提供会社:エヌエヌ生命
商品名:収入保障保険
ページコンテンツ
基本商品の競争力
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
本商品には
・非喫煙割引(タバコを吸わない)
・健康体割引(BMI、血圧に問題がない)
の2つの割引制度がある。
ただ、割引サービスを使った場合でも保険料水準は高めで、2018年4月以降値下げをしたものの、各社と比較すると「高い」という状況は変わっていない。
本商品の優位点としては、保険期間の設定が上げられる。
最短で5年の設定ができ、このような「超短期」の期間設定ができる保険会社は他にはない。
かと言って、「5年の収入保障」がどのような場面で必要になるのかはピンと来ないが。。。。
特約(オプション)について
-保険料の支払方法 逓減払
保険料が2年目から毎年減少し、最終保険年度の保険料は、初年度の20%相当となる。
-特定疾病払込免除
特定疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)により所定の状態に該当した場合、将来の保険料の払込が免除される。
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ
本商品の弱点・デメリット
弱点1 割引が使えても「高い」
割引の条件は、下記の3つ。
・タバコを吸わない
・BMIが、18以上27未満
・血圧が、最大140未満、最小90未満
この3項目の組み合わせから
・優良体・・・「タバコを吸わない」「BMIが問題ない」「血圧が問題ない」
・健康体・・・「血圧が問題ない」(タバコを吸う)
・標準体・・・どちらの割引も適用されない
3つに分類される。
注:上記項目は割引制度の適用を受けるための最低限の条件であり、その他にも健康診断の結果や病院での診査結果を見る。条件をクリアしていても、他に病気をしているような場合には、割引適用が受けられないこともあるので注意が必要。
割引サービスが使える保険会社の条件は、年金月額10万円からとなっていることが多いが、本商品の場合、年金月額が15万円以上からである。
これはマイナス要素である。
なお、少々ややこしい話だが、「月額15万円以下のプランがない」ということではない。
「15万円以下にすると、割引制度が使えない。」
ということであり、これはかなり特殊。
つまり、月額15万円以下の場合には割引が適用されないため、保険料は相当高い水準となる。
更には冒頭でも述べたが、この割引を「使っても高い」ので、正直なところこの会社を選ぶ理由はないだろう。
弱点2 逓減払いは・・・本当に要注意
保険料の払込方式を「平準払」と「逓減払」から選択できる。
冒頭でも記載したが、エヌエヌ生命の「逓減払」は、二年目以降から毎年保険料が減少していき、最終年度には初年度の20%相当になる。
しかし、スタート時の保険料が高く設定されている。
例えば、
35歳男性 保険期間65歳 年金月額20万円の場合
平準払(保険料がずっと変わらない)
-月払保険料 9,960円
-総支払保険料 3,585,600円
逓減払(保険料は減っていく)
-初年度月払保険料 13,640円
-最終年度月払保険料 2,960円(スタート時の20%)
-総支払保険料 2,986,560円
となり、総支払保険料を比較すると約60万円も差がついている。
だんだんと保険料が減っていくので、子供が大きくなり教育費がかかってくる時期の保険料負担を軽減したい人には嬉しいかもしれない。
但し、このような「掛け捨て」の保険は必ずしも最後まで続けるとは限らない。
年をとってから十分な貯蓄が出来て、
「何かあっても貯蓄で賄える。もう保険は必要ない」
と判断すれば解約することもあり得る。
また、収入保障タイプの保険は最後の方に近づければ保障金額が下がるため(年金を受け取れる年数が短くなるため)、
「この程度の保障金額であれば、なくても良い」
と思うかもしれない。
このようなケースを想定すると、逓減払いは、最後の数年、保険料が安くなることがメリットではあるものの、当初の保険料は割高であり、解約のタイミングによっては平準払い(保険料がずっと一緒)の方がトータル保険料は安かった。ということにもあり得る。
また、そもそも保険料が割高であるので、別にエヌエヌ生命にこだわらなくても、他でもっと保険料が安いところを探した方が良いだろう。
弱点3 特定疾病保険料払込免除は「どちらでも良い」特約
払込免除となる事由は次のとおり。
-がん(悪性新生物)・・・診断確定されたとき
-急性心筋梗塞・・・60日以上、労働の制限が必要をする状態(軽い家事などの軽労働や事務などの座業はできるがそれ以上の活動では制限を必要とする状態)が継続したと医師に診断されたとき
-脳卒中・・・60日以上、他覚的な神経学的後遺症(言語障害・運動失調・麻痺など)が継続したと医師に診断されたとき
がんについては、「がんと診断されたとき」で、払込免除の対象となる。しかし、これは他社も同じ条件。
急性心筋梗塞、脳卒中の条件は他社に比べ厳しい。
最近では「手術を受けただけで免除」、「30日以上の労働制限(もしくは後遺症)」などの条件が多く、これに比べるとエヌエヌのハードルは高い。
つまり、「免除されにくい」ということ。
その分、特約(オプション)の保険料は安いが、安くてもいざという時に免除されないのでは困る。
また、そもそも筆者は「払込免除」には否定的。
収入保障保険の保険料は毎月数千円程度の場合が多く、免除されたところで生活に与える影響は大きくはない。
がんや心筋梗塞、脳卒中になってもすぐに完治して社会復帰する方の方が圧倒的に多く、収入も復活するのであれば別に毎月の保険料など払えば良い。
逆にがんの再発・転移で入退院を繰り返したり、脳卒中で後遺障害が残ったなど、
働けない状態(就業不能)
になった場合、数千円の保険料を免除されたくらいでは焼き石に水である。
このような場面を想定するなら、小手先の「免除」などもとめず、しっかりと就労不能保険に加入しておいた方が良い。
就労不能保険にも加入した上で
働けなくなったら数千円でも免除された方が良い
と考えるなら、この特約を付けておいても良いかもしれない。
参考コラム:
払込免除特約について悩まれている方は・・・
『保険に「払込免除特約」は必要か?』
をご覧いただきたい。
弱点4 エヌエヌ生命について
一般的にはあまり知られた会社ではないだろう。
しかし、保険の業界では有名で、主に法人向けの節税商品に強みがある。
元々はオランダの会社で前身は「アイエヌジー生命(ING)」と言う。それが事業分割されて、エヌエヌ生命となった。
アイエヌジー(ING)はF1やサッカーワールドカップなどのスポンサーも務めていたので、社名ロゴを目にした方もいるかもしれない。
リーマンショック以後、一時期は身売りの話も出て、どうなるのか心配されていたが、結局は名前を変えて事業を存続している。
法人向けでは有名だが、個人向けではめぼしい商品はなく、本商品も決して魅力的とは言えない。
また、外資系ならでは「身売り」、「事業撤退(特に個人向け)」などのゴタゴタが出てくる可能性はゼロではないので、わざわざ選ぶ理由もないかもしれない。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ
比較した方が良い他社商品は?
-保険料の比較から
他に安い保険会社は多くある。
以下の保険料比較を参照のこと。
収入保障 各社保険料比較
-保険料の支払方法から
保険料の支払方法が選択できるもうひとつの保険会社である。
エヌエヌ生命と同様に保険料が保険期間の経過とともに下がっていく。
違う点は、エヌエヌ生命は毎年下がるが、ひまわり生命の場合は、5年毎に減少していく。
改定履歴
・2018年4月2日
保険料の改定
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ