提供会社:大同生命
商品名:定期保険 Dタイプ(逓減定期)
この保険の弱点はここだ!!
毎年一定金額で保険金が減っていくことを「逓減定期」と言うが、大同生命ではDタイプと呼んでいる。
最近、個人でこの逓減定期に入る人は少ないが、法人では借入金対策などに使われることが多い。
例えば1億円を借りた場合、社長に万が一があると、倒産を心配した金融機関から「すぐに返済して下さい」と言われる可能性がある。
そのために借入と同時に1億円の保険に入るのだが、実際には借入金は時間の経過とともに返済が進むので、額が減っていく。
そのため、当初は1億円の保険金が必要でも、2年後には8000万円、4年後には6000万円など、借入金の減少とともに保険金も減っていって良いはずである。
このような場合に逓減定期を利用する。
借入金の返済期間と同期を取るように保障プランを組み、1年目1億円、2年目9000万円、3年目8000万円などとしておく。
保険金が減る分、保険料も安く済むので合理的である。
なお、余談ながら、先に
「社長に万が一のことがあった場合に金融機関から返済を求められる」
と述べたが、これは多くの保険屋が口にするセールストークであり、実際には社長が死んだからと言って「すぐに金返せ!!」と言ってくる金融機関などない(絶対ないわけではないが、しっかりと返済していれば文句は言われない)
だが、中小企業などの場合、社長が死亡することで顧客の信用を失い、売上が減ったり、社員が会社を離れたりするようなことは起こり得るので、やはり一定の保障は必要だろう。
その点、細かく借入金に連動して保険金が減る逓減定期より「死んだら1億円」というような通常の定期保険(保険金が変わらない)の方が良い。
逓減定期は一見合理的に見えるのだが、保険金が毎年減るので「今死んだらいくらおりるのか?」ということが分かりづらく、また借入金も追加で借りたり、繰上げ返済などをして増減することも多いので、なかなかそこにぴったりと保険金を合わせることも難しい。
なお、大同の逓増は5年間という短期のプランを組めるのが特徴で、これは他社にはなかなかない。
筆者自身は逓増定期はあまり使ったことがないが、大同はTKC系の税理士事務所と提携しており、保険販売の主なルートが「税理士経由」となっている。
TKC系の税理士事務所を顧問税理士としている法人などに行くと、この商品の証券を見かけることもあるが、
お金を借りたから、その手当として保険に入った方が良いでしょう。返済額とリンクして保険金が減る保険があるんです!!
税理士の立場からすればこんなトークで提案しやすいのだろう。
だが、社長に聞くと、今保険金がいくらで、そもそも何のために入ったのかすら忘れていることも多い。
口コミ・評判(販売側から)
・なし
口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較した方が良い商品
逓減定期自体、扱っている会社は少ない。当サイトで分析しているのは以下の通り。
編集後記