提供会社:朝日生命
(格付:R&I BBB)
商品名:保険王プラス スマイルキッズ
この保険の弱点はここだ!!
同社の看板商品。保険王プラスの子供版。
保険王プラスの解説は以下参照
また、国内大手生保が販売するパッケージ型商品については、以下の動画(音声)でも解説しているのでご参照まで
国内大手生保には、どこも「死亡、医療、就業不能、介護、年金」などを自由に組み合わせることが出来る「パッケージ型商品」というものがあり、同社の場合「保険王」がそれにあたる。
但し、王という男性を連想させる名前にしてしまったため、商品内容はほほ一緒なのに保険王の女性版として「やさしさプラス」という商品もある。
内容は同じなのに2つのブランド。
女性版には女性特有の病気に関する保障もあるにはあるが、それ以外はほぼ一緒。
それぞれに資料を用意してプロモーションもしないといけないので、まあ、無駄と言うか、何と言うか・・・
本商品は、その保険王の子供版なのだが、そもそもが「王」なのだから、当然、男の子向けであるはず。
今どきの子供はジェンダー意識も高い。
「女性に『王』って、どういうことですか?」
学級委員長的な女の子にそう言われたらどうするつもりなのか・・・
だったら女の子向けには女性向けの「やさしさプラス」の子供版として「やさしさプラス スマイルキッズ」を作るべきだろう。
もしくは男の向けに「保険王子」、女の子向けに「保険王女(保険皇女でも恰好良い)」とすればすっきりする。
旧知の朝日生命の方にそう提案すると、
「下らないこと言ってんじゃないわよ!!」
と一喝された。
しかし、
「だいたい商品開発部門が『王』なんていう単語を使うから悪い。今どき、商品名にジェンダー問題を連想する単語を使うこと自体ナンセンス!!」
ともおっしゃっていた。
まあ、その通りだろう。
さて、商品名もからかうのはこれくらいにしておこう。
と、言ってもこのような下らない話で字数を稼がないと本稿、わずか数行で終わってしまう。
ではその数行。
・医療保険、死亡保障、積立のパッケージ商品
・保険料高い
・積立は全く増えない。であるならば朝日生命に積み立てる理由はない
・朝日生命と何かしらの関係がある方が「お付き合い」で入る保険
以上。
4行で終わってしまった・・・・
なお、子供の保険に関しては、以下のコラムで考察しているので、そちらも併せてご覧頂きたい。
参考コラム:必要?それとも要らない?「子供の保険」総論
基本的には、親世代や祖父・祖母世代が朝日生命の契約者で
「子供(もしくは孫)に何か良い保険はないかね?」
と聞かれた時に出す商品なのだろう。
朝日生命自身も、これがバリバリ売れるとは思ってはおらず
「一応は、子供向けの商品もラインナップにないとね・・・」
という感じではないか?
参考コラム:「お付き合い保険」の断り方と「お付き合い保険」に入るメリット
約款を読むほどの商品でもないので、サイト上の概要を見ただけだが、気になるのは以下の3点。
弱点1 入院31日目から日額が減額される
本商品。入院が31日を超えると日額が50%に減額される。
1日1万円なら、5,000円になるということ。
「逆じゃないの?」
それが筆者の疑問。
入院が長くなる=重症、なのだから、こういう時こそ、保険が必要。
減額する理由などない。むしろ増えても良いくらいだ。
弱点2 保険料が高い
これは仕方がない。日本の古い大手生保は、そもそも保険料が高い。
本商品も全体的に割高。
多少の違いはあるが、保障内容としては共済で2000円程度で入れるものが4000円くらいする。
弱点3 積立が全く増えない
本商品では「積立部分」は必ず入らないといけない。
仮に毎月4000円を積立てた場合、20年で96万円を支払うことになるが、保険会社側の積立金額は960,950円
20年で950円しか増えないし、しかも引出せるのは96万円までなので(百円単位の端数は引き出せない。大手生保では良くあるルール)、実質的には「全く増えない」と言って良い。
この積立をやる理由は見当たらない。
だったら学資保険の方がまだマシ。
死亡保障もあるし、多少なりとも増える。
各社の学資保険評価一覧は、コチラ
比較した方が良い商品
大手生保が販売する子供向けは以下の通り。
だが、これらの商品に入るなら、筆者は共済の子供向けの十分かと思うが・・・
編集後記