この保険の弱点はここだ!太陽生命「スマ保険 事故割増死亡保険」

提供会社:太陽生命ダイレクト

商品名:スマ保険 事故割増死亡保険

この保険の弱点はここだ!!

太陽生命ではネットで加入出来る保険を「スマ保険」という名前でシリーズ化している。

本商品はその中の死亡保障を提供しているのだが、

うーん、これはどういうコンセプトで開発されたものなのか、ちょっと良く分からんな・・・・

というのが率直な感想。

ネットで販売されている死亡保障には10年定期と言って、

死亡した場合、10年間は◯◯◯万円を支払いますよ

という商品が定番となっているのだが、本商品はそれに「災害死亡特約」をセットにしている。

災害死亡とは「病死と自殺以外」での死亡を指し、交通事故での死亡や、犯罪に巻き込まれて死亡した場合などに払われる。

例えば、

定期保険    500万円
災害死亡特約 +500万円

という内容で契約した場合、病気で死亡した場合は500万円だけだが、それが交通事故(車、飛行機、船など)が原因の時には

500万円+500万円

で合計1,000万円が払われる。

つまり、死因によって加算されるオプションである。

だが、実際の統計では交通事故で亡くなる方などほんの僅か。

例えば2020年の日本人の死亡者数は137万2,648人だが、そのうち交通事故で亡くなったのは2,839人で、全体の0.2%でしかない。

つまり500人に1人ということで、現実的にはほとんどないし、保険会社としても「契約者500人に1人に払うか、払わないか」というところ。

本商品はこの災害死亡を「強制的」に通常の死亡保障にセットにしたものなのだが、冒頭で述べた通り

ニーズあるのかなぁ・・・

というのが本音。

推測するに、ネット生保での「10年定期」は火花爆薬が飛び散る戦場で、各社保険料競争に疲弊しているマーケット。

死亡したら◯◯◯万円!!それを10年間保障する!!

極めてシンプルな内容で、各社の違いもないので、比較検討が容易で、10円安いだけで他社に流れてしまう世界。

そのような中で太陽生命が勝てるとも思えず、苦肉の策として「災害死亡をセット」にして他社との差別化をしているのかもしれない。

だが、保険料を見る限り、ちょっと無理筋な気もする。

実際の例を見てみよう。

30歳 男性の例

太陽生命 スマ保険 事故割増死亡保険
保障金額1,000万円 (病死500万円、災害死亡1,000万円)

保険料 1,120円/月

このプランでは、災害時の保険金が「通常死亡の2倍」となっているので、病死であれば500万円、災害死亡であれば1,000万円を保険金を受け取れることになる。

これに対して、比較対象として、ネット生保でも保険料の安さに定評のあるメディケア生命のメディフィット定期を当ててみたい。(同じく30歳 男性)

メディケア生命 メディフィット定期
保障金額1,000万円

保険料 977円/月

太陽生命の方は、通常死亡で500万円、災害死亡の時に1,000万円で保険料は1,120円だが、メディケアの方は「常に1,000万円(病死でも交通事故でも)」で977万円。

これでは勝負にならないだろう・・・

もちろん年齢や性別によって保険料は変わるので、常にこれと同じ逆転現象が発生するわけではないのだが、それでも保険料の割高感はいなめない。

おそらくは本商品がターゲットとしているであろうネットに強い若者層が、これに乗るとは思えない。

と言うことで一つ星とさせてもらった。

口コミ・評判(契約者から)

・なし

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比較した方が良い商品

チューリッヒ生命 定期保険プレミアムDX ★★★★☆

メットライフ生命 スーパー割引定期保険 ★★★★☆

メディケア生命 メディフィット定期 ★★★★☆

編集後記

約款

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