保険会社総論
格付:なし
金融(Finace)とITを合わせたFintechベンチャーとしてスタート。
同社を率いる畑氏は自身もアクチュアリー(生命保険商品の数理計算を行うことが出来る資格。高度な数学的知識が必要で、高難度の資格と言える)であり、その観点からなかなか面白い商品を企画販売している。
実際にがんに罹患した人への給付金を、加入者全員で「わりかん」するという発想のわりかんがん保険で、一気に注目を集めた。
その後、コロナ禍において、コロナに罹患した場合に一時金を受け取れる「コロナ助け合い保険」を販売するが、これが想定以上の給付請求により事実上破たん。
一時金の額を減額するなどの対応を行ったが、結果的に金融庁の行政処分を受けることになった。
「コロナ」という誰しも予想出来ない病気に対して、先手で商品を出した勇気は凄いと思うが、収支を読み違えたということで、これは率直に「負け」というところだろう。
個人的には「大した話ではない」とは思うが、日本の金融庁はこのあたりは神経質で、傍目には弱い者いじめのような印象を持つ。
行政処分後、元金融庁長官の遠藤俊英氏などをアドバイザーとして迎え、足元も固めているようで、それらを土台として今後も保険業界の「変革」のためにユニークな商品を出して欲しい。
大手ばかりが幅を利かせる保険業界において、小さいながらもキラリと光る会社。
個人的に期待している。
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