この保険の弱点はここだ!住友生命「ドクターGO」

提供会社:住友生命

商品名:ドクターGO

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

 

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

国内生保の大御所、住友生命の医療保険。

日本生命や第一生命などと同じく、何万人もいる生保レディーが、死亡や医療が「パッケージ」された商品を販売することが主流。

現時点では住友生命には「1UP」という商品があり、瑛太さんや吉田羊さんのCMが流れているが、そんな中で医療保険に特化した

「ドクターGO」

という本商品が販売されていることは、お恥ずかしながらこの記事を書くまで知らなかった。

弱点1 高い&古い

で、その内容だが、一言で言うなら

「高い」

そして、特約(オプション)が

「古い」

という印象。

保険料は本ブログ調べで、「ほぼ同じ内容」で比較して他社より2割程度高い。

例えば、同程度の内容で他社が3,000円/月なら、この商品では3,600円という感じ。

この2割を「住友ブランド」への安心感として妥当と考えるなら良いと思うが、そうでないならわざわざこの商品を選ぶ必要はないだろう。

弱点2 特約も他社に見劣り・・・・

次に特約(オプション)だが、ざっと挙げただけでも、以下の通り他社に見劣りする。

・特定重度生活習慣病保険金(LiVガード特約)、がん診断特約

がん診断特約は「がん」の時に、特定重度生活習慣病保険金は、

・がん
・急性心筋梗塞
・脳卒中
・重度の動脈疾患
・重度の高血圧症
・重度の糖尿病
・慢性腎不全
・肝硬変
・慢性すい炎

に該当した時に一時金。

他社では「がん」だけ、もしくは「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」を対象にしたものが多い。

範囲が広い、という点では住友生命が優れているが、「1回しか支払わない」という点がデメリット。

他社では「何度でも支払う」というところが多く、特にがんなど再発、転移のリスクもあるので「1回だけ」では心もとないだろう。

保険料は住友の方が「若干安い」が、それも「1回」だけだから。

これは明確な弱点と言える。




弱点3 180日ルール(2回以上の入院した場合の支払限度日数のルール)

本商品では、ある病気で入院し、その退院後から180日以内に入院した場合、それが別の病気でも前の入院と同一と見なされる。

実例を挙げて説明しよう。

肺炎で40日入院、その3ヵ月後に胃潰瘍で30日入院。

このような場合、他社の通常の医療保険では、それぞれ別の入院として扱う。

しかし、本商品の場合、40+30=70日の入院となってしまう。

ここで問題となるのが、支払限度日数。

医療保険には「支払限度日数」というものがあり、1回の入院で支払われる限度が決まっている。

この商品では、60日、180日、360日から選択可能だが、長くなればなるほど保険料が高くなるので、60日あたりを選ぶ人が多い。

そうなると、先の例では、40日と30日で別々に入院しているのに、合計で70日とカウントされ、60日を超えてしまう。

初めの肺炎に関しては、40日分満額給付されるが、後の胃潰瘍30日に関しては、20日分(既に60日中、40日を使っているため)しか給付されず、オーバーした10日分は支払対象外となる。

なお、これは病気で入院して、再び病気で入院した場合、つまり「病気+病気」の時に適用されるもので、このどちらかが怪我によるもの「病気+怪我」であれば、別の入院として取り扱う。

実際には、これに当てはまるケースは少ないが、他社では支払われるが、住友生命では支払われないということで、契約者にとっては良い話ではない。

明確な弱点(デメリット)と言える。

注:通常の医療保険でも「同じ病気(例えば、肺炎のあと再び肺炎など)」での180日以内の再入院、などでは前回の入院から「継続」したものとして見なす。
上記は「違う病気なのに」同一の入院期間に含まれてしまうため、弱点としている。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

多くの種類の特約が用意されているが、付ける必要があるかは微妙なラインナップ。

入院日額

3,000円から10,000円まで、1,000円刻みで選択可能。

「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払い」で保険料は、2,865円。

他社に比べ2,3割高い印象。

入院限度日数

60日、180日、360日から選択可能。

「30歳男性 入院日額:5,000円 終身払い」の場合、60日型は2,865円。180日型は、3,710円と+845円高くなる。

なお、この保険料には「がん」で入院した時は「無制限」になる内容が含まれている。

上記の60日、180日というのは、あくまで「がん以外」の入院に適用されるルールで、入院した理由ががんであれば上限はなくなる。

なお、他社では「がん」だけではなく、「脳卒中」、「急性心筋梗塞」も無制限になる特約を出しているところが多い。

筆者の正直な感想で言えば、がんで長期間入院するというのは稀で、基本的には「入退院を繰り返す」場合が多い。

対して脳卒中の場合、どうしてもリハビリなどで入院期間が長くなる。従って、どうせ「無制限」なら、脳卒中を含んでいた方が良いように感じる。

この点では本商品には、その選択肢が用意されていないのが残念。




手術給付金

入院中(がん以外)の手術 日額の10倍(開頭・開胸・開腹術の場合 日額の20倍)

入院日額 5,000円であれば、5万円。

がん入院中の手術 日額の20倍(開頭・開胸・開腹術の場合 日額の40倍)

同 10万円(20万円)

外来手術 日額の5倍

同 2.5万円

放射線治療 日額の10倍

同 5万円

公的医療保険制度の給付対象となる手術(約1000種)の保障。

これは他社と比べ、同等。

特に優れても、劣ってもいない。

障害特約

不慮の事故による障害で死亡・所定の障害状態になられたとき保険金が受け取れる。

死亡時は、災害保険金が受け取れる。

障害状態に該当したとき、災害保険金の1割~10割が受け取れる。

例えば障害特約を300万円付けておけば、重度の場合300万円(10割)、軽度の場合30万円(1割)となる。

通常、死亡保障に用意されている特約で、医療保険にあるのは珍しい。

医療保険は「あくまで入院した時のため」であるので、入院とは関係ない「事故関係」を付ける必要があるかどうかは難しい。

しかし、交通事故やスポーツ中の事故で、頚椎や腰椎を損傷して、不随状態になることもあるので、ないよりはあった方が良い。

仮に一級障害なみの状態になってしまったら、その時の300万円は大きいだろう。

保険料次第だが、納得できる金額であれば付けておいても良いのでは?と思う。



傷害損傷特約

ケガをしたときに一時金5万円が受け取れる。

とあるが、よくよく読むとケガの一時金に関しては、

・骨折

・腱・靭帯・半月板の断裂

・顔面損傷(この場合、一時金50万円)

だけに限定される。

「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払」に給付金50,000円を付加すると、+420円。

まあ、いらないだろう。

骨折して5万円貰ったところで仕方ない。

 

参考コラム:
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をご覧いただきたい。

入院保障充実特約

入院しただけで「一時金」が受取れる特約。

最近、入院期間が「短期化」している。

各保険会社この短期化に対して、どのような商品を開発するべきか頭を悩ましているが、その一つの答えが「一時金」である。

本商品の入院一時金も「入院しただけ」で受取れ、1泊2日だろうと、1ヶ月だろうと入院さえすれば「一時金」が受取れるということ。

こう聞くと良さそうに思えるが、実は筆者は懐疑的。

これらの「入院一時金」は、実際に入院した時には嬉しいのだろうが、

「毎月のコスト」を負担していること

を忘れてはいけない。

本商品でも、

「入院一時金5万円あたり」 毎月 約+850円

の保険料がかかっている計算になる。

毎月850円だと年間1万円、10年で10万円を「支払う」と考えると、2回入院してトントン。

「10年に3度以上」入院しないと元を取れない計算になる。

また入院一時金5万円は

貰えれば嬉しい

かもしれないが、そこまでインパクトのある金額でもない。

だったら余計なものを付けないで、より安い保険料の方が良いのではないか?



成人病入院特約

成人病で入院した場合に主契約の日額にプラスして特約から日額5,000円が受け取れる。

成人病とは、がん(悪性新生物)、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患をいう。

「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払い」で保険料は、+1,150円。

成人病だからといって入院に余計にお金がかかるわけではないので、いらないと言えばいらない。

入院の「短期化」のことあり、同じ保険料を払うのであれば、他社で用意されている「三大疾病一時金(がん、心疾患、脳血管疾患で入院した時に受取れる)」ほうが良いと思う。

がん入院特約

がんで入院した場合、主契約の日額にプラスして特約から日額5,000円が受け取れる。

「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払い」で保険料は、+560円。

成人病特約と同様、がんに入院も「短期化」しており、日額を増やす必要は感じない。

心配であるなら、診断された場合に給付される「がん診断一時金」のほうがいいだろう。但し、本商品で別に用意されている「がん診断特約」ではなく、他社の方が良い。詳しくは次項で述べる。

がん診断特約

先にも述べた「がん診断一時金」と類似した特約で、がんと診断されたときに一時金100万円が受け取れる。

30歳男性で保険料は、+1,360円。

が、この特約は、

入るべきではない

何故なら、住友生命のこの一時金は「1回しか」受取れないから。

他社では、「1年に1回」とか「2年に1回」とか、複数回受取れるようになっているのに対して、本特約は

1回100万円を受取ったら

その時点で特約が終了する。

しかも、この特約の保険料は、他社で「複数回受取れる」ものと同程度の保険料。(気持ち少しだけ、こちらの方が安い)

このような一時金は、むしろ2回目以降の方が重要になる。

例えば、がんが転移、再発した時などは、初回のがんよりも入院も長くなるし、治療も困難になる傾向が強いので、初回よりは2回目以降の100万円の方が経済的にも精神的にもありがたみは大きい。

また「1回こっきり」の問題点は、「実際に受取った後」にある。

この一時金を受け取るということは、先ほどの7つの病気のいずれかを経験することになるが、どれも重い病気なので、それ以後、他社の保険に入ることは難しい。

少々大げさに言えば、「一時金タイプの保険に入る」ことはおろか「見直す」ことも一生できないと思っておいた方が良い。

しかし、一度大きい病気をやれば、その後は不安な気持ちが強くなる。

例えばがんであれば、常に再発や転移のリスクはあるので、

「もし、またがんになっても一時金はないのか・・・・」

という気持ちになるだろう。この不安感は経験した人間でないと分からない。

これらのことを踏まえると、入るのであれば「複数回タイプ」の方が良い。

その点から、病気の際の一時金を重視するのであれば、そもそもが本商品は選択肢にならないということになる。



がん薬物治療特約

がん治療を目的とした薬物治療(抗がん剤や疼痛緩和薬)を受けた際に、毎月10万円(治療受けた月のみ)を受取れる。

この特約の背景には

がん治療の長期化(入院は短期化しているが、治療期間は長くなっている)

がある。

一昔前は、「がん=死」というイメージがあって、もちろん現在でもがんは死亡要因の第一なのだが、それでも前よりは

「死ななくなった」

と言える。

効果の高い抗がん剤が多く開発されているし、放射線治療などを行い寛解(完治に近い状態のこと)したり、寛解まで行かなくても「悪くならない」という状態をキープできるようになってきている。

そのため、治療期間が長くなる可能性がある。

治療費の面では「保険適用内の治療」を行っていれば、治療費はそこまで高額にはならないが、それでも月に数万円程度は出ていく。

更には体調面から仕事もセーブする可能性もあり、そうなれば収入も減る可能性もあり、治療費はそこに追い討ちをかけることになる。

そのようなケースを想定して、「がん治療サポート」的な特約がここ数年、各社から出てきた。

これは抗がん剤などのがん治療をした場合、「毎月〇万円」というタイプや「治療一回あたり〇万円」というものがある。

本特約の「がん薬物治療特約」も同じようなもので、前述の通り、治療を受けた月に10万円が受取れる。

この特約の保険料は30歳 男性で+490円と「安い」が、残念なことに「10年更新」である。

つまり10年毎に保険料が上がるため、基本的には更新の都度、1.5倍から2倍程度に保険料がUPすると思っておいた方が良い。

個人的には30歳で490円なら付けておいても良い気がする。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

新先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた際、通算2,000万円までの実費を保障。

また一時金を技術料の10%相当額(1回につき最高50万円)を受け取れる。

保障内容、保険料ともに他社と同等レベル。

なお、他社では先進医療特約が10年更新になっている場合もあり、そうなると10年毎に保険料が上がっていく。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高く、出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましい。

本商品の先進医療特約は終身型なので、その点はグット。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。
『先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!』




保険料払込免除特約

タイプを3種類から選択できる。

総合型

・所定の就労不能・要介護状態に該当したとき
・9つの重度生活習慣病で所定の状態に該当したとき

生活傷害・がん型

・所定の就労不能・要介護状態に該当したとき
・生まれて初めてがん(悪性新生物)と診断されたとき

生活傷害型

・所定の就労不能・要介護状態に該当したとき

それぞれの状態の条件は、

就労不能状態・・・傷害年金1・2級

要介護状態・・・要介護2以上

重度生活習慣病・・・がん、急性心筋梗塞、脳卒中、重度の動脈疾患、重度の高血圧症、重度の糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性すい炎で所定の状態

所定の状態とは、

がん、肝硬変、慢性すい炎は「診断のみ」で、以後の保険料が免除される。

急性心筋梗塞、脳卒中は、「手術」が条件。
この病気の場合、ほとんどのケースで手術をするだろうから、ほぼ免除となる。

それ以外の4種(重度の動脈疾患、重度の高血圧症、重度の糖尿病、慢性腎不全)は、それぞれ定義があるが、重度の場合に免除の対象となる。
4種は、その病気に「なっただけ」で免除されるわけではないので注意が必要

と払込免除の条件としては「良い」

つまり、契約者にとっては「緩い」と言えるので、何か病気をしたら免除になる可能性は高い。

その分、「総合型」の場合、「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払い」で保険料は、+845円と、他社に比べても高めに設定されている。

筆者の個人的な見解では医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「払込免除」をつける必要はないと思っているが、このあたりは個人の感覚だろう。

詳細は、『医療保険の払込免除は必要か?』をご参照頂きたい。

特定重度生活習慣病保障特約(別名 LiVガード特約)

がん、急性心筋梗塞、脳卒中、重度の動脈疾患、重度の高血圧症、重度の糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性すい炎の9つの病気が対象で、これらの病気になった場合、一時金が受け取れる。

支払い条件は、先ほどの払込免除とほぼ同じ。

がん診断と同様、この特約も入るべきではない

この一時金も「1回しか」受取れない上に、10年更新であるため「10年毎に保険料が上がる」

200万円が受け取れるプランの場合、30歳 男性で+1000円程度だが、これも10年でほぼ倍々で増えていくことを考えると決して安いものではない。

定期保険特約

死亡・高度障害時に保険金が受け取れる。

保険料水準は割高なので、この医療保険に付ける必要性は感じない。

生活傷害終身保険特約

死亡・高度障害時に加え、就労不能・要介護状態で一時金が受け取れる。

こちらも先の「定期保険特約」同様に保険料は割高で、別に医療保険にセットにする必要はないだろう。

検討した方がいい他社商品

☆評価の高い医療保険は・・・

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

 

参考コラム:
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