この保険の弱点はここだ!三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」

提供会社:三井住友海上あいおい生命

商品名:新医療保険Aプレミア

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この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

弱点1 初期入院給付型の商品である

まず、この「新医療保険Aプレミア(以下、Aプレミア)」は

「初期入院給付型」

と言われるタイプのもの。

他社で販売されている医療保険の多くは「日額タイプ」と言うもので、入院したら1日いくら(例、5,000円など)と分かりやすい。

それに対して初期入院給付型は、まず入院すると「5日分」が受取れる。

例えば、入院日額5,000円のプランで、1泊2日の入院をした場合、普通の医療保険では「2日分」しか受取れない。

2日分で1万円(5,000円×2日)ということになる。

しかし、「初期入院給付型」であれば前述の通り5日分で2.5万円となる。

そして、入院が5日を超える場合には、6日目から5,000円が加算されていくので、長期入院になった場合は通常の医療保険と変わらない。

つまり「短期入院」の場合にメリットがあるのだが、このタイプの保険は保険料が少々割高に設定されている。

保険会社からすれば、1日でも入院したら「5日分」を支払うのだから、その分リスクを多く見積もる。

それが保険料に反映されていて、事実このプレミアムAも

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」

という条件で、毎月の保険料は1,905円と、「ほぼ同じような内容の日額タイプ」に比べ、300円から400円程度高い。

この条件であれば、他社では1,500円くらいで済む。

「数百円で絶対に5日分貰えるならお得」

と考えるか、

「2.5万円なんて別に大した金額ではない」

と考えるかは人それぞれだろう。

ちなみに筆者は後者で、「初期入院給付型」には否定的。

短期入院ということは、その分大した病気ではない。ということで、お金もそれほどかからない。

だったら1万円でも良いし、それが2.5万円になったところで別段インパクトはない。

実際に受取れば「ラッキー!!」とは思うかもしれないが、その分、毎月割高な保険料を支払っているので、

「自分で払った分が戻ってくる」

程度のことだ。

毎月300円高いということは、年間3,600円。10年で3万6千円。

10年間で2回くらい「短期入院」をしないと元が取れない計算。

結論としては「必要ない」と思う。

つまりAプレミアは、まず「割高の初期入院給付型で良いのか?」という検討が必要になる。

詳しくは後述するが、各特約も他社に比べてそれほど優れているわけでもないので、初期入院給付に魅力を感じているのであれば話は別だが、そうでないなら本商品にこだわる理由はないだろう。

他社の安い保険料の日額タイプで方が良いのではないか?

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点2 女性サポート給付金付ガン診断給付特約にはメリットがない!!

2018年4月からスタートした「女性サポート給付金付ガン診断給付特約(以下、女性サポート)」

異様に長い名前の特約だが、一言で言えば「不妊治療」+「ガン」のための保障である。

少々前置きが長くなるが、この背景を解説する。

ご存知今の日本は少子高齢化が進んでいて、国の政策としても「出産」を奨励しなくてはいけない。

しかし、どうしても子供が出来ない。という夫婦がいる。

いわゆる「不妊」である。

この場合、体外受精などの治療を受けるが、その費用は1回50万円前後と高額な上、必ず成功するわけでもない。

多くの場合、この50万円を数回支払うのだが、相当な出費になるため、自治体が「助成金」を出している。

住んでいる地域によっても異なるが、だいたい初回は30万円、二回目以降は15万円というところが多い。

先ほど「不妊治療は1回50万円くらいかかる」と話したが、30万円の助成金があれば、初回は20万円で受けられることになる計算だが、それでも結構な金額である。

そのため、

「民間の保険会社でも不妊治療をサポート出来ないか?」

という打診があった。

これは金融庁を通して、各保険会社に出されたものだが、各保険会社も「お上」の指示で渋々開発を始めたものの、なかなか商品化しない。

ようやく日本生命が日本初の不妊治療保険「シュシュ」を2017年10月に販売したのだが、その内容は極めて中途半端なもので、高い保険料を取るわりに給付が少なく、大抵の場合

「払い損」

になるようなものだった。

このAプレミアの女性サポートも、ほぼ日本生命と同じような内容。




その保障内容のモデルケースを見てみよう。

30歳女性で保険期間20年間(50歳まで)の場合、特約の保険料は5,176円/月。

20年間で支払う総額は124万円となる。

この特約では、この「支払い総額」が重要になるので、この「124万円」を覚えていて欲しい。

次に、給付金だが以下のようになっている。

・不妊治療(特定不妊治療給付金と言う)

1~6回目 2.5万円/回
7~12回目 5万円/回

・出産(出産給付金)

1人目 5万円
2人目 15万円
3人目 25万円
4人目 35万円
5人目以降 50万円

・ガンの保障(ガン診断給付金、女性特定ガン初回診断給付金)

ガン(上皮内ガンを含む)と診断された時 50万円
それが女性特有のガン(子宮がん、乳がんなど)の場合、初回のみ100万円

・満了時(満了時給付金 20年経過後 50歳時)

100万円の満期金(但し、それまでに給付(不妊、出産に関するもの)を受けた場合、その金額は引かれる)

・死亡時

解約返戻金相当を返金(時期にもよるが、支払い総額の5~8割程度と推定される)

不妊治療、出産、ガンの保障を網羅し、最後に「お小遣い」まで付く。

しかし、冷静に考えると124万円支払って、100万円戻ってくるのだから、24万円損していることになる。

「えっ、でも20年間で24万円でしょ?そうなると、年間2.4万円、毎月2,000円でこの保険に入れることになるじゃない?」

そう思えば、なんだか得な気もするが、それは大間違い。




満期金は「不妊、出産に関する給付金」が引かれる。

例えば、以下のような給付金を受取った場合、

不妊治療4回 10万円(2.5万円×4=10万円) 

出産2人 20万円(1人目 5万円、2人目 15万円)

合計 30万円

この30万円は100万円から引かれて、満期金は70万円ということになる。
(実際はもっと細かい計算式があるため満期金は数万円ほど増えるが、ここでは割愛する。)

つまり、不妊や出産の給付金は「自分で積み立てたお金」を返してもらっているだけ。

そういう意味では、純粋な保険料として損している24万円は、ガンの保障に関するものということになる。

そして、先ほどのガンの保障、

ガン(上皮内ガンを含む)と診断された時 50万円
それが女性特有のガン(子宮がん、乳がんなど)の場合、初回のみ100万円

この内容で、毎月2,000円(20年間で24万円)は「ムチャクチャ高い」

感覚的には、この内容なら毎月500円程度だし、しかも「20年で終ってしまう」ため、それ以降のガン保障のことは別途考えないといけない。

では逆にこの保険に入っていて「良かった」と思うケースはどんな場合だろう?

主に3つある。

1 不妊治療、出産を多く経験

例えば、

不妊治療を6回(2.5万円×6=15万円)

出産を5人(1人目 5万 + 2人目 15万 + 3人目 25万円 + 4人目 35万 + 5人目 50万=130万円)

すれば、合計145万円を受取ることになり、支払い総額の124万円を超える。

逆に不妊治療の給付金は少ないので、12回受けたとしても、2.5万円×6回=15万円、5万円(7回目以降は5万円)×6回=30万円で合計は45万円にしかならない。

これで4人産んでも、4人までの合計は80万円なので、合わせて125万円で、ほぼトントン。

つまりは、5人目を産まないと得することはない。

2 複数回ガンになる。

1回50万円の給付金(女性特有のガンは初回のみ100万円)なので、不幸なことに2,3回ガンに罹患した場合、124万円を超える。

3 1と2の複合

不妊治療、出産、ガンが重複して発生した場合に、組み合わせ次第で124万円を超える。




どうだろうか?

女性サポートと大々的に言っている以上、1の不妊&出産を目的に加入を検討する方が多いだろうが、

「5人産まないとメリット」

がないというのが本当のところで、実際にはそういう方もいらっしゃるだろうが、数は多くないだろう。

実際のことろ「ガンにならないと」この保険にメリットはないし、そして、ガンが心配なのであれば、20年間の期間限定の本商品ではなく、保障が一生涯続く別のがん保険や、医療保険の特約としてのガン一時金などを検討するべき。

余談だが、実は筆者自身も不妊治療で相当苦労した。

何度も失敗し、200万円近いお金を使ってようやく子供を授かったが、結果、子供が生まれてきたから良かったものの、最後まで「出来ない」可能性もある。

600万円を使って治療したが何度も流産してしまい、心身共に疲れきって「諦めた」という方も知っている。

だからこそ、不妊治療には一言あるし、少子高齢化に悩む日本では、この分野のサポートをもっと充実させないといけないと思っている。

その点、この保険は中途半端すぎる。不妊治療に2.5万円を給付して何の意味があるのか?

金融庁の思いつきに付き合わされる保険会社も可哀想だとは思うが、保険会社だって人口が減れば困るだろう。

もっと本気で商品開発をしていただきたい。そう切に願い、

「女性サポートにはメリットがない」

と言い切らせて頂く。

弱点3 180日ルール(退院後180日以内の入院は同一の入院として扱う)

これ、ちょっと小難しい話なので、実例を挙げて説明したい。

肺炎で40日入院、その3か月後に今度は胃潰瘍で30日入院。

こんなケース。

他社の医療保険であれば、この2つはそれぞれ「違う入院」として扱うが、本商品には

退院後180日以内の入院は同一の入院として扱う

という特殊ルールがある。

なお、これは病気で入院して、再び病気で入院した場合、つまり「病気+病気」の時に適用されるもので、このどちらかが怪我によるもの「病気+怪我」であれば、別カウントとなる。

つまり先の例で言えば、病気(肺炎40日)+病気(胃潰瘍30日)の入院なので、まとめて70日の入院という扱いを受ける。

ここで問題になるのが、支払限度日数。

医療保険には1回の入院での、支払いの上限が決まっていて、本商品の場合、30日、60日、120日から選択する。

ここでは60日にしていたとしよう。

支払限度日数が60日であれば、他社の医療保険では、

肺炎 40日  → 60日以内なので全額給付
胃潰瘍 30日 → 60日以内なので全額給付

となる。

しかし、本商品では、先に述べた通り「同一の入院」となってしまうので、70日となり、60日を超えてしまう。

そのため、

肺炎 40日  → 60日以内なので全額給付
胃潰瘍 30日 → 既に60日中、40日を消費しているので、20日分だけ給付

となって、オーバーした10日分は対象外となる。

実際には、あまりこれに該当することはないだろうが、高齢になって入退院を繰り返すようになると、もしかして当てはまってしまうこともあるかもしれない。

いぜれにせよ、他社では払うのに、本商品では払わない。という点においては弱点(デメリット)と言える。

注:通常の医療保険でも「同じ病気(例えば、肺炎のあと再び肺炎など)」での180日以内の再入院、などでは前回の入院から「継続」したものとして見なす。
上記は「違う病気なのに」同一の入院期間に含まれてしまうため、弱点としている。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

入院日額

3,000円~20,000円から選択可能。

日帰り入院から入院5日目まで一律5日分が受け取れる。(詳細は弱点1参照)

短期入院の保障が充実している分、他社より保険料は高め。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」で、1,905円
※手術Ⅱ型については下記に記載

入院限度日数

30日、60日、120日から選択可能。

手術給付金

この保険は手術給付金の選択肢は二つ。

Ⅰ型
入院手術 日額の10倍(日額5,000円の場合、5万円)
外来手術 日額の5倍(同2.5万円)

Ⅱ型
入院手術 日額の20倍(日額5,000円の場合、10万円)
外来手術 日額の5倍(同2.5万円)

Ⅱ型がおおむね他社と同等という感じ。

なお、Ⅰ型、Ⅱ型共通で、以下の保障も含まれる。

放射線治療 日額の10倍(日額5,000円の場合、5万円)
集中治療室に入った場合 日額の20倍(日額5,000円の場合、10万円)  

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 終身払」の場合、それぞれの保険料は、

Ⅰ型 1,585円
Ⅱ型 1,905円

となっている。前述の通り、他社に比べ若干割高。(300円程度)




初期入院10日給付特則

基本プランでは、入院5日目まで一律5日分支給されるが、それを入院10日目まで一律10日分にするオプション。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」で、+75円

筆者はそもそも「入院初期給付型」に懐疑的だが(詳細は弱点1参照)、もし

「短期入院でもまとまったお金が貰える」

ことに魅力を感じるなら、このオプションを付ければ、それが更に増える。

75円と保険料も安いので、効果を最大限にするために付けておいても良いかもしれない。

八大疾病入院無制限給付特則

通常、一回の入院日数には「上限」がある。Aプレミアでも「30日」、「60日」、「120日」から選択するが、たいていは60日を選ぶ方が多い。

しかし、そのような場合、60日を超えてしまうと日額の給付金が受取れない。

本特約は以下の8つの病気で入院した時に、その上限をなくすためのオプション。

・ガン(上皮内ガンを含む)
・心疾患
・脳血管疾患、高血圧性疾患
・大動脈瘤等
・糖尿病
・肝疾患
・腎疾患
・膵疾患

支払い限度が「無制限」になる。

保険料は「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」で、+80円

入院が長期になればなるほど、仕事への影響も出てくるので医療保険の給付金はありがたい。

特に脳の病気は入院、リハビリが長くなる傾向もあり、その意味ではあると安心の特約だと言える。

この特約保険料も「30歳 男性 終身払」で+80円と安い。

内容も良いし、保険料も安いので是非付けておいた方が無難。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた際、通算2,000万円までの実費を保障。

さらに、交通費、宿泊費も受け取れる。

他社ではあくまで「治療費のみ」というところが多く、交通費、宿泊費も対象になるのはグット。

そのうえ保険料は他社と同等レベル。

なお、他社では先進医療特約が10年更新になっている場合もあり、そうなると10年毎に保険料が上がってしまう。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高く、出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましい。

本商品の先進医療特約は終身型なので、その点でも評価できる。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

通院給付特約

退院後の通院に対して、日額×通院日数分の給付金が受け取れる。

ここで重要なのは「通院全て」ではなく、あくまで「入院をした後の通院」であること。

風邪や、捻挫などで通院しても支払い対象にはならないので要注意。

日額が5,000円で、通院3日した場合
5,000円×3日=15,000円が受取れることになる。

保険料は「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」の場合、+480円。

「通院」の保障は、あると何となく安心だが、保険料が高いのがネック。

毎月480円だと年間4,800円。10年間で4万8,000円となるが、つまりは10年間で

「10回以上通院(しかも入院した病気であることが条件)」

しないと元が取れない計算となる。

通院1回ごとに5,000円貰っても大した足しにはならないので、あってもなくてもどっちでも良いし、筆者なら付けない。




ガン診断給付特約

がん診断給付金は、

がん(悪性新生物・上皮内ガン)・・・「診断(がんです。と言われただけで)」

をした時に受取れる。

この支払条件はおおよそ他社なみと言える。

これらの一時金を「1年に1回」を限度に何度でも受け取れる。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」で、一時金50万円の場合、+591円

これは他社より「少し安い」水準。

細かい話になるが、このガン診断給付特約を付けると、この部分だけは他社より安いので、全体の保険料として見れば、前述の基本プランの「割高(詳細は弱点1参照)」を解消出来る可能性がある。

年齢や性別によっても異なるので何とも言えないが、「ガン診断」を付けるなら、総合的な保険料で対抗できる可能性はある。

ガン治療通院給付特約

がんで所定の通院をした場合、がん通院給付金が受け取れる。

がん通院給付金の金額は、1日の日額と同額(入院日額5,000円なら、通院1回5,000円)

この特約を付加するには「重度三疾病一時金(後述)」または「がん診断一時金」を同時にセットする必要がある。

「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払」で、このがん通院特約をつけると+400円。

通院1回ごとに5,000円貰っても大した足しにはならないので、「どっちでも良い」特約と言える。

保険料の観点からも、毎月400円だと年間4,800円。10年間で4万8,000円となるが、抗がん剤治療などは、月に6~8万円程度かかり、1日につき5,000円では保障として全く足りていない。

この分野が心配なら「ガン治療通院給付特約」ではなく「がん診断一時金」や「抗がん剤治療給付(後述)」を検討したほうが良いだろう。

保険料のわりに薄味な特約だと感じる。




抗ガン剤治療給付特約

ガン(上皮内ガンを含む)の治療を目的とした抗ガン剤治療を受けた月ごとに、10万円を受取れる。

この特約の保険料は30歳 男性で+530円

これは他社より、少し安く感じる。

実際のところ、抗がん剤治療は肉体的にもきつい上、経済的にも厳しい。

月の半分はこの治療と、その後の回復に充てねばならず、普通には働けない。そのため収入が減ってしまうケースが多いのである。

その中で、10万円を受取れるのは嬉しい。

保険料530円だから、年間6,360円。

人生を85歳までと仮定すると、30歳から55年間支払うので、総支払は約35万円。

治療一回あたり10万円だから「4回受ければ(10万×4=40万円)」元が取れる計算。

この「回数」については、抗がん剤治療の現実を理解する必要がある。

筆者も生命保険業界が長く、多くのお客様をガンで亡くしてきたが、その経験から言えば抗がん剤治療は大別すると以下の2つに分けられる。

1 外科的手術でガンを除去したが「念のため」抗がん剤もやっておく

2 外科的手術が出来ないほど進行し、抗がん剤治療「しか」できない

1の場合、1度か2度で済むが、後者になると「毎月」、「亡くなるまでやる」という状態で、誠に辛い。

そういう意味では、後者になってしまった場合、余裕で4回を超えるだろうし、このような時こそ前述のように「収入減」が問題になるだろうから、毎回10万円はありがたい。

保険料も手ごろなので、付けておいても良いと思う。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
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三大疾病入院一時給付特約

三大疾病一時金は、ガン(上皮内ガンも含む)、心疾患、脳血管疾患で入院さらたとき、一時金が受け取れる。

他社の場合でも「ガン」は同じ扱いだが、心臓、脳に関しては以下のようになっている。

他社   急性心筋梗塞+脳卒中

Aプレミア 心疾患+脳血管疾患

少々分かりにくいが、他社の方が範囲が狭い(病気が限定的)で、Aプレミアの方が範囲が広い(心臓、脳の病気のほとんどを網羅)

その分、保険料は高めになっている。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」で一時金50万円の場合、+947円

他社より100円程度高い印象。

実際のところ、急性心筋梗塞と脳卒中で、一般的なリスクはほぼカバー出来るが、「マニアックな病気」もないことはない。

その分ではAプレミアの方が安心と言えるが、これが決定打となって「この商品が良い!!」という程ではない。

新保険料払込免除特約

以下の条件に当てはまった場合、以後の保険料が免除される。

・がん(悪性新生物):診断

・心疾患:入院

・脳血管疾患:入院

他社に比べて、可もなく不可もなく。と言うところ。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」で、+370円

特約の保険料もほぼ他社なみ。

筆者の個人的な見解では医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「払込免除」をつける必要はないと思っているが、このあたりは個人の感覚だろう。

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。




終身介護保障特約

「要介護2以上」になった場合、

・介護傷害年金(毎年決まった金額)
・介護傷害一時金(一度に受取れる)

が受け取れる特約。

年金は、5年確定、終身年金から選択。

一時金は、

・なし
・1倍型(年金と同額)
・2倍型(年金の2倍)
・4倍型(年金の4倍)

の4種類から選択可能。

また、「認知症で介護状態になったときに一時金が貰える」というオプションも別途用意されている。

まだ若い方には「介護」と言ってもピンと来ないだろうが、実際にそうなってしまうと大変で、各種のデータを見ると、

毎月の介護費用の平均コスト 約8万円(介護保険を利用した上での自己負担)

介護の平均期間 5年(59ヶ月)

というデータもある。

毎月8万円。年間約100万円。それが5年間。合計では500万円ということになり、これを自分の老後の貯金の中で賄うか、もしお金がなければ子供たちに面倒見てもらうしかない。

例えば、この「平均」をカバーするには、

・5年確定年金
・年金額100万(一時金 1倍型 100万円)

に加入する必要があるが、その特約保険料は、毎月3,400円となっている。

医療保険の特約としては安くはないが、要介護のリスクは75歳以上約33%となっており、つまりは高齢の3人に1人は、要支援、要介護状態になっていることになる。

リスクは高い。

とはいっても、毎月3,400円を30歳から、実際に介護のリスクが出てくる75歳まで「45年間」支払うことを考えると、その総額は184万円。

1/3の確率で介護にはなるが、なるかどうか分からないものに184万円は随分と高い買い物でもある。

「老後に向けた資産形成は自分でしっかりやる」

そう決めているなら、この特約にお金を使うこともないだろう。

また、医療保険に下手にセットにしてしまうと、医療保険を解約した時に、この介護の保障も一緒に解約しないといけない。

その点からも、仮に介護の保障に入るにしても、別途検討した方がよいかもしれない。




女性疾病給付特約

女性特有の病気、女性に多い病気、ガン(上皮内ガンを含む)による入院・手術・放射線治療をした場合に給付金が受け取れる。

入院 1日につき5,000円が上乗せされる。

手術 入院中の手術 5万円(日額の10倍) 外来手術 2.5万円(日額の5倍)

特定手術(乳がんによる乳房の観血切除術、乳房再建術、子宮摘出術、卵巣摘出術) 15万円(日額の30倍)

放射線治療 5万円(日額の10倍)

が基本プランに加算して貰える。

他社と比べ、疾病の範囲も広く、入院給付以外の手術などが給付の対象となっているため、保険料は高め。

30歳女性で、日額5,000円のプランで+655円

必要性の意味で言えば、女性特有の病気だからと言って、余計にお金がかかるわけではないので、いらないと言えばいらない。

しかし、筆者の経験上、30代、40代での子宮筋腫や内膜症での支払い事例は多く、心配なら「50歳まで」などと決めて、リスクの高い期間だけカバーしておくのも手かもしれない。

女性サポート給付金付ガン診断給付特約

詳細は弱点2を参照

検討した方がいい他社商品

☆評価の高い医療保険は・・・

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

 

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