提供会社:ソニー生命
商品名:養老保険/5年ごと利差配当付養老保険
この保険の弱点はここだ!!
現状の養老保険については、以下、コラムでも解説しているのでご参照頂きたい。
参考コラム:養老保険総論 養老保険の「まとめ」
さて、本商品。
原則的に法人向けの福利厚生プラン用の商品で、養老保険としては凡庸。
しあkし、ソニー生命もこれをバンバン売るつもりもなく、
過去にソニーの養老保険で、福利厚生プランを組んでくれた契約者向け
にアフターフォロー用(追加契約用)として、残してあるだけだろう。
養老保険など、どこの保険会社でも「逆ザヤ」(総支払保険料>満期金という状態で損をしてしまう)だが、それでも各社の返戻率に違いはある。
本商品はその中でも「やや悪い方」という感じ。
ジブラルタの方がまだましかな?という印象。
ジブラルタ生命 養老保険/ドル建養老保険(法人用) ★★★☆☆
だが、同社には代替え商品として、ドル建の養老や、看板商品の変額などもあるので、顧客にとっても、保険会社にとっても旨味のない養老保険よりはそれらの商品の方が良いのではないか?
なお、本商品には「養老保険」と「5年ごと利差配当付養老保険」の2つがあるが、利差配当とは、
・予定より運用が上手くいった
というような場合に出た「利益」を、契約者に配当金として分配する仕組みのこと。
5年毎に利差配当を「出す」ものが、利差配当付。
昔は利差配当が結構大きい時代もあったのだが、今では「予定より運用が上手くいく」ことがほとんどないので、配当も僅かであることが多い。
一方通常の養老保険は、この配当がない代わりに、あらかじめ保険料が多少割引かれている。
しかし、どちらを選んでも「逆ザヤ」であることは変わりなく、ほとんど大差ない。
今どき「利差配当付」の養老保険があるのはソニーくらいで、化石級の古い商品と言える。
この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)
今どき、円建の養老保険など、法人でも個人でも入らない方が良いと思うが、過去に円建養老保険で福利厚生を始めてしまった企業が「何となく」続けているような場合に、追加用で本商品を契約するのだろう。
参考コラム:「お付き合い保険」の断り方と「お付き合い保険」に入るメリット
しかし、今の福利厚生プランの主流はドル建と変額。
同社にも良いものがあるし、他社でも優れた商品が展開されている。
福利厚生プランの切り替えは、都度社員に説明をしたり、書類へ署名をさせないといけないので、なかなか腰が重い作業ではあるが、今後、インフレも来そうだし、増えもしない(むしろ損をする)商品に会社の資産を入れ続けるのはどうかと思う。
勇気を持って商品変更するべきだろう。
比較した方が良い商品
ソニー生命 バリアブルライフ 変額終身・変額定期 ★★★☆☆
ジブラルタ生命 養老保険/ドル建養老保険(法人用) ★★★☆☆
プルデンシャル生命 ドル建リタイアメントインカム ★★★☆☆
編集後記