この保険の弱点はここだ!メットライフ生命「ビーウィズユープラス」

提供会社:メットライフ生命

商品名:ビーウィズユープラス

参考コラム:
外貨建一時払終身保険特集!!
「こんな商品には騙されるな!!」はコチラ

利率と利回りの関係を知りたい方は・・・
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この保険の弱点はここだ!!

悪い商品ではない。

2020年6月現在。

一時払のドル建終身保険の中では有力な商品ではないだろうか?

商品自体はシンプル

・まとまったお金をドカンと払う

・入った瞬間、支払った金額の1.2~1.6倍程度の保障が得られる
(年齢、性別、加入時期などによる)

・将来の用途は2つ

 1 死亡時に保険金を受け取る
 2 運用されている返戻金を使う

なお、「ドル建の一時払終身保険」と一口に言っても、1の死亡保障を目的とするものと、2の運用をメインとするものの2種類に分かれているのだが、本商品は前者。

死亡保障に重きを置いている。

では、弱点を見てみよう。



弱点1 運用を重視するなら、この商品ではない

本商品には初期手数料というものがある。

要は手間賃だ。

入った時に取られるもので、メットライフは公表していないが、だいたい5%前後の場合が多い。

例えば1,000万円を預けた場合、スタート段階で50万円(5%程度)が引かれてしまうので「運用」として考えると、開始した段階からマイナスで始まることになり、旨味がない。

但し、本商品にはスタート時から「保障」がある。

そのため、保障重視ならこの商品を選ぶことは間違いではないが、運用重視なら他の商品の方が良いだろう。

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弱点2 利率が低い

コロナの影響で、どこの国も金融緩和に踏み切っている。

アメリカでも未曽有の緩和で、金利がほぼゼロになった。

そうなると、金利に連動しているアメリカ国債の利回りも下がる。

本商品は主にアメリカ国債で運用しているので、その影響を受けてしまうのである。

2020年6月時点での利率は米ドルで2.7%(30年固定)、豪ドルで2.25%(20年固定)

これはライバルの会社と比較すれば高いほうではあり、

メットライフ、頑張ってるなー

とは思う。

だが、2.7%か・・・ちょっと前までは3%台が当たり前だったので、流石のメットでも下げざるを得ないのか、という感じ。

2.7%が30年間固定されるが、それが良いことなのか?悪いことなのか?

イマイチ判断がつかない。

ちょっと待てば(と言っても2,3年)3%台を回復するのであれば、今はやらない方が良い。

ただ、2.7%もそこまで悪い数字ではないので、それを30年間保証してくれるなら、うーん、まあ良いかなぁ。という気もしないでもない。




弱点3 健康でないと入れない

本商品は加入時に告知(健康状態の報告)がある。

外貨建の一時払終身保険は主に高齢者を対象にしているものが多いので、告知があると「入れない」人が多くなる。

そのため無告知の商品が多いのだが、本商品はスタート当初から支払った金額以上の保障があるため、どうしても健康な人でないと入れない。

告知の項目はそれほど多くなく、血圧の薬を飲んでるくらいであれば平気だが、がんや心筋梗塞などを5年以内にやっているとダメ。

高齢者にとっては低くはないハードルだろう。

保険だから告知があるのは仕方がないのだが、こと一時払終身保険に関しては、無告知の商品も多いので「告知がある」というだけでデメリットになってしまう。

口コミ(販売側から)

某乗合代理店勤務さんからの口コミ

表題の商品について、募集人視点での評価です。
一言で言ってしまうと…売りやすいです。
昔は日本生命 マイステージ(円建て一時払い)がすごく売りやすく感じていました。
日本生命の外交員の方も半分ドアノック商品として使っていた節があるかと思います。
しかし、現状、300万の一時払い保険料に対して303万の死亡保険金額になればいい方。
解約返戻金水準(運用商品目線)としては雀の涙ほどの運用益…。
なので、過去に円建て一時払いの使い道を説明した経験があれば、使い道説明→日本生命マイステージ明示→ビーウィズユープラスの流れで販売可能、とても売りやすいです。
本題の商品スペックですが、”悪くない”の一言に尽きます。
・お葬式等の死亡整理資金目的でもただ銀行に預金としていれておくのであればこの商品を使った方が為替リスクはあるといえど、可能性としては一時払い保険料よりも死亡保険金額が上回る可能性が高い。
・教育費目的で見ても、学資保険/低解約終身よりも増える可能性がたかい。
・告知があるからこそ、責任開始日よりすぐに死亡保障が持てる。(定期保険等の掛け捨てはいやだが、死亡整理資金ではなく、生活費に対しての死亡保険として使える)
・株式投資等の単純な運用商品には運用能力は負けるが、30年後には市場価格調整が入らない分解約返戻金の見通しがつく。→35~40歳のDINKS層で、老後資産形成にピッタリ。
・低金利だからこそ、住宅ローンの繰り上げ資金をこの商品で運用することで、トータルでプラスになることも考えられる。

等、ざっと思いつくだけでもさまざまな活用方法が考えられます。

だからこそ、ご契約を検討中の方には他の金融商品との比較をしっかりとしてほしいとねがうばかりです。
裏を返せば、モラルの低い募集人の甘い言葉に騙されかねない可能性も秘めてる商品です。
昨今の特定保険契約の苦情の中には本当なのか疑いたくなる苦情もあります。
あくまでも元本保証のない商品だとしっかり納得した上で、余剰資金でやる分にはとてもいい商品です。

口コミ(契約者から)

・なし

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。