提供会社:アフラック
商品名:生きるを創るがん保険WINGSプラス
特約の中途付加サービスの総称
この保険の弱点はここだ!!
参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。
「生きるを創るがん保険WINGSプラス」は商品ではなく、特約の中途付加のサービスの総称。
「コンセプト」と言った方が分かりやすい。
商品(アフラックのがん保険)の解説は以下を参照。
アフラック 生きるを創るがん保険WINGS(がん経験者用) ★★★★☆
これを理解するには「中途付加」という保険特有の概念を知る必要がある。
中途付加とは、契約の途中(中途)に新しく特約(オプション)などを付ける(付加)することを指す。
この中途付加について、まずは一般的な事例を紹介したい。(アフラックの話ではない)
例えば、20年前に以下のような内容のがん保険に入っていたとする。
保険会社:A社
商品名:X
・がん入院(がんで入院した場合に1日1万円)
・がん手術(がんで手術した場合に50万円)
・がん通院(がんで通院した場合に1回5,000円)
しかし、加入からすでに20年。歳もとって周囲にもがんに罹患するような友人・知人が増えてきてふと思う。
「もう少し内容を手厚くしたいな・・・」
そのような場合、特約(オプション)を追加することが出来るのだが、ここには制限がある。
それは商品「X」の中に用意されている特約からしか選べないということ。
しかし、「X」は20年前に販売された商品で、現在ではすでに販売停止となっている。
今の商品は「新Xアルファ」だとしよう。(商品名は筆者が適当な作ったもの)
この「新Xアルファ」には、最近流行りの抗がん剤治療特約(がん治療が長期化した時に役立つ保障)や、20年前にはなかった先進医療特約などが用意されているのだが、旧「X」にはそのような特約はない。
このような場合、「X」の契約者は「X」で用意されている特約しか中途付加できず、新しい「新Xアルファ」でラインナップされているものは選択出来ないのである。
こうなると、仮に「抗がん剤をつけたい」、「先進医療をつけたい」となった場合、現在の「X」を解約して「新Xアルファ」に入り直さないといけない。
当然、年齢が上がっている分、保険料は上がる。
そんなバカな!!という話なのだが、ほとんどの保険会社はこのような
「古いお客様置いてけぼり」
の方式を取っているのが現実。
対して、アフラックでは
「古い契約(古い商品)でも、最新の特約(オプション)を提供しますよ」
ということをやっている。
そのため、どんな古い契約でも常に最新のオプションを付けることが出来る(一部選べないものもあるが)
これらのサービス全体をアフラックでは「生きるを創るがん保険WINGSプラス」という名称にしているのだ。
一見、商品名に見えるが、そうではなくアフターフォローの仕組みを表している。
なお、常にその時々のがん保険の商品名の最後に「プラス」を付ける形を取っているようだ。
アフラックのがん保険自体は、ブランドがある分保険料が高いし、色々と細かいデメリットがあるので、当サイトでは3つ星評価(詳細は以下参照)なのだが、この「古い契約でも中途付加OK」というコンセプト自体はかなり高く評価している。
また、途中で健康状態が悪くなった方でも、特別保険料を追加することで特約を付けられるようになっている。(ダメな場合もある)
このあたりの仕組みはかなり完成度が高い。
そのため、商品名ではないものの、このアフターフォロー体制に対して4つ星評価としている。
どう考えても合理的であり、本来はどの保険会社もこうあるべきだろう。
他社も早々に真似して欲しいものだが、他社では相変わらず「商品名が変わる度に過去のお客さん置いてけぼり」を続けている。
編集後記