この保険の弱点はここだ!アフラック「医療保険EVER Prime」

提供会社:アフラック

商品名:医療保険EVER Prime

 

この保険の弱点はここだ!!

アフラックの医療保険「EVERシリーズ」の最新作。

前シリーズの「ちゃんと応える医療保険EVER」の後継商品となる。

今回から、「健康祝金」という考え方が追加された。

多少の細かいバージョンアップはあるにせよ、この「健康祝金」を除けば前シリーズの「ちゃんと応える医療保険 EVER」と大きな違いはない。

・そつのない商品構成

・1泊2日の入院でも、10日分支給(初期給付型)

・保険料は他社比較で割高

商品自体はオーソドックスなもので、さほどの弱点は見当たらない。

短期入院でも10日分払う「初期給付型」の商品であるため、保険料は高めに設定されている。
注:保険会社からすれば、必ず10日分は払うことになるので、その分、保険料が高い。

なお、他社の初期給付型と比較しても「多少高いかな?」という印象で、その分だけマイナス。

おそらくはアフラックのブランド料分だけ、ちょっと高いのだろう。

そのため星3とした。

また、EVERシリーズには「プラス」という色々な特約だけをまとめた付属サービスのようなものがある。

これは、過去のEVERシリーズの契約者にも「最新の特約」を提供するという画期的なシステム
注:他社の医療保険では、自分が入っている商品が販売停止になると、新しい特約などは追加出来ない

アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆

「医療保険単体」としては、さほど強くはない(星3つ)のだが、このプラスが「補完」することで、商品全体の完成度を高めている。

商品の評価は星3つだが、プラスという「サービス」の評価は星4つ。

全体的には星3.5というところだろうか。

では、今回の目玉。「健康祝金」について解説していきたい。

健康祝金とは、3年毎に受け取れるボーナスのようなもので、日額の5倍が受け取れる。

日額5,000円のプランに加入していれば、2.5万円ということ。

受け取れる条件は、その期間中に「10日以上の入院」がないということ。

つまり、10日以上入院しなければ契約者の勝ちとなりボーナスを受け取れるが、10日以上の入院をした場合、保険会社の勝ちとなり、それまでの保険料(健康祝金に該当する分だけの保険料)は没収される。

要は3年毎に、保険会社とギャンブルをしているようなもの。

他社でも似たようなオプションはあり、売れ行きは好調らしい。

そのため、アフラックもそれに「乗っかった」という感じだろう。

流行り物をうまく取り入れるのが、いかにもアフラックらしい。

健康祝金のメリット・デメリットについては、弱点1で解説していきたい。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点1 健康祝金は「解約」出来ない!!

本商品では、健康祝金について「付ける」、「付けない」を選択出来る。

まずは、これを「付ける」た場合の保険料(「付けない」場合に比べ、純粋に上がる分だけ)を見てみよう。

男性 月額
30歳 620円
40歳 600円
50歳 570円
60歳 530円

女性 月額
30歳 615円
40歳 600円
50歳 575円
60歳 540円

上記を見ると分かるが、年齢が上がるほど保険料が「下がる」

保険料というのは、通常、年齢が上がれば「上がる」はずだが、これは下がる。

何故なら、年齢が上がれば入院する可能性が高くなるから。

このオプションは「3年間の中で10日以上の入院をしなければ」祝い金が発生するので、逆に言えば、10日以上入院すれば上記の保険料は没収されてしまう。

若いうちは10日以上入院することは稀だろうが、高齢になれば当然、そのリスクは上がる。

保険会社が「勝つ」可能性が高いので、保険料が安くなるのである。

なお、上記の保険料は、あくまで「その年齢で加入したら」という場合の保険料。

30歳男性はずっと+620円が加算され、歳を取ったからと言って、安くなるわけではない。

実際の例を見てみよう。

30歳 男性
保険料 620円

3年間の総支払金額 22,320円
健康祝金       25,000円
収支        +2,680円

3年間で22,320円を支払って、25,000円を受け取れるので、2,680円ほど「儲かっている」ことになる。

利回りで見れば12%であり、今の低金利を考えれば「美味しい」と言えるかもしれない。

しかし、当然ながら、どこかで「10日以上の入院」をすれば、その期間中に支払った22,320円は没収される。

仮に22,320円を没収されるとしたら、それは「利益 2,680円」のおおよそ8回分に相当。

3年間 × 8回 = 24年

となるので、簡単に言えば

「24年間で一回でも10日以上の入院をすればチャラ(それまでの利益を吐き出す)」

ということになる。

しかも歳を取れば取るほど、入院する確率は上がるので、この「没収」が人生で2回発生すれば、赤字になるかもしれない。

更に重要なことは、この健康祝金。

オプションだけを解約することは出来ない

ということ。(約款に明記してある)

つまり若いうちだけ祝金を貰い、歳をとった時に解約をするような「勝ち逃げ」は許されず、一生涯、最後まで付き合う必要がある。

3年間で2,680円。月にならせば74円ほどの利益を得るために、一生降りることが出来ないギャンブルを保険会社とやる。

馬鹿らしくない?

それが筆者の感想。

本商品に加入するなら、健康祝金「なし」の方をおすすめする。

なお、このような説明をすると

「でも、10日以上入院した時には、祝金はなくなるけど、医療保険の方から給付金が受け取れるから、得じゃないですか?」

などと言う方がいるが、その給付金は健康祝金「なし」のプランに入っていても受け取れる。

別に得でもなんでもない。

没収された分だけ、損でしかない。

弱点2 先進医療特約が10年更新

色々な特約が用意されているが、その中で先進医療特約のみ10年更新。

先進医療特約は、保険適用外の先進医療を受けた際に実費を負担してもらえるもので、今後、利用する人が増えると予測されている。

そうなると、この部分の保険料も上がるだろう。

今は月に100円前後で提供されているが、将来は300円、500円などになるかもしれない(実際、その程度まで値上げしている保険会社もある)

詳細は、以下のコラムにて解説している。

先進医療特約は終身型を選びなさい!!

細かい点だが、契約者にとっては明白なデメリットとなる。

弱点3 変則型の180日ルール:180日以内の入院は「連続入院」と見なす

実際の例で説明したい。

肺炎で25日入院し、退院100日後に、今度は胃潰瘍で45日入院した。そんなケース。

このような場合、他社の医療保険では「別々の入院」として見なすことが多い。

そのため、例えば「一回の入院の上限が60日(60日型)」に加入していれば、1回目の25日、2回めの45日、ともに満額支給される。

しかし、アフラックの場合、1回目の入院から「180日以内の入院」は、病気名が違っても「継続した入院」と見なす。

そのため、25日+45日=70日の入院となり、60日をオーバーした分の10日分は「支払わない」

他社では払うのに、本商品では払わない。

これもデメリットだろう。

注:なお、他社の医療保険でも「肺炎の後に、再び肺炎」というような「同一の病気」の場合には、継続した入院と判断される。

詳細については、以下コラムにて解説している。

180日ルールとは?通常型、変則型の違いを解説

弱点4 初期給付型であるため、保険料割高

本商品は、入院すれば必ず10日分の給付金は受け取れる。

例えば1泊2日でも、10日分。仮に入院日額が5,000円であれば、5万円は給付されることになる。

このような商品を初期給付型と言う。

契約者からすれば、これは嬉しい。

しかし、保険会社からすれば嬉しくない。

このような初期給付がなければ、1泊2日であれば5,000円×2日 =1万円の給付で済むのに、毎回、必ず5万円を支払わないといけない。

そのため、初期給付型の医療保険は、そうでない医療保険より保険料が高い。

また、実際問題として「初期給付が必要か?」という議論もある。

筆者は「必要なし」と思っている。

短期で退院出来たということは、それほど重い病気ではないということで、1万円か5万円かなど、別にどちらでも良いのでは?

本当に困った時のための「保険」なのだから、こういう細かいところで、数万円得した、損したみたいな話は本題からずれている。

もちろん1万円っより5万円の方が嬉しい。

その気持は理解出来るが、その分だけ保険料も高くなることを忘れてはいけない。

本質を言えば、医療保険は「初期給付型」である必要はないと思う。

この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

完成度は高い。

冒頭で述べた「プラス」で、長い期間のバージョンアップも保証されているので、全体的には悪い商品ではないと感じる。

アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆

このあたりの商品の作り込みは流石アフラックというところだろう。

弱点1「健康祝金」については、付けなければ良いだけ。

弱点2の先進医療は、この部分だけに限れば将来的に保険料が上がるのは「確実」だろうから、それがどうしても嫌だと言うなら、本商品はそもそも検討対象から外れる。

しかし、上がると言っても、数百円の話なので、別に気にならないという人も多いだろう。

弱点3の180日ルールは、デメリットでしかないが、実際のところこれに該当する人は稀。

そこまで神経質にならなくても良いかもしれない。

そのあたりの詳細は、以下コラムでも解説しているので、より詳しく知りたい方はお読み頂きたい。

180日ルールとは?通常型、変則型の違いを解説

弱点4の初期給付型は、完全に好き嫌い。

本人が良いのであれば、問題ないのではないだろうか。




商品の構成について

入院給付金支払限度

入院一回あたりの限度日数を「60日」か「120日」から選択。

手術給付金

手術の種類に応じて、下記の給付金が受け取れる。

重大手術(開頭・開胸・開腹手術等) 日額の40倍
手術 日額の10倍
放射線治療 日額の10倍

保険料払方タイプ

定額(終身払) or 60歳半額 or 60歳払済から選択可能。

定額(終身払)と60歳払済は他社であるが、60歳半額がアフラック独自。

保険料としては、ずっと保険料が変わらない定額が一番安く、60歳までに払い切ってしまう60歳払済が一番高い。

60歳半額がその真中あたりに位置する。

定額は安いが、それが一生続くので、長生きすれば多くの保険料を負担することになる。

逆に60歳払済は、毎月の負担は重いが、60歳で終了するので、その後の支払いはなくなる。

半額は、支払いは一生涯続くものの、60歳以降は「それまでの1/2(半額)」になるので、多少負担は楽になる。

どれが良いか?

という点については、個々人の考え方だろうが、筆者は「60歳半額」をおすすめする。

その理由として、以下2点がある。

・男性82歳、女性88歳の「平均寿命」までの保険料負担を考えると、半額タイプが、総支払保険料が一番安くなることが多い

・老後、保険料が1/2になるのに、半額タイプの保険料は、定額タイプより「多少高い」くらいで済む

なお、上記はあくまで筆者が過去に何件か計算をした経験則なので、実際には年齢や性別にもよる。

自分で計算してみて欲しい。

付けるべき特約(先進医療)

総合先進医療特約

「弱点2」でも述べた通り、アフラックの先進医療特約は「10年更新」となっている。

先進医療特約だけに注目するなら、他の会社で保険料が変わらない「終身タイプ」を選択した方が良い。

だが、本商品に加入するのなら付けることは必須。

参考コラム:先進医療特約は終身型を選びなさい!!

三大疾病無制限入院給付特約

がん、急性心筋梗塞、脳卒中で入院した際、入院日数の上限がなくなり、無制限となる。

特に脳の病気は入院期間が長くなる傾向があり、麻痺などがあればリハビリ期間も長期に渡る。

「本当にクリティカルな状況のため」に入るのが保険であるので、最悪のケースを想定して、本特約は付けておくことをおすすめする。

将来的に高くはなるが、その内容自体は筆者は非常に評価している。

アフラックの保険に入るのであれば、つけておいた方が良い。




付けても良いかも?な特約!!(払込免除、女性、三大疾病一時金)

三大疾病保険料払込免除特約

がん 診断(「がんです」と言われた)

急性心筋梗塞、脳卒中 手術 or 10日以上の入院

の時に、以後の保険料が免除される。

筆者の個人的な考えでは、保険に更に保険をかけるような払込免除は必要ないとは思っているが、この特約は好きな人は好きだ。

詳しくは、

医療保険の「払込免除」は必要か?

という記事にまとめたので、ご参照まで。

優先度は低いが、予算に余裕があれば付けてもよいのでは?という感じ。

女性疾病入院特約

女性特有の病気で入院した場合に、主契約に上乗せして、1日につき5,000円が受け取れる。

予算があるなら付けても良い。

詳細は、特約考察!!女性疾病は必要か?を参照のこと

三大疾病一時金特約

がんと診断された時

心疾患、脳血管疾患で入院 or 手術をした時

このような場合に一時金(50万円など)を受け取れる。

1年に1回が限度。

予算に余裕があるなら、付けておいた方がベター

付ける必要なし、な特約!!(通院、ケガ、介護、認知症、等)

女性特定手術特約

女性特有の手術を受けた場合、給付金が受け取れる特約。

・にゅうぼう観血切除術(にゅうせん腫瘍摘出術を含む)、子宮全摘出術、卵巣全摘出術 1回につき20万円

・にゅうぼう再建給付金 1回につき50万円

となっている。

なお、この特約は「10年更新」のため、更新後の保険料は上がるが、女性特有の病気が多い50代くらいまで付けておくようなイメージかもしれない。

ちなみに、上記の手術を受ける可能性が高い40代の平均保険料は、500円前後となっている。

ベースとなる医療保険でも手術給付金は受け取れるので、更に「上乗せ」の必要性は少ない。

ちぶさ再建術などに関して、詳細は、特約考察!!女性疾病は必要か?を参照のこと

通院特約

通院特約、という名前から、通院すれば何でもかんでももらえるような印象を受けるが、実は違う。

あくまで「入院」もしくは「手術(日帰り手術でもOK) 」が前提であり、その前後の「通院」が対象。

だから「風邪をひいたので病院に行った」とか「花粉症で耳鼻科に」というような場合はお金はもらえない。

なお、受取れる金額は入院日額(入院した場合、1日に受取れる金額)と同額なので、5,000円プランであれば、通院1回につき5,000円ということになる。

30代だと、だいたい毎月+500円程度だが、年間6,000円、10年で6万円、30年で18万円である。

つまり、30年間で36回「以上」通院しないと元が取れない計算となる。

うーん、どうだろうか?

筆者としては、それほど通院する可能性は低いし、そもそも1回5,000円程度もらえても、さほどのタシになるわけでもない。

500円程度だと、「何となく付けておこうかな」という気になるが、無駄な投資になる可能性が高い。




ケガの特約

ケガで入院した時に一時金5万円。ケガで通院した時に1回3000円の給付金が受け取れる。

とあるが、よくよく読むとケガの一時金に関しては、

・骨折

・関節脱臼

・腱の断裂の治療を受けたとき

だけに限定されている。

特約保険料は「30歳 男性 終身払」で+530円。

この特約は絶対いらない。

こんな特約を勧める保険屋がいたら、信用してはいけない。

月々530円、年間6,360円、10年で6.3万円、20年で12.6万円、30年で19万円。

単純計算で、4回ケガで入院するか、64回通院しないと元が取れない。

もしくは2回入院で32回通院でも良いのだが・・・・

だいたいケガをして「5万円が必要」という必然性が分からないし、通院ごとに3,000円貰っても仕方ないだろう。

むしろ、骨折、関節脱臼、腱の断裂を人生で何回もやる人なんてそうはいないし、仮にこれで4回も入院する人がいるなら、保険よりも

「お祓いにいけ!!」

と言いたい。

530円の価値はない。と酷評する。

終身特約

医療保険のオプションとして死亡保障が用意できる特約。

「30歳 男性 終身払」で100万円の保障が+1,679円。

結論から言えば、これもいらない。

「セットにするとお得かも?」

と思うかもしれないが、あくまで、医療保険と一緒に終身保険が契約できる。というだけで、終身保険として他社と比較しても別に良くも悪くもない。

そもそも、医療保険にこの終身保険を「特約」として付けてしまうと、将来医療保険を見直す時に、この終身保険も一緒に解約しなくてはいけない。

一般的に終身保険は「一度入ったら解約してはいけない(損をする)」ので、だったらわざわざ医療保険とセットにして身動きがとりづらくする必要もなかろう。

終身保険に入るなら、それはそれで比較検討するべきで、安易に契約してはいけない。

介護一時金特約

所定の要介護状態になったときに一時金(1回限り)が受け取れる特約。

所定の要介護状態は、つぎのいずれかに該当した場合
・要介護2以上に該当
・日常生活動作における要介護状態が180日以上継続
・認知症による要介護状態が90日以上継続

支払条件については、他社と同等程度。

一時金は、30万円~500万円まで、10万円単位で設定可能。

特約給付金額:100万円の場合の保険料は、30歳 男性 770円となっている。

支払い条件は「要介護2以上」なので他社なみ。

が、これも100万円を一回だけ貰ったところでどうなのか?という話。

介護は長丁場。

本当に心配ならちゃんとした介護保険に入るべきだろう。




認知症介護一時金特約

認知症で所定の要介護状態になったときに一時金(1回限り)が受け取れる特約。

上記の「介護一時金特約」から「認知症」のみに限定した特約となっている。

一時金は、30万円~500万円まで、10万円単位で設定可能。

特約給付金額:100万円の場合の保険料は、30歳 男性 510円となっている。

これも介護一時金特約同様「100万円だけじゃねぇ」という感じ。

上の介護のことも含め、ちゃんと対策するなら専門の介護保険を勧める。

就労所得保障一時金特約

働けなくなったときに一時金(1回限り)が受け取れる特約。

かなり重い状態にならないと貰えない上、保険料があまりに高い。

詳細は弱点3参照。

支払条件は、次の下記の就労困難状態が60日継続したと医師に診断されたときとなっている。

病気やケガなどにより「入院」または「在宅療養(a,b,cのいずれか)」
a:医師による治療が継続しており、かつ日本国内にある自宅など(障害者支援施設などを含みます)で、医師の医学管理下において計画的な治療に専念し、自宅などからの外出が困難な状態
b:所定の特定障害状態に該当した状態
※特定障害状態とは、国民年金法で定める障害等級1級または2級に相当する状態としてアフラックが定めた状態をいいます。
c:国民年金法で定める障害等級1級または2級に認定された状態

一時金は、30万円~200万円まで、10万円単位で設定可能。
保険期間は、60歳・65歳・70歳で設定可能。

特約給付金額:100万円、60歳満期の場合の保険料は、30歳 男性 1,450円となっている。

精神疾患保障一時金特約

精神疾患で働けなくなったときに一時金(1回限り)が受け取れる特約。

支払条件は、次の精神疾患により下記の就労困難状態が60日継続したと医師に診断されたときとなっている。

就労困難状態とは、精神疾患による下記のいずれかに該当する状態をいう。
・入院
・国民年金法で定める障害等級1級または2級に認定された状態
・精神保健及び精神障害者福祉に関する法律にもとづき、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行令第6条に定める障害等級1級または2級に認定された状態

一時金は、30万円~100万円まで、10万円単位で設定可能。
保険期間は、60歳・65歳・70歳で設定可能。

なお、この特約は、[就労所得保障一時金特約]と同時申込の場合に限り付加することができる。

特約給付金額:100万円、60歳満期の場合の保険料は、30歳 男性 410円となっている。

これだけは割とアフラックのオリジナル色が強く、他社には似たような特約がない。

しかし、うーん、あまり必要性を感じない。

これも就労不能と同じく、100万円を貰ったところで「働けない」ほどの重度の精神疾患であれば全然足りないし、逆に数カ月程度で復職できる軽度のものであれば、100万円など貰わなくても何とかなるだろう。

帯に短し、タスキに長し。

という印象。




参考:特別保険料率に関する特則

従来、アフラックでは健康な方向けとして、

「ちゃんと応える医療保険EVER」

を、健康に不安のある方向けの緩和型医療保険(告知項目が少ない)

「ちゃんと応える医療保険やさしいEVER」

の2つの商品を提供していたが、2019年6月24日より、この2つが一本化された。

健康に不安のある方でも「ちゃんと応える医療保険EVER」に加入出来るようになったが、但し、健康状態によって「割増保険料」が上乗せされる。

本特則はそのルールを定めたもの。

とは言え、元々の緩和型医療保険である「ちゃんと応える医療保険やさしいEVER」も通常の医療保険より保険料が高く設定されており、つまりは、入院する可能性が高い分、保険会社としても多めに保険料を徴収していた。

これは全保険会社が販売している緩和型医療保険に共通したことで、以下のような法則がある。

普通の保険 → 健康でないと入れないが保険料は安い

緩和型医療保険 → 告知項目が少なく、「入りやすい」が保険料は高い(割増されている)

多くの保険会社は、これらを2つの商品に分けていて、以前はアフラックもそうだったのだが、今回の改定で商品を一本化し、

健康な方 → 通常の保険料

健康に不安がある方 → 通常の保険料+割増保険料(実質的には緩和型医療保険と変わらない)

という形になった。

口コミ・評判(販売側から)

・やはりアフラックには知名度があるので売りやすい。ただ、今回primeになって、1泊2日でも10日分支払う仕様になったため、その分保険料が上がり、その点では他社に比べ競争力が落ちたように気がする。

・Pimeプラスなどと組み合わせることで、「進化させられる保険です」という点は顧客に訴求力がある。

・お客さんの方から「アフラックはやってますか?」と言われることもあり、比較一覧には入れるようにしている。だが保険料が割高でもあり、最終的には落選することも多い。知名度はあるが、あまりそれにこだわっていない若い層も多く、昔ほどは売れない。

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口コミ・評判(契約者から)

40代男性 既婚/子供なしさんからの口コミ

夫婦で加入しました。

昔からお世話になっている保険屋さんが、複数の保険会社を扱える会社に転職をされて、「見直しさせて下さい」ということで、こちらの保険をお勧めされました。

3,4社ほど(他にはオリックスとネオファースト、あと一社は失念)持ってきた中で、一番高かかったのですが、1泊2日でも10日分受け取れることや、3年に1回お祝い金を受け取れることに魅力を感じて、この商品にしました。(お祝い金については、こちらのブログで酷評されており、今は後悔してます)

お祝い金についてはうちの場合、妻が「これで旅行に行きたい」と言い出しまして、それも悪くないな、というようなノリです 笑

このあたり何とも保険会社さんは上手いですね。

プランについては、正直、担当さんの言いなりという感じですが、三大疾病の一時金と先進、それと三大疾病無制限、妻は女性疾病も付けております。

保険料は夫婦2人で1万代前半という感じで、以前よりも高くなりましたが、内容は良くなったと思っております。

検討した方がいい他社商品

☆評価の高い医療保険は・・・

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

改定履歴

・2021/2/18 初稿

約款

2 件のコメント

  • 通院は日帰り手術でも対応するようにバージョンアップし、必ずしも入院前提ではなくなった、との説明を保険屋さんから聞いたのですが、こちらの記事では入院前提となっています。実際のところどうなのでしょうか?

    • 約款上は入院もしくは手術を行った病気、怪我に関する通院が支払い対象ですから、おっしゃる通り、日帰り手術でも「手術」であることは間違いないので、支払い対象です。詳細は約款(https://www.aflac.co.jp/yakkan/pdf/everprime_78445100.pdf)のp154からP156あたりをご確認下さい。本文では「風邪などの軽微な通院は対象外ですよ」という趣旨で、入院前提と記載しておりましたが、入院 or 手術と訂正させて頂きました。

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