提供会社:明治安田生命
商品名:かんたん告知医療保険
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この保険の弱点はここだ!!
参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら
『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。
まあ、普通に考えてこの商品を選ぶ理由はない。
最近の明治安田はエッジの効いた商品を数多くリリースしているのだが、これはひどい。
実際のところ、別に力を入れて売るつもりもなく、
「一応、緩和型医療もラインナップにないとね」
という程度なのかもしれない。
弱点1 10年更新なのに保険料が割高
本商品は緩和型医療としては珍しく10年更新。
つまり、10年ごとに保険料が上がる。
筆者の知る限り、この商品しかない。
それに対して、他社の緩和型医療は全て終身型で、一生涯の保障である上、保険料が変わらない。
普通、10年更新は終身型に比べ、劇的に保険料が安いのが常だが、この商品はそれほど安くもない。
だったら、始めから保険料が上がらない終身型を選んだ方が良いだろう。
なお、医療保険なのに死亡保険金があることで、他社と多少の差別化がされているが、その死亡保険金は
日額の20倍(5,000円なら10万円)
と低額なので、あってもなくてもどちらでも良いレベル。
他にも、以下の3つが標準的に含まれている。
・集中治療室に入った場合、日額が倍に増額
5,000円なら10,000円になる
・がんの場合、入院日数が無制限になる
これらも他社では特約(オプション)扱いなので、差別化と言えばそう言えなくもない。
しかし、いかんせん内容が薄い。
これをもって、保険料が高い理由とはならないだろう。
弱点2 加入1年以内の給付が50%削減
更にこれ。
加入してから1年以内の給付(入院、手術)が50%に削減されてしまう。
例えば、日額5,000円のプランで10日入院した場合、本来であれば5万円(5,000円×10日分)が給付される。
しかし、この入院が1年以内だった場合、50%の2.5万円となってしまう。
なお、この「1年以内50%削減ルール」は、過去の緩和型医療保険には良く見られたもので、ほとんどこれが適用されていた。
しかし、ここ数年(2018年以降)に出てきた緩和型医療保険では、
始めから満額
を謳う商品が多く、50%削減は古いタイプになってきている。
そのため本商品も「旧型」に分類される。
弱点3 三大疾病無制限特約が「ない」
医療保険には通常「支払限度日数」というものがある。
例えば、1入院60日など、1回の入院で受け取れる上限が決まっているのである。
それに対して、三大疾病無制限特約(呼び方は会社によって違う)というものがあり、この特約(オプション)を付けておけば、
・がん
・急性心筋梗塞
・脳卒中
の3つに限り、日数の上限が撤廃され「無制限」となる。
入院で一番のリスクは「長期入院」
特に、脳系の病気は入院期間が長くなるので、そんな時、この無制限特約が効く。
この三大無制限特約はメジャーなオプションで、通常の医療保険ではだいたいどこの会社でも用意されているし、最近では緩和型医療保険でも、これを提供している会社が増えてきた。
しかし、この商品においては「ない」
ないので、付けようがなく、つまり本商品では長期入院には対応できない。ということになる。
なお、がんだけに限定した「がん入院支払日数無制限」はある。
しかし、がんだけではかなり限定的だと感じる。
範囲の広い三大無制限がないのは、医療保険としては片手落ちだと言わざるを得ない。
特約 Good & Bad!!
緩和型医療、集中治療室上乗せ、死亡、がん無制限がワンセットになっており、特約(オプション)は特にない。
口コミ・評判(販売側から)
・商品としてはイマイチだと思うが、明治安田の場合、お客様も高齢化しており、緩和型のニーズは強い。その点では、この商品もそこそこ出ている。10年更新なので、他社の終身型と比べると、高齢でも入りやすい保険料で済む、という点は良いかと思っている。欲を言えば他社のように「始めから満額(1年削減がない)」ようになれば良いと思っている。
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口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較した方が良い商品
オリックス生命 医療保険 CURE Support Plus[キュア・サポート・プラス] ★★★☆☆
ネオファースト生命 ネオ de いりょう 健康プロモート ★★★★☆
参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら
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編集後記