かれることが多い。

しかしながら、正直なところ

「どっちでも良い」

としか答えようがない。

どっちでも良い。と言うことはすなわち、

無ければないで困らない

ということであり、自分だったら「付けない」だろう。

やや遠回しに

要らない

と言っているようなものだが、その理由は

月々数千円が「免除されても」特にインパクトがない

からである。

払込免除の対象となるのは、医療保険であればだいたい月2000円~5000円、収入保障保険で月に5,000円前後くらいだろうか。

もちろん、これらの保険料を、がんや脳卒中などの大きな病気を契機として、

払わなくて良い

と言われれば、それはそれで嬉しい。

しかし、大喜びするほどの金額でもない。




そして、この特約(オプション)を付けるとお金がかかる。

「特約保険料」というもので、全体の保険料の5~15%程度の会社が多い。(保険の種類によって異なる)

保険料が3000円だとすれば、払込免除の特約料は5%で150円、15%で450円程度。

つまり、いざという時に払込免除を受けるためには、3000円の保険料とは「別に」150円~450円程度を支払わないといけない。

塵も積もれば山となる、ではないが、長い目で見れば結構な金額になる。

また、全員ががんや脳卒中、心筋梗塞などになるわけでもないので、免除にならなければ丸々損ということになる。

免除になった  → 感情的には「嬉しい」が、所詮、月々数千円。大したインパクトはない

免除にならない → ただの払い損

「免除」はしょせん保険料を払わなくて済むだけで、何か大きな金額が給付されるわけではないので、

保険は本当に経済的に困った時のため

と考えるのであれば、払込免除自体、あってもなくてもどちらでも良い「脇役」ということになる。

むしろ、毎月数千円の保険料すら負担することが厳しい。という状況なら、それは

・がんで闘病し、入退院を繰り返している

・脳卒中の後遺障害で麻痺残り日常生活がままならない

などの、

働けない状態

であろう。

これを専門用語で「就業不能状態」と言う。

収入がないので、家のローンや、子供の教育費、それと生活費など、全てが困窮する。

障害者年金の対象になれば良いが、それも対象外となれば、生活保護の申請などを検討しないといけないだろう。

こうなると「月々数千円の保険料がうんぬん」というような小さな話ではない。

逆にたかだ数千円が免除されたところで焼け石に水だ。

このようなリスクに対応するには、別途、それ専用の

就業不能保険
(働けない時に毎月給付金を受取れる保険。就労不能保険と言う会社もある)

が必要になるので、これは払込免除などとは分けて考えた方が良いだろう。

あってもなくてもどちらでも良い。という点では筆者としては必要ないのでは?と思っている。

しかし、払込免除は好きな人は好きだ。心配性なのだろう。

その場合でも、しょせんは月に数百円の話なので、特段、強く反対する理由もない。

付けたいならは、付けておけば良い。