提供会社:オリックス生命
商品名:がん保険 Believe(ビリーブ)
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この保険の弱点はここだ!!
参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。
オリックス生命が販売するがん保険。
オリックス生命では、「終身タイプ」の本商品「Belive(ビリーブ)」と「定期タイプ」のがん保険「Force(フォース)」の2種類を扱っている。
定期タイプの「Force(フォース)」の解説はコチラ
Beliveは2010年3月より販売されているロングセラー商品。
販売当初、
「シンプルでわかりやすい」
「保険料が低廉であること」
をコンセプトとして開発され、爆発的に売れていた。
当時、がん保険は「アフラック一強」だったが、その牙城を崩した商品と言える。
販売当時は
「上皮内新生物でも同額保障」
(上皮内新生物は支払い対象外か、給付金が少なくなる商品が多かった)
などの利点があったが、最近は他社も追随しており、保障内容としては大差ない。
筆者が思う弱点は、以下の3つ。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい
他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ
弱点1 パッケージ化されており、オプションが少ない
5つの保障がパッケージ化されているため、自身で「必要、不要」と取捨選択することが出来ない。
他社で同等の保障で比較した場合の保険料は、可もなく不可もなくといったところ。
ただし、50歳、60歳と年齢が高い方は、保険料が高めになっている。
この弱点が気になるなら・・・がん保険の保険料ランキングで他社をチェック!!
弱点2 初回のみ手厚い、受け取れる限度が2年に1度
初めて「がん」となった場合、初回診断一時金(100万円)とがん治療給付金(50万円)あわせて150万円が受け取れるが、2回目以降の給付金額は50万円となる。
がん治療給付金(50万円)は何度でも受取れるが、2年に1度となっている。
がんの場合、初回はわりと軽く済む場合が多い。
外科的手術で「切れる」のであれば、入院もそれほど長くはからないのだが、再発、転移などで「切れなくなる」と辛い。
そのため2回目、3回目の方が経済的には大変になることが多いのだが、本商品は「初回」が手厚いということになる。
但し「だからダメ」と言っているわけではない。
下記の商品を比較した場合、どちらも給付金は同じになる。
初回に受取ったお金を「がん貯金」として貯めておけば良いだけのこと。
Belive
初回 150万円
二回目 50万円
合計 200万円
他商品(毎回一時金が100万円)
初回 100万円
二回目 100万円
合計 200万円
もちろん、3回目、4回目など回数が多くなれば、「毎回50万円」と「毎回100万円」で差が開いてくるが、それもなかなかレアケースで、むしろ「生涯でがんになったのは1回だけ」の人の方が多いだろう。
そうなれば、150万円受け取れる方が良い。
1回だけならBeliveは得、2回なら他社と同じ、3回以上なら、他社の方が得。ということになるが、こればかりは分からない。
そういう意味では「初回が多い」というのが弱点とも言えないが、「他社とちょっと違う」ということで、あえて挙げさせてもらった。
なお、がん保険において「2年に1度」というのは標準的ではあるが、最近は「1年に1度までOK」という商品も出てきている。(メットライフ ガードエックスなど)
また、同じオリックスの医療保険「Cure」にがん一時金特約(がんと診断された時に受取れる)を付けた場合、こちらは「1年に1度」となっている。
同じ保険会社で、がん専用の「がん保険」より、医療保険のオプションに過ぎない「がん特約」の方が給付条件が良いというのも何だか良く分からない。
この弱点が気になるなら・・・がん診断一時金、各社の支払回数一覧で他社をチェック!!
弱点3 先進医療が高い
先進医療の特約料金はどこも100円程度(毎月)で、更に「年齢による差」がないところが多い。
30歳でも、50歳でも「100円」ということ。
しかし、近年、先進医療の給付金請求は増加しており、
「そろそろ100円じゃ提供出来ないだろう・・・」
というのが業界関係者の見立てだった。
その結果、最近オリックスが他社に先がけて先進医療特約の保険料を見直した。
その結果、そもそも値上がりした上、年齢ごとのばらつきが大きくなった。
男性 30歳で150円程度が、60歳になると400円台後半に、女性 30歳で120円程度が、60歳になると200円台後半になる。
恐らくこれは他社も追随するだろう。
そもそも、今まで「年齢に関わらず保険料が一緒」というのがおかしかったのだ。
正しい姿になった。と言えるが、これから加入をする契約者にとっては良い話ではないだろう。
今のうちに、先進医療特約に関しては、まだ値上げしていない他社のがん保険に入った方が良い。ということになる。
いつかはやらないといけない「先進医療特約の値上げ」を先行した。という点は評価出来るし、他社も同じような料金体系になるだろうが、現時点では「一時的に」弱点になってしまっている。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。
商品の構成について
主契約に組み込まれている保障は5つ。
以下、基本給付金額10,000円の場合に受け取れる保障について説明する。
基本給付金額は、全ての「基礎」となるもので、各給付金は基本給付金額の「何倍」という形で決まる。
49歳以下は10,000円しか選べないが、50歳以上では5,000円~10,000円の範囲で選択できる。
1 がん初回診断一時金
初めてがんと「診断」されたときに一時金100万円が受け取れる。
※基本給付金額の100倍(1万円×100倍)
こちらの一時金は、保険期間を通じて1回のみとなっている。
2 がん治療給付金
がんの治療のため入院を開始した場合に、一時金50万円が受け取れる。
※基本給付金額の50倍(1万円×50倍)
初回診断と異なり、何度でも受け取れる。2年に1回が限度。
最近の他社の新商品の傾向としては、1年に1回を限度とするものも出てきている。
詳細は「弱点2」参照。
3 がん入院給付金
がんの治療を目的として入院した場合に、1日につき10,000円(基本給付金額)を受け取れる。
4 がん手術給付金
がんの治療を目的として手術を受けた場合に1回につき20万円が受け取れる。
※基本給付金額の20倍(1万円×20倍)
5 がん退院一時金
がんで10日以上の入院をした場合に退院時に10万円が受け取れる。
※基本給付金額の10倍(1万円×10倍)
ここまでがパッケージとなっている。
オプション(特約)は2種類
がん先進医療特約
がんを直接の原因として先進医療による療養を受けたときに、
・がん先進医療給付金
先進医療にかかる技術料と同額(通算2,000万円が限度)
・がん先進医療一時金
がん先進医療給付金の10%(1回の療養につき50万円が限度)
が受け取れる。
30歳男性で152円。
詳細は弱点3をご参照頂きたいが、最近、値上げを行ったので、この点だけを見ればメリットはない。
先進医療特約は今後、「値上がり」が確実であるため、この特約だけにフォーカスするのであれば、今のうちに他社で安い先進医療特約に加入する方が得策。
なお、その際は「10年更新」ではなく、「終身型」を選ぶこと。
また、がん保険の「先進医療特約」は、当然ながらがん治療だけに特化している。
通常の医療保険の先進医療特約でも「がんに関わるもの」はカバーされているので、もし医療保険に先進特約が付いているのなら、わざわざがん保険につける必要はないので、気をつけた方が良い。
たまに、医療保険、がん保険、どちらにも先進医療特約をつけている人がいるが、保障内容がダブっているのでムダである。
がん通院特約
がんで下記に該当する通院をした場合に1日につき10,000円が受け取れる。
・手術、放射線照射、温熱療法、抗がん剤治療のための通院
※支払日数に制限はない。
・がんで入院し、退院後1年間(通院治療期間)で治療を目的とした通院
※支払日数は、通院治療期間あたり60日が限度
30歳男性の保険料は、480円となっている。
近年増加している通院によるがん治療をカバーしているものの1回あたり10,000円程度なので、どちらでも良い気がする。
毎月480円支払うと言うことは、年間5,760円。30年間で17万円程度を支払う計算。
つまりは、1日1万円で「17回以上、通院」しないと元が取れない。
個人的にはなくても良いのでは?とも思う。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
比較した方がいい他社商品
☆評価の高い商品は・・・・
参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい
他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ