提供会社:アクサ生命
商品名:アクサの「資産形成」の変額保険 ユニット・リンク
この保険の弱点はここだ!!
参考コラム:変額保険の「ファンド」を超解説!!インデックスとは?アクティブとは?
非常に無責任なことを言えば、そもそも変額保険の良し悪しなど判断のしようがない。
投資先を自分で選ぶため、結果は自分次第。
それも「良い投資先(ユニットと言う)」を選んだだけではダメで、市場に状況を見て投資先を変更する必要がある。
全ては自己責任なので、商品自体のスペックよりも、運用を指示する人間(契約者)の能力にかかってくるのである。
だがらこそ、変額保険の比較検討は難しい。
唯一、比べることが出来るポイントは、
・投資先(ユニット)の数
・その運用成績
くらいである。
投資先に関しては、変額保険の場合、だいたい以下の5分野となっていることが多い。
・国内債券
・海外債券
・国内株式
・海外株式
・REIT
また、過去の成績なども各社のサイトに掲載されている。
仮に「悪い変額保険」があるとすれば、ユニットの選択肢が少ない上、全てのユニットの成績が振るわないということだが、成績に関しては昨今の株高の影響で、どこの変額保険でも
「株式系のユニット」
は好調である。
さて、本商品。
まず、ユニットの選択肢は非常に多く、以下の10個が設定されている。
・安定成長バランス型
・積極運用バランス型
・日本株式型
・日本株式プラス型
・外国株式プラス型
・新興国株式型
・世界債権プラス型
・オーストラリア債権型
・金融市場型
過去の運用成績も概ね好調で、全世界的な株高の波にうまく乗っている印象。
特に「世界株式プラス型」は優秀で、ここ10年くらいで価値を3倍(300%)にしている。
これらを見るに、本商品は変額保険として悪いものではない。
では、何故に評価が2つ星なのか?
その理由は・・・・
筆者がそもそも変額保険に懐疑的だからだ
その点を「弱点」で解説していきたい。
参考:積立・貯蓄・資産運用にかかわる商品について
他社の終身保険の☆評価一覧は、コチラ
他社の外貨建終身保険の☆評価一覧は、コチラ
他社の積立・年金保険の☆評価一覧は、コチラ
他社の変額保険の☆評価一覧は、コチラ
弱点1 保険料全額が投資されるわけではない
これ、勘違いしている人が多い。
支払った保険料が全て投資されているわけではなく、なんやかんやと色々と手数料が引かれ、実質的には8~9割しか投資に回っていない。
例えば保険の関するコスト。
変額保険の目的が「運用益」だったとしても、一応は保険なのだから人が死ねば保険金が発生する。
それは契約者全体で負担しているものだから、その分のは「保険料」として引かれている。
他にも説明をしだすとキリがないくらい、色々な手数料(保険会社の利益など)が引かれている。
また、これらとは別にユニットごとの「運用化経費(信託報酬のようなもの)」もかかる。
要は、投資効率が悪いのである。
100支払っても100投資されず、80~90しか投資されないのであれば、
「いきなり10~20負けている」
ということ。
だからこそ、多少運用成績が良くても、その分をこれらのコスト(手数料)が喰ってしまう。
だったら、100そのものを自分の意思で投資できる投資信託の方が良いのではないだろうか?
変額保険には「保険」と「投資」という2つの顔がある。
保険に重きを置くなら、変額保険も悪くはないが、投資が目的なら止めておいた方が良い。
参考コラム:変額保険の「ファンド」を超解説!!インデックスとは?アクティブとは?
弱点2 今がそのタイミングなのか?・・・
始めるにしても、率直に言って今が良いタイミングだとは思えない。(2019年11月時点)
株式も「高すぎる」水準で、今、それらに投資をするのは「高値掴み」になる可能性が高い。
こういう話をすると、
「そんなことを言っていたら、いつまで経っても始められない」
「ドルコスト平均法で投資しているから大丈夫」
などと適当なことを言うやつがいるが、どう考えたって安い時に始めた方が良い。
高いと分かっていて、わざわざそれに投資するのはバカがやること。
変額保険をやるなら、次の「経済危機」が来た時だ。
その時に、一気にまとまった資金を入れる。もしくは分割でも良いので、投資を始める。
そうすれば、安値から、値段が上がり始めるところまでの「美味しいところ」を拾える。
弱点3 10年間の解約控除がある
本商品には解約控除がある。
解約控除とは、平たく言えば「解約時の手数料」のようなもので、加入後10年間は一定の手数料がかかる。
基本的には10年間解約しない方が良い。ということ。
その間、資金が寝てしまうので、この点はマイナス。
参考:積立・貯蓄・資産運用にかかわる商品について
他社の終身保険の☆評価一覧は、コチラ
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