この保険の弱点はここだ!エヌエヌ生命「クオリティ/スマートターム」

提供会社:エヌエヌ生命
格付:S&P A+

商品名:定期保険 クオリティ/スマートターム

この保険の弱点はここだ!!

法人向けの定期保険商品。
注:個人でも加入することが可能だが、ほとんどメリットはない。

エヌエヌ生命の定期保険は、解約時に返戻金が「ある」クオリティと、返戻金が「ない」スマートタームという2つが用意されており、保障期間を100歳、90歳までの長期に伸ばすことで、返戻金を貯め、経営者の退職金を用意するためのものがクオリティで、10年、15年などの短期間で、純粋に保障のみを用意する場合にはスマートタームとなっている。

両商品とも、圧倒的に強いわけではないのだが、年齢や性別によって、保険料の安さや、返戻率の高さで、2位、3位につけることがある。

あくまで筆者の経験だが、50代以降でわりと良いパフォーマンスになることが多いような気がする。

商品としては「まあまあ」だが、エヌエヌ生命という会社自体の評価もあり(弱点3にて詳細を述べる)星2つ評価。

では弱点(デメリット)

弱点1 圧倒的にナンバーワンというわけではない

どの年齢、性別でも「ナンバーワン」にはならない。

長期定期(クオリティ)では、ひまわり生命、あいおい生命、ソニー、明治安田あたりとだんご状態で、その中で2,3位に付けることが多い。

短期定期(10年など)では、あいおい、メットライフ、ソニーあたりの「次」という感じ。

その点、「エヌエヌ生命でないと」というようなところはない。

100歳定期よりは、90歳定期の方が強い印象。

最高返戻率を85%以下に抑え、保険料の4割を損金として処理できるように商品を設計している。




弱点2 節税にはならない(クオリティの場合)

法人において、経営者の「死亡保障を用意しながら」、かつ「将来の退職金を貯める」

そして保険料の4割を損金として処理することで、目先の「節税」を実現する。

そんなニーズを満たす時に、このエヌエヌのクオリティが提案されることが多いだろう。

法人の税務に精通した代理店(だいたいが「詳しい風」というだけで、表面的な奴が多いが)や、もしくは、税理士自身がエヌエヌの代理店をやっていて、この商品をもってきたりする。

保険料の4割を損金で落とせて、将来、支払った保険料の83、4%程度が戻ってくるので、「一見良く」見える。

だが、少なくとも節税にはなっていない。

そのあたりの事情は、以下コラムにて紹介しているのでご参照まで。

参考コラム:法人保険の「節税」今、昔。原則的に保険で節税は出来ないよ、という話

ただ、節税にはならないものの、将来にまとまった返戻金が戻ってくるため「実質的には割安な保険料で入れる」ことは事実。

経営者に大きな保障が必要で、保険会社に保険料を預けておいても問題ないくらいのキャッシュがある。

そんな会社であれば「あくまで保障」として考えて悪くはない商品だと思う。

弱点3 エヌエヌ生命という会社

以下参照

保険会社総論

弱点1でも述べた通り、「圧倒的にナンバーワン」というわけでもないので、無理してエヌエヌを選ぶ理由はないのかな?とも思う。




この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)

今まで述べてきた通り、商品としては悪いものではない。

年齢、性別によっては、返戻率、保険料などで他社に負けてしまうこともあるが、そこまで「ぼろ負け」しているわけでもなく、許容範囲かな?というレベル。

ただ、会社の先行きには多少の不安がある。

この商品の解説を読んでいるということは、恐らくは会社の経営者だろう。

付き合いのある代理店や、税理士の紹介、もしくは税理士本人からこの商品を提案されているのだと思うが、そうなると「多少数字が良い」という理由で他社の商品を選ぶわけにもいかないだろう。

例え、より良い選択肢があったとしても、相手の面子を潰すわけにもいかない。

そう思うなら、エヌエヌに入っても良いのでは?とも思う。

今すぐどうこう、ということはないし、仮に日本市場から撤退したとしても、どこかの保険会社が受け皿となって、保険契約自体には何の影響もない。(保険料や返戻金も契約時の条件が維持される)

参考コラム:「お付き合い保険」の断り方と「お付き合い保険」に入るメリット

口コミ・評判(販売側から)

・なし

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

・なし

比較した方が良い商品

ライバルは、ひまわり、あいおい、明治安田、ソニー、メットライフあたり。

長期、短期でも結果は変わってくるが、このあたりと比較してみるよ良いだろう。

このあたりは乗合代理店に「比較資料作ってきて」と言えば、わりと簡単に資料が出てくるはず。

編集後記

約款

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