この保険の弱点はここだ!フコクしんらい生命「成長樹」

提供会社:フコクしんらい生命

商品名:成長樹

 

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この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
学資保険をどうしたらいいか悩んでいる方は
『学資保険はこう考えろ!!』
をご覧いただきたい。

富国生命保険のグループ会社で、主に銀行窓口販売での商品を提供しているフコクしんらい生命。

同社が販売する「成長樹」は、学資保険の一種で、「育英年金」が付いていることが特徴。




通常の学資保険では、

満期金(大学進学時などに受け取るお金) = 死亡保険金

となっていることが多く、例えば、大学進学時に200万円を受け取れる学資保険に入っていれば、もし保険の契約者であるお父さん(契約者がお母さんであればお母さん)が死亡した場合、保険金も200万円となる。

要は

「生きていても、死んでしまっても、絶対に『200万円の学資』が確保できる」

ということで、これが学資保険のスタンダードである。

対して、「育英年金付き」というものは、仮にお父さん(契約者がお母さんのときにはお母さん)が死亡した場合、年金方式で保険金を受け取れる。

簡単に言えば、

満期金(大学進学時などに受け取るお金) < 死亡保険金

ということ。

死亡した時の保障が手厚いのである。

本商品でも、サイト上に掲載されているのは以下のようなケース。

・祝金 
 小学校入学 20万円
 中学生入学 30万円
 高校入学  50万円
 大学入学  100万円
  合計   200万円 

これが「受け取れる金額」

対して、死亡時の保険は「子が22歳になるまで毎年50万円」となっている。

仮に子供が3歳の時にお父さん(もしくはお母さん)が死亡した場合、

年間50万円 × 19年間(3歳から22歳まで) =950万円

を受け取れる。

通常の学資保険より、死亡保険金が多いことがわかる。

また、この死亡保険金とは「別に」祝金も受け取れる。
(通常の学資保険は死亡保険金を受け取れば、満期金は受け取れない)

以上が商品の概要。

なお、パンフレットには記されていないが、この育英年金が付いたもの(パンフレット記載のプラン)を「Ⅰ型」と言い、他にも育英年金がない「Ⅱ型」も用意されている。

それでは弱点の解説にうつる。




弱点1 逆ザヤ

前述の通り保障部分が手厚いが故に、通常の学資保険より貯蓄性は劣っている。

本商品も「元本割れ」となっており、基本的には支払った金額より、受け取る金額の方が少ない。

実際の例で見てみよう。

父  30歳
子  0歳
基準祝金額 100万円
保険料 11,750円/月 子が18歳まで支払い

上記プランで受け取れる祝金は以下の通り。

・祝金 
 小学校入学 20万円
 中学生入学 30万円
 高校入学  50万円
 大学入学  100万円
  合計   200万円 

対して、支払う保険料は

11,750円 × 12ヶ月 × 18年 = 253万8,000円

となっている。

つまり、200万円を受け取るために、253万8,000円を支払っており、53万8,000円を「損」していることになる。

この53万8,000円が、先程説明した

死亡した時、年50万円を子が22歳になるまで受け取れる保険の費用

だと思えば良いだろう。

22年間の保険に対して、53万8,000円、月にならすと2,000円/月程度の負担となる。

これを

「月2,000円くらいで、万が一の時に50万円を22歳まで払ってくれるなら安い!!」

と思う人もいれば、

「生命保険は他にも入っている。死亡時には別の保険で保険金を用意できるので、学資保険には過剰な保険は必要ない(2,000円はムダと考える)」

と考える人もいるだろう。

ちなみに筆者は後者。

学資保険の目的は「学資を貯めること」であり、死亡保険はこれとは別に考えた方が良い。

なお、本商品で提供される「年間50万円が22歳まで」という特徴は、収入保障保険の考え方に近い。

収入保障保険は、「死亡時に◯◯歳まで、毎月◯◯万円を支払う」という保険で、主に一家の大黒柱が入ることが多い。

お父さんが亡くなった時のために「20万円を65歳まで」というような形で契約するのである。

なお、この65歳まで、というのは亡くなった方が本来生きていればその歳になったであろう年まで、という意味。

先程の父30歳、子0歳で言えば、父が65歳になるのは今から35年後なので、

父が65歳になる年 = 子が35歳

ということになる。




本商品の育英年金を収入保障保険に置き換えると、子が22歳の時、父は52歳になっているので、

月4万円(年間48万円≒50万円)を52歳まで

という保障内容が、育英年金と同等ということ。

プロの観点から見て、この保障内容が「月2,000円」となると、正直高い。

他社で同様の保険に入った場合、恐らく500円/月~1,000円/月程度だろう。

収入保障保険には各社「最低保険金」が設定されているため、月4万円の保障はあまりに保険金額が少なく、実際にはこの金額では加入出来ないのだが、仮に

万が一の時に10万円を52歳まで

という契約内容(本商品の倍以上の保障)でも、月2,000円もいかない。

つまりは「高い」という結論になる。

本商品は、各パーツごとに分解すれば、学資保険+収入保障保険をセットにしたものと言えるが、保険料も割高であるためセットにする理由は見当たらない。

普通の学資保険(せめて逆ザヤにならないもの) + ちゃんとした収入保障保険

に入った方が、コストパフォーマンスも高いだろう。

弱点2 おじいちゃん、おばあちゃんは要注意

本商品を扱うフコクしんらい生命は、主に銀行の窓口で販売される商品を提供していることを冒頭で説明したが、そのため、本商品も普通の保険ショップなどで見かけることはなく、ほとんどが銀行の窓口で販売されている。

一般的な傾向として、銀行窓口の保険相談は、高齢者が多い。

「孫が生まれたんだけど、なにか孫のためになるものはあるの?」

そんな相談から、本商品を提案されるのかもしれない。

弱点1でも説明した通り、本商品は親の保障が手厚い。

孫の相談に来る祖父、祖母からすれば、孫のためのお金を貯められる上、自分の子(孫の親)に万が一があった時の保険も用意出来るので、

「なんか良いかも!!」

と思ってしまう。

もちろん、本商品が「損をする学資保険」であることは、いくら高齢者であっても分かるだろうが、

「多少損したとしても、息子(もしくは娘)の保険になるのであれば、それはそれで安心じゃ」

となるのかもしれない。(筆者には信じられないことだが)

そのため、こんな「逆ザヤ」であっても、育英年金付学資保険と分野はなくならないのである。

率直に言って、おばあちゃん、おじんちゃんが孫のために「何かしたい」のなら、こんな保険に入らず、その保険料をそのまま「孫にあげる」方がよっぽ役に立つ。





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