この保険の弱点はここだ!FWD生命「FWD医療」

提供会社:FWD生命

商品名:FWD医療

この保険の弱点はここだ!!

完成度は極めて高い。

また保険料も安い。

年齢や性別にもよるが、ライバル各社に比べても安い部類に入るだろう。

医療保険としてはトップクラスの実力(保障内容、保険料)だと思って良い。

本来であれば文句なく星4つ。

なのだが・・・・

うーん、申し訳ないが「FWDという保険会社」という点でマイナス1ポイントとさせてもらった。

これに関しては後述する。

そのため星3つ。星4つに限りなく近い星3つ。

まず、本商品の商品内容を見てみよう。

本商品。2022年の1月から販売開始されたが「かなり実験的な内容」を詰め込んでおり、その内容には筆者も感心している。

一つずつ見ていこう。

・コロナ保険

まず、コロナ。

昨年より、「コロナで入院したら一時金」という保険がチラホラ出ているが、本商品もそれを取り入れている。

特定感染症診断一時金というオプションで、30歳 男性の場合、一時金10万円で+91円。

これば「爆安」と言える。

率直に言って、これは「プロモーション用の特約」だろう。

「コロナ」という目の前の、そして非常に分かりやすい危機を「たった91円」でカバー出来る。

大きな訴求ポイントになる。

正直なところ、FWDもこの特約だけの採算(保険上の数理計算)などしていないのではないか?

と言うか、コロナ関係は、いつどの規模で感染爆発が起こるか、そしてどのようにウイルスが変異するか、専門家の医者ですら予測がつかない。

つまり、保険会社からしても「どれだけ払うか(どの程度の契約者がコロナになり、給付金を請求するか)」分からない。

最近では、第一生命がコロナ保険を販売したが、「あまりに給付が多すぎて」一旦販売停止。

その後、保険料を3倍にしては再開した経緯があるが、このことからも、保険会社にとっていかにコロナのギャンブル性が高いということが分かる。

これを91円で販売する。

FWDとしては「やっちゃえ!!」という感じだろう。

この一つの特約では大損こくかもしれないが、それでもコロナに乗っかって新規契約が増えれば良い。

そう判断しているのだと思う。(筆者の勝手な推測ながら。でも多分その通り。)

ちなみに、他社では+100円~300円くらいの、先進医療特約も+14円と、一瞬「システムエラーじゃないか?」と思うくらい安い。

健康割引が適用されやすい

また、本商品では、以下の2つの質問をクリアすれば、「優良体」となり、保険料が割引かれる。

1 血圧 上が140未満、下が90未満

2 肝機能検査のAST(GOT)が36以下

他社の健康割引などでも、血圧はよく聞かれる質問だが、肝機能の数値を聞いてくるのは珍しい。

他社では、血圧以外にBMI(身長と体重のバランス:18以上27以下を条件とする会社が多い)を問うてくるが、FWDでは聞かない。

恐らくは「ASTが36以下なら入院リスクが低い」という科学的なデータをもっているのか、そのあたりはよく分からないが、肝機能の数値の中でもASTは割と上がりにくい項目なので、これはクリアできる人が多いだろう。(対して、γ-GTP、ALT(GPT)などは上がりやすい)

これだけで優良体割引が適用されるので、他社に比べ「優良体割引を使える」ハードルは低いと言える。

日額の最低金額が1,000円/日

そして、筆者が「ほう、その手があったか」と感心したのは、本商品のベースとなる入院給付金の最低額が1,000円/日~ということ。

これの何が凄いのか?

このことを理解するには、まず「主契約」という考え方を知らねばならぬだろう。

日本で販売されている保険は、そのほとんどが「主契約(メイン部分)+特約(オプション部分)」という構成になっている。

別に「こうじゃなきゃいけない」ということでもないようだが、商品の許認可を出す金融庁でも「慣例」のようになっており、この構成以外はほとんど見ない。

だが、ここで一つ困ったことが起こる。

何を主役(主契約)にするか?ということ。

医療保険には、様々な「主役」が存在しているのである。

最もメジャーなのは、入院したら1日いくら(5,000円など)、という日額タイプ。

商品の7,8割はこれだろう。

そして最近では、入院の短期化に伴い、入院したら一時金、三大疾病(がん、脳、心臓)で入院したら一時金、というような「一時金」を主契約としたものもある。

また、がん保険の分野では「抗がん剤治療を受けた時だけ毎月お金が受け取れる」という内容が主契約になっているような変わり種もある。
(注:がん治療の中でも抗がん剤などの長期療養が一番のリスクであるため、それだけに備えればOKという考え方)

保険会社としては、どれを主役に選ぶか悩ましい。

例えば、あるお客さんが

「入院なんてどうせ短期間。だから私は日額は別にいらない。3大疾病一時金だけで良い」

と思うなら、そもそも日額タイプは検討対象からは外れてしまう。

「要らない」と言っている日額タイプにお金を払いたくないからだ。

そうなると、日額タイプを「主役」として据えた商品は、この層には一切無視されることになる。

逆もある。

「私は最低限度の1日5,000円だけで良い。一時金は自分の貯金で賄う」

こんな人には、一時金が主契約の商品はハマらない。

だからこそ、日額タイプ、一時金タイプ、それぞれを主役とした商品を用意する、という保険会社もある。

しかし、そうなるとオペレーションコストやプロモーションコストも「2倍かかる」ことになり効率が悪い。

そこで、FWDの1日1,000円。

入院して1日1,000円貰っても、大した足しにはならないので、実質的には意味はない。

だが安い。30歳男性なら、多分160円くらいだろう。

日額タイプを求めていない人でも「まあ、これくらいなら別に良いか」というレベルで、日額の分の保険料を意識せずに、好きな特約だけ選択できる。

前述した通り、本商品の特約は「爆安」のものもあるし、他のものも総じて良く出来ているので、「160円の入場料(日額1,000円の主契約)を払っても得」だと考える人も少なくないのではないだろうか?

日額1,000円から契約出来ることで、様々なニーズを持つ客の要望を満たすことが出来る。

つまり主役の存在感を極限まで薄めたことで、特約だけを目当てにした客も掴むことが出来るようになり「間口を広くとれる」

なかなか上手い戦略だな。とも思う。

以上、冒頭でも述べた通り「良く出来ている」というのが感想。

では、弱点。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

弱点1 FWDという会社・・・

こんな良い商品を出しているのだから、本部のスタッフが優秀なんだと思う。

だからこそ、大変言いにくいのだが、筆者自身、FWDにはあまり良いイメージを持っていない。

まず、格付けが低い。

最も有名なS&PはFWDの格付けをしていないが、フィッチレーティングというところが「BBB+(弱含み)」という格付けをしている。

保険会社が弱含みって・・・・

とも思うし、また筆者もFWDの代理店向けの営業(FWDの商品を売ってもらうために代理店のサポートをする人間。保険業界では「ソリシター」と呼ぶ)と何人か会ったが、まあ、何と言うか「ちゃんと勉強してるのか?」というような人が結構いる。

もちろんちゃんとした人もいる。

そういう意味では「まだ落ち着いてないんだろうな・・・(体制や人員)」というのが率直な感想。

FWDは、PCCWという香港の財閥の保険部門で、アジア各国で展開している。

基本的な戦略は「ヤバくなった保険会社を買収」して、その国の保険業界に参入するというモデルで、FWDも、元々はAIG富士生命という会社を2017年に買収したもの。

日本に進出してきて、まだ5年程度。

当初より、保険料で他社の下をくぐる「イケイケ戦略」で来たが、5年経ってもまだそんな感じで、ワチャワチャしている。

商品自体は悪くはないのだが、そればかりが先行している印象で、筆者自身は「まだお客さんにはお勧めできないなぁ」と思っている。

保険は一度契約すると長い。

契約した瞬間だけで終わるものでもなく、10年、20年付き合うこともあり、その過程で不祥事や、「〇〇生命、身売りか?」などの報道が出ると、契約者としては気が気ではない。

もちろんFWD生命がそうだ、と言っているわけではない。

親会社のPCCWは超巨大企業で、FWDも全体として見れば相当大きいし(日本単独では小さいが)、FWD本体は株式公開もするらしいから、財務状況の心配はない。

だが、結局のところ「まだ日本では信用がないよね」という感じで、こればかりは時間がかかる。

筆者自身は保険会社への信頼度も、保険選びでは重要な要素だと思っている。そのため星を一つ減らした。

だが、今まで散々書いてきたように商品は強い。

契約した保険の内容は「保険会社が潰れない限り」は保障されるので、

商品さえ良ければどんな会社でも気にしない。

という人なら良い選択肢になるとは思う。

弱点2 手術14日経過後でないとダメ

些細な弱点。

本商品では、手術給付金について、以下の3タイプから選択できる。

「Ⅰ型 全くなし」

「Ⅱ型 一律、日額の10倍(外来、日帰りは5倍)」

「Ⅲ型 5~60倍まで。手術の難しさによって変わる」

そして、Ⅱ型、Ⅲ型に関しては、

1回手術給付金を受けった場合、その後14日間は2回目の手術を受けても支払い対象外
注:正確には、初回から14日以内に受けた手術の中で、一番給付金が高いものを1回だけ払う、となっているが、要はその「1回」以外は対象外ということ。

というルールがある。

他社には「日が違えば、2回払う」というところが多い。

特に古い保険はそうなっている。

これは目の手術などで、問題になることがある。

白内障などで、数日以内に左右を別々に手術をする際(何かトラブルがあって両目が見えなくと困るので、片方づつやることが多い)、他社であれば「2回対象」になるが、本商品では対象にならない。

とは言え、2回目の手術を14日間空けてから受ければ良いだけのことだが「知らないで14日以上に手術を受けて支払対象外」というようなケースもあるだろう。

手術を受けた日が違えば、他社は払う。FWDは14日空けないと払わない。

分かりやすい弱点と言える。

商品の構成について

入院日額

1,000円から選択可能

入院限度日数

30日、60日、120日から選択可能。

手術給付金・放射線治療給付金・移植術給付金・骨髄ドナー給付金

下記から選択

1型 なし

2型 一律日額の10倍(外来は5倍)
例:1日5,000円の場合、5万円(外来は2.5万円)

3型 手術の種類に応じて5~60倍
例:1日5,000円の場合、外来2.5万円~開頭術60万円など

付けるべき特約!!(疾病無制限、先進医療)

先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた場合、実費を2,000万円まで補償。

更に実費の10%を一時金で給付(お見舞い金的性質)

他社では+数百円だが、本商品では何故か+十数円で済む。

付けておいた方が良い。

付けても良いかも?な特約!!(特定感染、)

・特定感染症診断一時金

コロナなどの特定感染症に罹患し、入院や自宅療養をした場合、5万円 or 10万円(加入時に選択する)の一時金が受け取れる。

率直に言って、コロナになって5万円か10万円を受け取ったところで、さほどの意味はない。

「ラッキー!!」という感情面でのお得感はあるかもしれないが、5万、10万程度のお小遣いを貰っても、それ自体で生活が変わるわけでもない。

保険としての意味はないのだが、保険料も安いし、恐らく本商品の「目玉」でもあるので、まあ、付けておいても良いのでは?という感じ。

・がん診断給付金・心疾患給付金・脳血管疾患給付金

がんや、心疾患、脳血管疾患の際に一時金を受け取れる。

支払い条件は以下の通り。

・がん 診断(がんです。と言われた) or 入院

・心疾患   手術 or 急性心筋梗塞の場合1日以上の入院
それ以外の疾患(狭心症など)は15日以上の入院が必要

・脳血管疾患 手術 or 脳卒中の場合1日以上の入院
それ以外の疾患は15日以上の入院が必要

他社では、がん、急性心筋梗塞、脳卒中を対象にしていることも多いが、急性心筋梗塞は「心疾患の中の一つ」、脳卒中は「脳血管疾患の中の一つ」という位置づけなので、心疾患、脳血管疾患の方が、カバーする病気の範囲が広い。

とは言え、上記の条件では急性心筋梗塞、脳卒中「以外」の病気では、手術か、手術をしない場合には15日以上の入院が必要なので「まあ、実際にはほとんどないかな」という気もするが、それでも範囲が広いことにこしたことはない。なお、このあたりの話は下記コラムにて詳細を説明しているのでご参照まで

参考コラム:心疾患と急性心筋梗塞、脳血管疾患と脳卒中、何が違う?

また、本特約では脳血管疾患により、初診日から180日以上、言語障害、運動失調、麻痺等の後遺症が継続したと診断されたときには、リハビリ支援という名目で、更に一時金の50%(100万円なら50万円)を受け取れる。

これは他社では見かけない保障。

内容からすると、他社比較でも保険料は安く、もし予算に余裕があるなら付けておいても良いかもしれない。

参考コラム:がん診断一時金、3大疾病一時金は付けるべきか?

・特定3大疾病保険料払込免除特約

がん、心疾患、脳血管疾患で所定の条件に該当した場合、以後の保険料が免除される。

医療保険の保険料など、いくらでもなく、それが免除されたとしても、生活には影響はない。

そのため筆者自身は必要ない、とは思っているのだが、免除系は好きな人が多いのも事実。

参考コラム:保険に「払込免除特約」は必要か?

付けたいなら自由にすれば良い、という感じ。

・抗がん剤治療給付金

抗がん剤治療を受けた場合、月単位で給付金を受け取れる。

がんの治療が長期化した場合の収入補償的な意味合いを持つ。

内容については、以下コラム参照。

参考コラム:抗がん剤治療特約は付けるべきか?

これも予算があれば付けておいた方が良い。

・女性疾病入院給付金・女性特定手術給付金
・にゅうぼう再建術給付金・がん外見ケア給付金

女性疾病で入院した場合の上乗せ(+5,000円/日など)や、にゅうぼう再建術を受けた場合の一時金などがセットになったオプション。

内容が良い分、オプション料はやや高めか?という印象。

参考コラム:特約考察!!女性疾病は必要か?

実際のところ女性疾病だからと言って「他の病気より余計にお金がかかるか?」と言えば、そうでもないのだが、とは言え閉経する50代までの女性が女性疾病になる確率は高い。

予算があるなら付けておいても良いとは思うが、先のがんや三大疾病関係の特約に比べると、優先度はやや低い。

・障害年金・介護年金
・メンタル障害年金・初期メンタル障害一時金

障害年金は、「働けないリスク」をカバーするためのもので、本来であればそれ単体で加入するような商品(他社では就業不能保険などと言う)

本オプションは障害に関しては、

-身体障害手帳1級から4級
-障害等級1,2級

にて支払い事由に該当する。

また、介護年金については、要介護1以上、メンタル障害については精神障害手帳1,2級が条件。

身体障害手帳1から4級となっているため、一見すると他社より支払い条件が緩い(他社は1,2級が多い)ように感じるが、3級も4級も結構な状態ではある。

例えば、手の機能に関して1,2級では「片手の機能が全く使えない」、「すべての指を欠く」などというものだが、3級では「親指と人差指を欠く」、「片手の著しい障害」などで、これが4級になると「両手の親指を欠く」、「片手の親指と人差指を欠く」などになる。

確かに障害としては軽いのかもしれないが「それでも・・・」という感じだし、率直に言ってなかなかないことでもある。

心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、などの各臓器については

「社会での日常生活が著しく制限されるもの」

という記載があり、具体的には明記されていないが、これも「多少生活しづらい」程度の症状では認められない。

要は簡単に認定されるものではないので、たとえ3,4級が範囲であっても「他社と同程度かな?」とは思う。

逆に他社の商品では、保険会社が独自に基準を設けていたり、より実態(医師から絶対安静の指示等)を見てくれるところもあるので、条件としてはそちらのほうが良いかもしれない。

ただし、保険料は安いので(30歳男性 月10万円60歳で+1,440円)、色々考えるのが面倒であれば、付けておいても良いかもしれない。

また、メンタル障害年金も+54円(30歳 男性)で付けられるので、こちらも安い。

メンタルに関しては、受け取れるのは2年間のみだが、これも実際に統合失調症などの思い精神疾患に罹患した場合「あるのと、ない」のでは全然違う。54円くらいなら付けておいた方が良い。

訂正とお詫び

以前、本稿にてメンタル障害年金について「障害年金と同じ期間受け取れる(例:60歳まで)」というような解説をしておりました。

しかし、これは誤りです。正確には2年です。

約款の読み込みが足らず、当サイトで誤った理解をしておりました。申し訳ございません。

F様、ご指摘ありがとうございます。

付ける必要なし、な特約!!(がん一時金、がん通院など)

・疾病入院一時金・災害入院一時金

入院しただけで受け取れる一時金。

30歳男性、一時金10万円で+696円。

30年で約25万円を支払う計算で、つまりは30年で3回入院して「多少儲かるかな」という感じ。

5万円、10万円程度のお金であれば、自分で貯めておけば良いだろう。

わざわざ付ける必要はない。

参考コラム:入院一時金って必要?それとも不要?

・通院給付金

入院をした後、その治療で通院した場合に給付される。

30歳 男性 1回の通院で5,000円の受け取れるプランで+370円。

30年間で13.3万円。27回通院でトントン。

5,000円程度貰っても、さほどの足しにもならないだろう。

要らない。

・健康給付金

5年毎に「生きていること」、「10日以上の入院をしなかったこと」を条件に、日額10倍を受け取れる。

30歳 男性で、5万円(日額5,000円の10倍)を受け取れるプランで、+809円。

5年で48,540円を支払い5万円を受取るので、1,500円くらい儲かっていることになるのが「10日以上の入院」をすれば、この5万円は受け取れず、48,540円は没収される。

5年で1,500円、年間300円のためにこんなリスクを取る人はバカ。

・特定損傷給付金

骨折などで一時金。(5万円、10万円から選択)

30歳 男性 一時金5万円で+175円。30年で6.3万円を支払う計算。

30年で2回骨折すれば、5×2=10万円で、3.7万円儲かるが、そもそも骨折して5万円が必要になる理由もないし、骨折しなければお金を捨てたようなもの。

自分で「骨折貯金」でもして、貯めておいた方が良い。

・死亡保険金・高度障害保険金

死亡保険は医療保険とセットにするべきではない。

死亡保険をオプションとして医療保険に付けてしまうと、医療保険を解約した際に、死亡保険も強制的に解約されてしまうから。

医療保険の世界は日進月歩なので、見直しなどをすることもある。

別々にしておいた方が無難。

口コミ・評判(販売側から)

・売れてる。内容、保険料ともに群を抜いているし、先進やコロナ一時金などが、数十円で付けられるので、他社商品と比較すると「他はぼったくっているのでは?」というような印象すら与えてしまう。FWDという会社がほとんど知られていないので「どんな会社ですか?」と聞かれることが多いが、「香港資本の新興保険会社で今一番勢いがある」と説明すると、安心する人が多い。だが、中には中国資本は嫌だという方も一定数はいる。それでも、総じて若い人はほとんど気にしない。しかし、会社としてはコロコロ商品を変えるので、動きが早いと言えば聞こえは良いが、現場からすると、落ち着きがないようにも感じる。

・正直、ほとんどの方にはおすすめできない商品です。というのも…。
数年前のリストラ問題しかり、引き受け保険会社の合併が多い等、色々と”商品以外の問題”が多い点が挙げられます。
“富士がん”といえば、業界でも代表する良商品とのことで、当時は話題となりましたが、結局すぐに発売停止となるような商品。
今回の”FWD医療”も感染症特約の採算が取れずに、4月より最低保険料の引き上げがあるなど、過去商品同様”とりあえず出してみた”感が拭えない印象です。
内容的に見ても、メディケアのメディフィットAを上手く意識していて、3大疾病一時金の要件が微妙に良かったりと、保険料&内容で打ち勝とうとしている姿勢は尊敬します。
ですが、2022.4の改定でメディケアも良くなってしまい、”優良体が使えれば”安い以外の特徴があまりない会社となってしまいました。
優良体に関しても、告知次第では標準体引き受けとなる疾病が多くあり、実際に申し込んでみたら意外と高い…となることが多く感じます。
もしオススメするならば…最低限の保険料で数年後には解約するという方、もしくはすでにガンや三大疾病の保障は持っていて、日額部分の保障の上乗せが欲しいという方でしょうか。
もちろん企業としては利益を追求しなければならないので、様々な商品の改定等をするのは理解できるのですが、FWD生命は看板商品である収入保障保険・緩和型収入保障保険の時点で既に攻めているので、これ以上攻めるようなことはやめてほしい…が本音です。

謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

・30代 女性 既婚 子供ありさんからの口コミ

夫婦で医療保険に入るため、かなり勉強しました。こちらのサイトも結構読みこみました。保険業界の裏事情が知れて大変参考になりました。ありがとうございます。自分の中で分からないなりに色々と商品を比較しましたが、今回新販売されたFWDに決めました。保険の〇〇さん(社名は伏せる)で加入しましたが、担当の方も「これが最先端の医療保険です」と自信満々で、たしかに内容と保険料はかなり良かったです。主人は三大疾病一時金と、抗がん剤、7大無制限を付けて5,000円弱、私も同じ内容で4000円程度です。FWDという会社に対しては、こちらのサイトでも情報を見ていたので、ちょっと心配なのですが、担当の方から「医療保険は掛け捨てなので、会社がやばくなればすぐに解約すれば良い」と言われ、それもそうだなと思ってます。

20代 女性 既婚 子供なしさんから口コミ

加入した保険会社
-FWD生命保険株式会社
-SOMPOひまわり生命

商品名
-FWD医療
入院日額5000円、限度日数120日、一時金5万円、手術給付金を3型、先進医療と8大疾病無制限特約をつけました。月額1700円届かないくらいです。コロナ保険はつけませんでした。

-ひまわり生命 終身がん保険(がん治療給付型)
治療給付金5万、がん診断給付特約も50万と払い込み免除をつけました。1800円くらいです。

他社で比較した商品
メディフィットA、健康のおまもり

加入にあたって決め手となったポイント

安さです。
医療保険にがん特約をつけるのと迷っていたのですが、それぞれでの加入が補償が厚く値段が変わらないので、別で入りました。
保険会社に勤める親類にも相談には乗ってもらっていたのですが、ウェブサイトから自分で見積もりも作れるので、特約などの条件で変えてみながら、自分の気の済むまで比較できて分かりやすかったこともよかったです。

加入後に良かった点、悪かった点
加入した次の日にこちらのブログでFWD医療についての記事が出て、早まったかなと思いましたが笑、潰れたりしないことを祈ります。
FED医療は来月からは最低料金が2500円になるそうで、夫も今月中に加入予定です。夫は元々65歳払い込み派でしたが、記事を読んで終身払いにしていました。
長々と失礼いたしました。
今後とも記事を楽しみにしております。

比較検討した方が良い商品

以下の商品が当サイトで高評価。

本商品のライバルとなる。

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

改定履歴

約款

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

1 個のコメント

  • 中々内容の割に値段が安くて良いですね。
    知名度や格付けの話など不安事項もありますが、
    ①医療保険は必ずしもずっと掛け続ける必要性はない。(貯金で対応できるならその方がよい)
    ②掛け捨てなので最悪会社が潰れても加入者のダメージが少ない。仮に会社が潰れたときに加入者が高齢だと、新たな保険加入をする場合は掛け金が高くなってしまうが、それまでに一定以上の資産を作れていれば、医療保険に入る必然性もない。

    という理由でマイナス理由は無視できるかな、と感じました。

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