提供会社:日本生命
格付け:A+(S&P)
商品名:みらいのカタチ 年金保険
この商品の弱点はここだ!!
年金保険料控除の対象となる年金保険として、返戻率はトップクラス。
当サイトの調査でも、30歳近辺では一番良い。
30歳男性 10年確定年金の比較
だが「高い」とは言え、35年も運用して106%程度。
そのため星2つとした。
なお、年金保険の比較検討や総論については、以下のコラムにてまとめてあるので、宜しければご参照頂きたい。
参考コラム:年金保険料控除対象の「年金保険」どうやって比較検討するべきか?考察
ニッセイとしては、この年金保険は「赤字でも良いから」という感じで続けているのではないか?
上記の表を見てもらっても分かる通り、ニッセイの返戻率は、ライバルの第一生命などと比べて2%近く高い(30歳男性の場合)
年金保険の運用は「ほとんど国債買っているだけ」であり、会社ごとに大差はない。
そのため「契約者に多く返す」ということは、その分、自社の利益を削っているということでもあるのだが、何故にそこまでして高い返戻率を維持しようとするのか?
その理由は「若い層との接点を増やす」ということだろう。
年金保険は、生命保険の中でも「客から問い合わせが多い」商品の一つである。(他に学資保険なども多い)
年金控除枠を埋めるために、客がネットなどで返戻率を調べ、保険会社に連絡する。
保険会社などは常に客を探すことに全精力を傾けているのに、こと年金保険だけは「あちらから来る」のだから、こんな嬉しいことはない。
その分野で「1位を取っておく」という戦略なのだろう。
ある意味では広告宣伝費のようなものかもしれない。
年金保険をきっかけとして、新しい顧客と接点を持ち、そこから深堀りしていく。
そんなところではないか?
居酒屋などでよく見かける「最初の1杯10円!!」というようなもので、まずは店に入ってもらうことが大事ということだろう。
そのため、この戦略が弱点に直結する。
弱点1 担当者が付く(良し悪しは別にして)
前述の通り、本商品は「新しい顧客と会うための武器」なので、加入するのは同社の営業職員と会う必要がある。
そのような場で、契約者としては年金保険だけに入りたいのに「念の為ライフプランニングを確認させて下さい」とか言われ、勤務先、年収、家族構成などを聞かれることもあるだろう。(と言うか、絶対聞かれる)
場合によっては
「今日伺った内容を元に、次回、将来のシミュレーションを持ってくる」
などと言われ、その場では契約出来ずに、何度かの面談を経て、ようやく年金保険の契約者が出てくるかもしれない。
そして、その後も定期的に「お元気ですか?」というような連絡が入る。
単に面倒臭い。
もちろん悪いことばかりではない。
ニッセイは最大手だけあって、人材は豊富。
業界で「伝説」と言われているようなおばちゃん(失礼、セールスレディ)も多くいる。
こういう人は会うだけでも、その勤勉さ、パワーに学ぶところは沢山ある。
また人脈も半端じゃないので、思いもかけないところからビジネスチャンスが湧いてくることもある。
だが、一方で数万人という営業職員を擁している会社でもあるので、入れ替わりも早い。
その中には「完全に勉強不足」という人も大勢いるので、そういうのに当たると、こちらは何も得ることがなく「ただしつこいだけ」ということになる(多くの人にとっては、これが生保レディーのイメージだろう)
大手生保には未だに「会えば会うほど人間関係は強まる」というような思想があり、とにかく会いたがる人が多い。
良し悪しは別にして、営業職員と「知り合ってしまう」というのは、こういうのが嫌いな若い層からすれば、鬱陶しいかもしれない。
口コミ・評判(販売側から)
・ここ数年で返戻率は随分落ちたが、それでも他社比較されても、ほとんど「勝てる」また、当初は年金保険だけでも、長く付き合って信頼関係を作れれば、結婚、出産などで年金以外の提案をさせて貰えるので、それらのチャンスを得る上ではありがたい商品である。
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口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較した方が良い他社商品は?
年齢、性別によっては本商品よりわずかに返戻率良いか?・・・
中高年でも月7000円(年間8.4万円)で加入できるのがメリット
ドル建なのに年金保険料控除の対象
マニュライフ生命 こだわり個人年金[外貨建] ★★★☆☆
編集後記