提供会社:SOMPOひまわり生命
(旧:損保ジャパン日本興和ひまわり生命)
商品名:家族のお守り
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
2018年4月1日に販売停止
同社から2018年4月2日より後継商品「じぶんと家族のお守り」が販売されている。
ページコンテンツ
基本商品の競争力
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
非喫煙者割引(タバコを吸わない方向け)、健康体割引(血圧、身長と体重のバランスをはかるBMIなどが正常時)などがあるため、これらの割引サービスを適用されると、かなり保険料は安い。
逆にこれらの割引が適用されないなら、あまりメリットはない。
タバコを吸う方、健康体割引が適用されない方は他社を選択したほうが賢明。
特約(オプション)について
-特定疾病収入保障特約
がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の条件に該当した場合、特定疾病年金を、2年間、受け取ることが出来る。
詳細は次項にて述べる。
-だんだん減(逓減払込方式)
通常、保険料の金額は変わらないが、本オプションを付けると保険料が5年毎に5%づつ減っていく払込方式。
最後の5年間は、保険期間に関わらず50%になる反面、スタート当初は割高。
こちらも次項で詳細を説明する。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ
本商品の弱点・デメリット
弱点1 保険料が「一番安い」わけではない
冒頭で述べた通り、「非喫煙」、「健康体」の2つの割引が適用されれば保険料は安い方だが、「一番安い」というわけではない。
本サイトでまとめた「非喫煙」と「健康体」の割引が適用された場合の各社の保険料比較(コチラ)を見てもらえば分かる通り、年代別で常に4,5位あたり。
上位には「ネオファースト」、「メディケア」、「T&Dフィナンシャル」などの大手生保資本の「子会社」が並ぶ。
特に保険会社にこだわりがないのであれば、これらと比較した方が良い。
弱点2 特定疾病収入保障特約、保険の機能としては「大したことがない」
特定疾病収入保障特約は前述の通り、3つの病気(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)の時に「年金」を2年間受取れる。
まずはその条件を見てみよう。
がん(悪性新生物)- 診断確定されたとき
急性心筋梗塞 - 手術を受けたとき、または、60日以上働けない
脳卒中 - 手術を受けたとき、または、60日以上言語障害などの後遺症が継続したとき
となっている。
がんに関しては他社でも本商品と同様に「診断」だけで支払うが、心筋梗塞と脳卒中に関しては「60日以上働けない」ことを支払い条件にしているところが多い。
対して、ひまわりの特徴は「手術」で受け取れる。
一般論として、これらの病気になった時には手術をする場合が多いので、本特約は
「かなり受け取りやすい」
と言える。
しかし、その分、特約の保険料は安くはない。
例えば、30歳男性で、この特約を
「月5万円(上記の状態の時に、毎月5万円を2年間)」
付けた場合、保険料は580円。
それに対し、受け取れる金額は
5万円×12ヶ月×2年 = 120万円
となる。
要は、120万円を受取るために、毎月580円を「余計に」支払うということ。
毎月の580円は年間で6,960円。
仮に30歳で加入して、60歳まで契約を続けるなら、その30年分は20万8,800円となるので、120万円を受取るために約20万円以上を捨てる。とも言い換えられる。
あくまで筆者の個人的な考えだが、このような「小銭」を貰うために保険に入る必要はない。と考える。
もちろん120万円は小さいお金ではないが、それだけで何かが「変わる」ほどの金額でもない。
また、社会保険に加入していれば、病気で働けない場合、「傷病手当」が受取れる。
制度の詳細には触れないが、ざっくり言えば給与の2/3が「1年6ヶ月」は支給される国の制度である。
従って、病気で倒れても、この期間内に生活に困窮することはほとんどない。実際に厳しいのはその後で、1年6ヶ月経っても病気が治らず、更には傷病手当が支給されなくなると、実収入はかなり減る。
人によっては会社を解雇されてしまうこともあるだろう。
しかし、本特約は2年で終了してしまうため、「傷病手当『後』」は6ヶ月しかフォローされない。
そういう意味では、受取れる金額も、期間も中途半端で、
「帯に短し、タスキに流し」
という印象を受ける。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
弱点3 だんだん減(逓減払込方式)は、「最後まで続けるか?」がポイントになる
保険料が5年毎に5%づつ減っていく払込方式。
最後の5年間は、保険期間に関わらず50%になる。
例えば、
払込方式 だんだん減(逓減払込方式)
35歳男性 保険期間60歳 年金月額20万円
加入時の保険料5,360円の場合
35歳 5,360円
40歳 5,080円(-5.3%)
45歳 4,780円(-10.8%)
50歳 4,500円(-16.0%)
55歳 2,480円(-53.7%)
全保険期間における払込保険料の累計 1,332,000円
一方、この「だんだん減」を使わない普通の支払方式(保険料が変わらない方法)の場合、 35歳から保険料4,780円が変わらない。
こちらの全保険期間における払込保険料の累計は1,434,000円と、だんだん減りより、約10万円高くなる。
つまり、「だんだん減」の方が10万円ほど「お得」のような気もするが、実は注意が必要である。
まず、
・初めの10年間は平準払込より保険料が高くなっている。
・累計でお得になるのは、最後の5年間に入ってから(上記の場合だと56歳になってから、だんだん減の方がお得になる)
つまり、加入後56歳になるまでは、普通のプランの方が安いわけであり、もし、ここまでに見直し等を行い他社の商品に切り替えた場合、
「若いうちに高い保険料を負担しただけ」
ということになる。
また、このような収入保障タイプの保険は、若いうちに保障が大きいが(早くに亡くなれば、年金を受け取れる期間が長いため)、年をとった時は保障が小さくなる。
これは子供が巣立った後であれば、それほど大きな保障はいらない。という意味では合理的ではあるが、そのため、50歳代に入って、保障の必要がないのに、
「最後まで続けることに意味はあるのか?」
という疑問がある。
すなわち、収入保障型の保険を
「必要ではないと判断した段階で解約する」
のであれば、だんだん減のメリットはない。
また、本来、掛け捨ては
「今何かあったら困るから、少ない保険料で大きな保障を得る」
というところが主旨である。
人生は長く、55歳以降のことを若いうちに予測することは困難である。そういう意味では、早い段階で
「最後まで続けないとメリットがでない」
ようなものを選ぶよりは、若いうちは出来るだけ安い保険料にしておいて、状況の変化に柔軟に対応できるようにしておいた方が賢い気がする。
その点からも「だんだん減」にはあまりメリットは感じない。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ
比較した方が良い他社商品は?
-保険料の比較から
同じく「非喫煙割引」、「健康体割引」が適用される会社は多いため、下記の5社は比較するべき。
三井住友海上あいおい生命 新総合収入保障 ★★★★☆/★★☆☆☆
T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい収入保障 ★★★★☆
特にメディケアとネオファーストの2社は、年齢や性別にもよるが、同条件(非喫煙、健康体)であれば、ひまわり生命よりは1割近く安い。
保険料比較はコチラ(非喫煙割引、健康体割引適用の場合)
-特定疾病収入保障特約で比較するなら
筆者は酷評したが、本特約に魅力を感じる方もいるだろう。
同じような特約を用意している会社は以下の2社になる。
こちらは、ネット経由で加入する保険。
同じような「特定疾病(三大疾病)」の場合に、2年間の年金という特約があり、支払い条件もほぼ同じ。
しかし、メットライフの場合、「非喫煙割引(タバコ)」しか用意されておらず、「健康体割引」がない。
そのため、ベースとなる基本の保険料はひまわり生命の方が安い。
特約をつけた状態で「総合的にどちらが安いか?」で判断した方が良いだろう。
こちらも同じような特約があるが、支払条件は厳しい。
ひまわり生命は「手術」or「60日以上働けない」という条件だが、ジブラルタは「手術」だけではダメ。
「60日以上働けない」という条件に当てはまらないといけない。
その割には特約の保険料はひまわりと同水準レベル。
また、非喫煙割引や健康体割引も用意されておらず、ベースの保険料が高い。
タバコを吸うし、健康にも自信はないが「特定疾病収入保障」のような特約が必要。という方なら比較しても良いかもしれない。
-だんだん減(逓減払込方式)で比較するなら
保険料が少しづつ安くなる。という特約は珍しく、他社で同様の方式を採用しているのはエヌエヌ生命くらい。
しかし、エヌエヌはそもそもの保険料水準が高いため、ひまわりと比較しても勝負にならない。
だんだん減に魅力を感じるなら、ひまわり生命以外には選択肢はないと言える。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
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『収入保障 各社の保険料比較』
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