この保険の弱点はここだ!ネオファースト生命「ネオdeちりょう」

提供会社:ネオファースト生命

商品名:ネオdeちりょう

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:医療保険、何が良いの?と迷ったら
『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

ネオファーストが提供する「ネオdeちりょう」は実費精算タイプの医療保険。

実費精算タイプとは、入院時の保険点数を元に給付金が決まる医療保険で、国内では現在4社程度しか提供していない珍しい医療保険。

これに対して、「日額タイプ」という医療保険があり、こちらは「入院した場合、1日〇〇〇〇円」という形で給付される。こちらの方がメジャーで、商品数は100を超えるだろう。

なお、ネオファースト生命でも日額タイプの「ネオdeいりょう」という商品を販売している。

「ネオdeいりょう」の弱点はコチラ

また、「実費精算タイプの医療保険って何?」という方は基礎編の以下のコラムをご参照頂きたい。

実費精算タイプのメリット・デメリット

さて、このようになかなかマイナーな実費精算タイプの「ネオdeちりょう」だが、筆者が思う弱点は以下の3つ。




弱点1 差額ベット代に対応できない

他社の実費精算タイプの医療保険では、特約(オプション)で差額ベット代をまかなえるようになっているが、本商品ではそのようなものは見当たらない。

「入院治療一時金給付」というオプションがあり、こちらは一回あたりの入院に対して、1~10万円(加入時に自分で選択する)を「上限」として、保険診療にかかるお金「以外」に使える。

例えば、差額ベット代が発生した時や、食事代などにこのお金を使える。

差額ベット代は、その病院にもよるが、個室の場合、最低でも1万円はかかる。

最も高額な10万円上限の「入院治療一時金給付」に入っていたとしても、10日で使い切ってしまう計算で、差額ベット代を考えると少々心もとない。

他社であるような、「差額ベット代は1日あたり〇〇〇〇円まで保障する」というような方が安心だろう。

 

参考コラム:医療保険、何が良いの?と迷ったら
『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点2 保険料は良心的だが、実際に入院したら多くの場合で赤字になりそう・・・

保険料は概ね安い。特に30代くらいまでは他社より随分安い印象を受ける。

また、実費精算タイプの商品には珍しく「入院治療無事故給付」というものがある。

簡単に言えば、

「何も給付金を支払わなければ(無事故)、10年更新時に入院治療一時給付金(1~10万円の中で自分で選択)を受取れますよ」

というボーナス。

例えば30歳 男性で10万円の一時金を付けると、その保険料は毎月1,085円(払込免除なしの場合)

10年間で約13万円ほど支払うが、無事故であれば10万円が戻ってくるので、かなり格安になる計算。

これも考慮すれば、ライバルの商品よりはだいぶ保険料が安く感じるが、弱点1でも述べた通り、その分保障が弱い。

実際、商品パンフレットの「支払い事例」というところを見ても、2つのケースどちらも「赤字」になっている。

商品パンフレットのリンクはコチラ(支払い事例はP.9、P.10)

「実費精算」

と言っているわりには、給付金が実費すら下回っていることになるので、保険料が安い分、いざという時は多少の自腹も覚悟しておいた方が良い。

なお、「自腹がダメ」と言っているわけではない。

何でもかんでも保険で賄おうとすると、保険料だけがバカみたいに高くなるので

発生するかしないか分からない入院に関する保険料なんて出来るだけ抑え、いざという時は貯金でまかなえばよい

という考え方は素晴らしい。とても合理的である。

その点では本商品もその考え方に合っているので、弱点という言い方は少々厳しいのだが「おそらく実費は賄えないだろう」ということは覚悟はしておいた方が良い。

注意喚起という点で、弱点とさせて頂いた。




弱点3 更新に関して気になる点が・・・

パンフレットを読んでいて気になったのだが、下記のような一文があった。

「更新日にネオファースト生命がこの保険契約を取り扱っていない場合には、更新を取り扱わないか、その保険契約にかえて、所定の保険契約により更新とみなして取り扱うことがあります。」

商品パンフレットのリンクはコチラ(P.6「契約の自動更新について」)

正直なところ、目を疑ってしまった。

「更新は出来ないと困るだろう・・・」

この文の通りなら、数年後に「この商品、儲からないから販売停止にします」と言われれば、次回は更新できない可能性がある。

但し、最後に「取り扱うことがあります。」と含みをもたせているので、実際には更新できるのだろうが、何ともモヤッとする。

筆者も保険業界が長いが、こんな文章は初めてみた。
注:約款に同じようなことが書かれている場合もあるが、パンフレットに記載しているケースは見た事がない。

実費精算タイプの医療保険はそもそも理解すること自体難しく、なかなか販売は厳しい。

そのため、将来、撤退する可能性もある。

しかし、たとえその商品が販売停止になったとしても、一度加入してもらった契約者には最後までサービス(更新)を提供しなくてはいけないだろう。

それが保険会社の責務だ。

その根幹で逃げ道を作っている姿勢には、

「どんだけ、おっかなびっくりで商品提供してんだよ!!」

と思わず突っ込みたくなる。




弱点4 復活出来ない

ネオファーストの商品は全て「復活」という手続きが出来ない。

復活とは、保険料の支払いを滞納し「失効(保険の効力を失う)」した際に、

・簡単な告知(体に状況報告)を提出
・それまでに滞納していた保険料を支払う

ことにより、以前の状態に戻す手続きで、どの保険会社でも対応している。

しかし、ネオファーストは全商品において、この手続きを行っていない。

そうなると「入り直し」となり、当然、年齢が上がっている分、保険料も上がる。

業界が長い筆者としては、復活は保険会社の義務だと思っているので、それを放棄するという時点で、保険会社としてのスタンスを疑ってしまう。

但し、ほとんどの契約者は保険を失効などさせないので、そういう方々には関係のない弱点でもある。

 

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他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




商品の構成について

契約可能年齢

6歳~85歳

保険期間

6歳~80歳:10年
81歳~85歳:終身

80歳までは、10年更新となっているが、81歳~85歳の場合は終身タイプとなる。

入院療養給付金・外来手術治療給付金

入院中や外来手術を受けた場合に、診療報酬点数×3円(自己負担相当額)を受け取ることができる。

自己負担額部分は、
Ⅲ型:3円
Ⅱ型:2円
Ⅰ型:1円
の3パターンから選択することができ、公的医療保険制度の自己負担割合(1割から3割)にあわせて選択することができる。

70歳以下は3割負担のⅢ型で良いが、70歳以上の場合に、所得に応じて1割~3割となるため、それに応じた設定が可能となる。

支払限度額が設定されており、限度額の設定は「10万円」「20万円」「30万円」の3種類から選択が可能。

但し、年収に応じて、自己負担額はかわってくるので、(3割負担は皆平等だが、高額療養費制度は年収に応じて負担額が変わるため)以下の目安での契約を勧めている。

年収が約1,160万円~の方      「30万円」
年収が約770万円~約1,160万円の方 「20万円」
年収が770万円以下の方       「10万円」

先進医療費用保険金

保険適用外の先進医療を受けた際、技術料(通算2,000万円まで)の実費を保障する。

保障内容、保険料ともに他社と同等レベル。30歳男性の場合、保険料は、45円

他社では、主契約に合わせて終身タイプとなっている場合もあり、この商品は10年更新となっている。

そのため、10年ごとに保険料が上がっていく。

例えば、30歳男性の場合、45円だったが、60歳男性は、243円となっている。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高く、出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましい。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

但し、実費精算タイプの医療保険は基本的に「10年更新(5年更新の会社もあり)」なので、先進医療特約もその「10年」に縛られる。

そのため、先進医療特約を終身で入ることは実費精算タイプの商品では現実的に不可能。

これは、実費精算タイプ全体の弱点とも言える。





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入院治療一時給付金・入院治療無事故給付金

1回の入院につき一時金が受け取れる特約。

一時金は、1~10万円までの中から設定できる。

また、保険期間中に入院しなかった場合には、無事故給付金が受け取れる。

詳細は弱点1参照

特定疾病保険料払込免除特約

がん(悪性新生物)・・・診断
急性心筋梗塞、脳卒中…30日以上の労働制限、後遺障害または手術
に該当した場合、以後の保険料は不要となる特約。

払込免除となったあとでも、免除のまま契約は自動更新される。

しかし、特約の分だけ保険料は高くなる。

自己負担:3型、支払限度「10万円」の場合で、各年齢の特約保険料は

30歳男性:+161円(1,072円→1,233円)
40歳男性:+422円(1,487円→1,909円)
50歳男性:+1,058円(2,436円→3,494円)
60歳男性:+2,379円(3,944円→6,323円)

あくまで筆者の個人的な見解だが、医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「払込免除」をつける必要はないと思っている。

払込免除は「保険の保険」のようなもので、そこまでリスクヘッジすることもないだろう。

これに使うお金があるのなら、保障内容を充実させる方に使った方が良いと考える。

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。

 

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