この保険の弱点はここだ!マニュライフ生命「こだわり医療保険 with PRIDE」

提供会社:マニュライフ生命

商品名:こだわり医療 with PRIDE

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

マニュライフ生命はカナダ資本の保険会社。

元々は法人向けの節税商品に強みがあるが、最近は個人向け商品にも力を入れている。

とは言うものの、この医療保険はそれほど良いものではない。

色々と切り口を変えて、他社との差別化を図っているのだろうが、印象としては

「ゴチャゴチャして分かりにくい」

という感じ。

筆者が感じる弱点は以下の2つ

弱点1 保険料が高い!!

マニュライフの医療保険は医療保険にしては珍しく「非喫煙者割引制度」がある。

これはタバコを吸わない人向けの割引制度であるが、この割引を使って「他社と同程度」

割引を使えない場合は「もっと高くなる」ので、他社と比較してしまうと勝ち目はない。

基本的には「タバコを吸わない人向け」の医療保険だと思って、差し支えないだろう。



弱点2 他社との差別化が弱い・・・

そもそも保険会社として知名度がなく、保険料も「非喫煙割引を使って、他社なみ」なのだから、「他社にはない特約(オプション)」で勝負するしかない。

その点、挑戦的な特約も用意されている。

が、いかんせん「弱い」

ここでは以下の3つを取り上げる。

継続年金付三大疾病保障特約

がんと診断された、もしくは急性心筋梗塞、脳卒中で「手術」をするか、20日以上の入院をした際に一時金を受け取れる。

これは他社でも良く見かける特約だが、マニュライフの場合、その後に年金(一時金の25%を4年間)も受け取れる。

例えば一時金が100万円であれば、その25%(25万円)を4年間(25万円×4回)受取れる。

保険料は30歳男性で、+2,790円(ノンスモーカー割引の場合+2,269円)

保険料は他社より少し高めという感じだが、合計として200万円(一時金100万円+年金100万円)受取れるので良いようにも思ってしまう。

しかし、問題は1回しか受取れないこと。

他社では一時金を何度でも受け取れる。

がんにせよ、脳卒中にせよ、初回よりは再発した時の方が深刻。

マニュライフのこの特約は初回だけは手厚いが、2回目、3回目には何の保障もないため、少々片手落ちのように感じる。




メンタル疾患延長特約

メンタル疾患とは、統合失調症、統合失調症型障害および妄想障害、ストレス関連障害、気分(感情)障害、身体表現性障害・神経症性障害、摂食障害をさし、この病気で入院した場合の入院日数の上限が365日まで延長される。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」という条件で、+120円の特約保険料。

同じような特約はチューリッヒ生命の医療保険にもあるが、この2社以外ではあまり見かけない。

しかし、メンタル疾患で「入院するまで」となると相当症状が重い。

実際に長期の入院を余儀なくされ苦しんでおられる方もいらっしゃるが、全体としてはレアケース。

つまり入院する事例が少ないので、120円程度の保険料で提供出来ているのだろう。

120円くらいなら付けておいても良いかなぁ・・・・

という感じもするし、

いらないなぁ・・・・

という感じもする。

何とも判断が難しい特約である。

なお、チューリッヒの同様の特約(ストレス性疾病保障付就業不能保障特約と言う)では、入院ではなく、これらの病気が原因で「働けない」場合もフォローしている。

在宅治療特約

今後増えるであろう「在宅医療」にフォーカスした特約。

他社の医療保険では、いまだ「入院保障」に重点が置かれており、在宅治療に注目した特約は、マニュライフの他、SBI生命の終身医療保険「も。」、フコクしんらい生命の「医療自在FS」、明治安田生命の「メディカルスタイルF」など、いまだ少数。

筆者としては意欲的な取り組みと感じる。

が、内容が弱い。

月に1度以上在宅治療を受けた場合、その月に3万円を受け取れる内容で、無いよりはマシかもしれないが「3万円か・・・・」というのが正直なところ。

保険料は「30歳男性 終身払い」で+140円と安いが・・・

「お値段なり」の小型保障である。

在宅医療の状態というのは、寝たきり老人や、頚椎損傷などで全身麻痺など、「相当重い症状」と考えられる。

そんな時に月3万円ではどうにもならないだろう。

以上、本商品における特徴的な3つの特約を見てきたが、目新しさもあるし、今後の課題(特に在宅医療)に取り組んでいるものの、いかんせん保障内容が小粒であることが残念。

これらの特約だけを見て「この医療保険が良い」とはなかなか言えないだろう。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

入院日額

5,000円~20,000円から選択可能。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」の場合で、「非喫煙者割引適用」で1,555円。

これで他社なみ。

なお、非喫煙割引が適用されない場合、1,860円と割高になるため、実際には「タバコを吸わない人」を主なターゲットとしているのだろう。

詳しくは「手術給付金」の項目で解説するが、本商品は外来手術(日帰り手術)の手術給付金が「多く受取れる」とか、集中治療室に入った場合に「日額の20倍が受取れる」など、

ほんのちょっとだけ他社より支払い条件が良い(ほんの些細な差だが)

そのため、全体的に保険料が割高なのだと推測される。

入院限度日数

30日、60日、120日から選択可能。

手術給付金

手術給付金は、それぞれ下記のとおり

入院中の手術 日額の20倍
(日額5,000円の場合、10万円)

外来手術 日額の10倍
(日額5,000円の場合、5万円)

放射線治療、骨髄移植術、骨髄幹細胞の採取術(骨髄ドナー)、集中治療室での治療 日額の20倍
(日額5,000円の場合、10万円)

他社では、外来手術は日額の5倍というところが多い。これに対し本商品は10倍。

また集中治療室で治療を受けた場合にも日額の20倍が受取れる。他社ではあまり見かけない。

「ほんのちょっと他社より支払い条件が良い」ので、保険料が割高に設定されているのではないか。

非喫煙者保険料率(ノンスモーカー料率制度)

タバコを吸わない方(過去1年以内に喫煙していない)は、ノンスモーカー料率が適用され、保険料が割安となる。




弱点1にて解説したとおり、ノンスモーカー料率が適用されて他社なみ、というところ。

七大生活習慣病入院特約

がん(上皮内新生物を含む)、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患の7つの病気で入院したとき、1日につき5,000円を主契約に上乗せして受け取れる。

入院日額 5,000円でも、この特約を付けておけば、先ほど挙げた7つの病気で入院した場合、日額が1万円になる。

保険料は「30歳男性 入院日額:5,000円 60日型 終身払」で、非喫煙者の場合+440円(タバコを吸う場合+685円)

他社に比べても、こんなものかな。という感じ。

昨今、がんや心疾患(心臓)では、それほど長期に入院することはない。この特約は「入院していないと受取れない」ため、短期の入院であればあまり意味がないが、脳系や肝疾患の病気などでは入院が長くなる傾向があり、その時に+5,000円の上乗せは助かるだろう。

筆者としては付けておいても良いのでは?と思う。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




七大生活習慣病無制限特約

がん(上皮内新生物を含む)、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患の7つの病気で入院したとき、入院限度日数が無制限になる。

「30歳男性 入院日額:5,000円 60日型 終身払」の場合、+250円(タバコを吸う場合+320円)

他社では「がん、心臓、脳」の三大疾病の時だけ「無制限」になる特約が多いが、マニュライフ生命の場合、病気の範囲が広いので特約保険料はやや高め。

しかし、先ほどの七大生活習慣病入院特約と同様、脳や肝臓の病気は入院が長くなる傾向があるので、付けておいた方が良い特約だろう。

継続年金付三大疾病保障特約

マニュライフの三大疾病保障は、一時金と年金が受け取れる。

三大疾病一時金は、ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中が対象で、

ガン(悪性新生物)「診断(ガンです。と言われただけで)」

急性心筋梗塞と脳卒中 「手術」 or 「20日以上の入院」

をした時に支払い対象となる。

その後、1年経過ごとに三大疾病継続年金が一時金の25%づつが、4年間続く。

つまり、一時金100万円の場合、初回に一時金100万円、1年ごとに25万円の計4回、合計200万円が受け取れる計算。

上皮内新生物と診断された場合は、一時金は50%となる。

「30歳男性 入院日額:5,000円 60日型 終身払」で、一時金100万円を選択すると、保険料は

非喫煙者の場合+2,320円(タバコを吸う場合+2,918円)

となる。

一時金に加え、年金もあるため他社に比べ高め。

また、この一時金と年金は1回しか受け取れない。

このあたりの詳細は弱点2を参照




三大疾病保険料払込免除特約

以下の条件に当てはまった場合、以後の保険料が免除される。

がん(悪性新生物)「診断(がんです。と言われただけで)」

急性心筋梗塞と脳卒中 「手術」 or 「20日以上の入院」

他社に比べて、可もなく不可もなく。と言うところ。

「30歳男性 入院日額:5,000円 60日型 終身払」で、特約保険料は、非喫煙者の場合+200円(タバコを吸う場合+415円)

特約の保険料もほぼ他社なみ。

筆者の個人的な見解では医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「払込免除」をつける必要はないと思っているが、このあたりは個人の感覚だろう。

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。

女性疾病入院特約

女性特有の病気で入院した場合に、主契約に上乗せして、1日につき5,000円が受け取れる。

30歳 女性で+265円(タバコを吸っても吸わなくても同じ保険料)

他社に比べ安いのだが、他社では「女性特有の病気+がん全種類」を上乗せ対象にしている場合が多い。

一方、マニュライフは「女性特有の病気だけ」を対象にしている。

がんに関しては、別途、三大疾病関連の特約を検討して欲しい。ということだろう。

本特約、必要性の意味で言えば、女性特有の病気だからと言って、余計にお金がかかるわけではないため、必要性は薄い。

しかし、筆者の経験上、女性疾病の支払いは非常に数が多く、30代、40代での子宮筋腫や内膜症での入院や手術などは良く耳にする。

前述の通り、本特約は「女性特有の病気」だけに支払い対象を絞っているので、保険料が安い。

これくらいなら付けておいても良いかな?とも思う。




先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた際、通算2,000万円までの実費を保障。

さらに、療養1回につき見舞金5万円が受け取れる。

30歳男性で、保険料は、75円(タバコを吸っても吸わなくても同じ保険料)

他社と比べ、同程度。

しかし、この特約は「10年更新」であることがデメリット。

先進医療は、今はそれほど使う人がいないが、今後は支払いが増えることが予想されている。

そうなると現在の100円程度の保険料では成り立たない可能性が高い。

10年更新であれば、必然的に将来、保険料は上がるだろう。保険会社としても、それを見越してわざわざ「更新型」にしているのである。

一方、他社では「終身型」で、保険料がかわらないところも多い。

であれば、わざわざ「保険料が上がる」可能性が高い10年更新型を選ばなくても良いのではないか。

その意味ではこの商品の先進医療特約にはあまり魅力を感じない。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

メンタル疾患延長特約

メンタル疾患による入院の場合、1入院あたりの上限が365日まで延長される。

メンタル疾患とは、統合失調症、統合失調症型障害および妄想障害、ストレス関連障害、気分(感情)障害、身体表現性障害・神経症性障害、摂食障害をさす。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」で、+120円(タバコを吸っても吸わなくても同じ保険料)

詳細については、弱点2を参照




在宅治療特約

月に1度以上在宅医療を受けた場合、3万円を受取れる。

つまり在宅医療の状態が続けば、毎月3万円ということになる。

保険料は「入院日額 5,000円 30歳 男性 60日型 終身払」の例で、+150円(タバコを吸っても吸わなくても同じ保険料)

詳細については、弱点2を参照

入院見舞給付特約

1回の入院につき、日額の5倍が受け取れる。

入院日額が5,000円であれば、25,000円ということ。

保険料は「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」の場合、+375円(+425円)。

支払い総額は、毎年4,500円、10年で4.5万円。

これらの「支払」に対して、一回の入院で2.5万円受け取れるのであれば、10年間で「2回以上」入院しないと赤字ということになる。

まあ、必要はないだろう。




通院特約

退院後の通院(あくまで、入院した原因の病気に関係する通院)に対して、日額の6割が払われる。

入院日額が5,000円であれば、3,000円ということになる。

保険料は「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」の場合、非喫煙割引適用の場合+219円(おタバコを吸う場合+336円)。

こちらも特に必要ないのではないか?

1回あたり3,000円程度を受け取っても、それほどの足しにはならない。

毎月219円を余計に支払えば、年間2,628円。10年間で約2.6万円となる。

対して、通院 1回 3,000円となると10年間で9回以上の通院が必要になる。

そんなに通院するかね?という気もするし、そもそも数万円の話。

重要度は低いだろう。

生存給付特約

5年ごとに給付金(お祝い金のようなもの)が受け取れる。

受取れる金額は、「最大」日額の10倍。

入院日額5,000円であれば、10倍の5万円が戻ってくる。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」にこの特約を付加すると、非喫煙割引の場合+785円(おタバコを吸う場合+725円)となる。

結論から言うが、この特約は入らなくて良い。

あまりにも仕組みが複雑で、よく分からない。

先ほどの例で言えば、毎月785円支払うということは5年で47,100円を支払う計算。

それで5万円受け取れるのだがら、約3,000円得している。

しかし、手術や入院をして給付を受けると、その分は5万円から引かれてしまう。

ただ、「最低でも」2.5万円を受け取れる。という仕組みになっている。

整理するとこのようになる。

パターン1:5年間無事故(入院、手術なし)

4.7万円支払って 5万円受け取れる 3,000円儲かる

パターン2:4日間、入院して2万円の給付を受けた

4.7万円支払って 3万円(5万円-2万円)受取れる 1.7万円の損

パターン3:20日入院し、手術を行い30万円の給付を受けた

4.7万円支払って 2.5万円(最低保障)受取れる 2.2万円の損

つまり、入院や手術をすれば損ということだし、無事故であっても3,000円しか儲からない。

自分の健康をタネに保険会社とギャンブルをやっているようなものだが、儲けが少ないわりに入院した時の損が大きい。

こんな不利な勝負はしなくて良いのでは?と思う。




終身保険特約

医療保険のオプションとして死亡保障が用意できる特約。

「30歳 男性 終身払」で100万円の保障が+1,400円(1,703円)

これもいらない。

「セットにするとお得かも?」

と思うかもしれないが、あくまで、「医療保険と一緒に終身保険が契約できる。」というだけで、終身保険の条件としては他社と比較して良くも悪くもない。

そもそも、医療保険にこの終身保険を「特約(オプション)」として付けてしまうと、将来医療保険を見直す時に、この終身保険も一緒に解約しなくてはいけない。

一般的に終身保険は「一度入ったら解約してはいけない(損をするため)」ので、だったらわざわざ医療保険とセットにして身動きがとりづらくする必要もなかろう。

終身保険に入るなら、それはそれで比較検討するべきで、安易に契約してはいけない。

 

参考コラム:
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をご覧いただきたい。

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